椋は名前に良くない?5つの否定的意見に60爺の見解をぶつけてみる
近年、子どもの名前として「椋」を考える人が増えています。
この漢字には「リョウ」という読みもあり、名付けにはピッタリの名前かとも考えられます。
しかし、一方では「キラキラネームになる」「読みづらい」等々の否定的な意見も聞かれます。
本当に「椋」という名前は良くないのでしょうか?
そこで今回は、ネット上でよく見られる5つの否定的な意見をピックアップし、人生経験豊富な60爺が独自の視点でぶつかってみます。
長年の知恵と視点から、「椋」という名前の本当の価値を探ってみましょう!
どうか、最後までご一緒に内容を見ていってください。
椋は名前に良くない漢字なのか
始めに、「椋」は名前に良くないかを確認しておきましょう。
椋は名前に良くない漢字なのか?
「椋」は名前に使う漢字として良くないのでしょうか?
「椋」は名前に使う漢字として全く問題ありません!
「椋」は高さは十メートルに達する樹木のことで、クマノミズキを言うようです。。
日本では「ムク」という名称の木を指します。
「椋」の文字から受ける印象は、木へんのどっしりとした印象と「京」の雅なイメージがあります。
また、クマノミズキにしても、ムクノキにしても、早く大きく成長するのが特徴ですので、良い印象があります。
「椋」という漢字は、表記としては素晴らしいと思います。
ですが、そんな漢字でも、一方では否定的なことう言う人がいるんです。
それでは、どんな否定的な意見があるのでしょうか?
具体的な内容をみて、実際はどうなのかを確認しておきましょう。
以下に、その否定的意見を抽出して60爺の見解を述べてみました。
否定的意見 | 60爺の見解 |
---|---|
植物の漢字は名付けに向かない | 植物だから不適切という考え自体が偏見です |
キラキラネームとなるから | 自分で読みを作るとキラキラネームになる可能性はあります |
「椋」を正しく読めない人がいるから | 全ての漢字が当てはまります。この意見は一理あるようで的外れです |
騒がしい鳥「椋鳥(むくどり)」の漢字だから | 鳥のイメージだけで名付けを否定するのは一面的な見方にすぎません |
余り見かけない漢字だから | この意見には根拠がありませんし、却って印象に残るのではないでしょうか |
5つの否定的意見が挙がりましたが、見方が一方的であり、また、根拠の全くない意見も含まれました。
皆、勝手なことを言いますが、冷静になって考えると的外れな場合も多々あるので、よく考えて結論を出せばいいと考えます。
これらの意見について、もう少し、細かく見てみましょうか。
植物の漢字は名付けに向かない
植物だから不適切という考え自体が偏見であり、根拠は全くありません。
日本では「桜」「楓」「蓮」「葵」など、植物由来の名前は古くから親しまれています。
植物の名前には生命力や自然の美しさが宿り、成長や繁栄の願いが込められることが多いです。
特に「椋」は丈夫で大きく育つ木であり、力強さや安定感を象徴します。
むしろ、「椋」は名付けにふさわしい意味を持つ素敵な名前と言えるでしょう。
キラキラネームとなるから
「キラキラネーム」とは、基本的に、その漢字にない読みを作成して読ませるモノです。
このため、勝手な読み、たとえば「あす(京:きょうから連想して)」と読ませるとキラキラネームになる可能性はあります。
ですから、「椋」の読みである「りょう」「むく」「くら」とするか、この読みに準ずれば、全く問題ないのです。
どんな漢字にもキラキラネームになる可能性はあるので、名付けの際は「おとな」としての品格が必要です。
「椋」を正しく読めない人がいるから
これ、「椋」に限らず全ての漢字が当てはまります。この意見は一理あるようで的外れです。
確かに「椋」は一般的な漢字ではないため、一部の人には馴染みが薄いかもしれません。
しかし、日本には「葵(あおい)」「梓(あずさ)」など、初見では読みにくいが定着している名前も多くあります。
一度知れば簡単に覚えられる「椋」は、決して難解ではなく、個性的で美しい名前です。
読みやすさだけで名前を選ぶのではなく、響きや意味の良さを大切にするべきではないでしょうか。
騒がしい鳥「椋鳥(むくどり)」の漢字だから
この意見は短絡的です。鳥のイメージだけで名付けを否定するのは一面的な見方にすぎません。
確かに椋鳥は群れを成して行動する鳥ですが、それは仲間意識が強く、協調性があるとも言えます。
また、「椋」という漢字自体は、丈夫に育つ木を指し、しっかり根を張る安定感や成長の象徴です。
「椋」という名前には、生命力や温かさといった前向きな意味が込められるのです。
余り見かけない漢字だから
この意見には根拠がありません。
確かに「椋」は一般的な名前ではないかもしれませんが、それは個性の一つであり、必ずしもデメリットではありません。
珍しいからこそ、人と被りにくく、印象に残りやすいという利点もあります。
また、「椋」は難読ではなく、一度知れば覚えやすい字です。
個性を大切にしつつ、読みやすさや美しさを兼ね備えた「椋」は、むしろ名付けにふさわしい名前だと言えるでしょう。
■木へんの漢字が名前に良くないについて多数記事を書いています。
- 梓は名前に良くない?そんな複数の理由に対し60爺の見解を総特集
- 橙は名前に良くない漢字?否定的意見と60爺の見解をガッツリ大特集
- 楓は名前に良くない?そんな理由を掘り出し私の見解を述べてみます
- 柊は名前に良くない?11の悪い噂を取り出し私の見解と合わせて総特集
- 柾は名前に良くない?蔓延している酷い言いがかりがりを除外する大特集
- 杜は名前に良くない?そんな杞憂を全身全霊で取っ払う大特集です
椋を名前に使う時のポイント
さて、この章では、椋を名前に使う時のポイントを述べておきます。
その前に「椋」の漢字の基本について知っておきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
画数 | 12画 |
音読み | レイ |
訓読み | (日本語だけ)むく いら おぐら(をぐら) くら |
意味 | 木の名。高さは十メートルに達する。クマノミズキ |
日本語だけの意味・用法 | 木の名。ムクノキ属の落葉高木。ケヤキに似る。ムクノキ |
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
※「木へんに京で椋」で記事を書いています。こちらもご覧ください。
名付けのポイントです。
音読みの「リョウ」の他、名付けで「むく」「くら」の読みがあります。
「リョウ」という人気の響きを持っていますので、名付けに使いやすいですね。
「椋」の印象は、既に述べた『木へんのどっしりとした印象と「京」の雅なイメージ』があります。
また、クマノミズキにしても、ムクノキにしても、早く大きく成長するのが特徴ですから、以下の思いを込められます。

上述した内容ことから、名前の例をいくつか示しておきます。
- 男の子:椋星(りょうせい)、椋馬(りょうま)、椋太(りょうた)
- 女の子:実椋(みくら)、椋那(りょうな)、椋羅(くらら)
男の子の読みは、全て「リョウ」となりました。
女の子は、「くら」が2つと「リョウ」です。
最後に
今回、「椋」という名前に対する5つの否定的意見を検証し、60爺の見解をぶつけてみました。
植物由来だから、キラキラネームだから、珍しいから、椋鳥を連想するから、読みにくいから――どの意見も一見もっともらしく聞こえますが、はっきり言ってまともに考慮する必要もないモノでした!
むしろ「椋」は、丈夫に育つ木のように力強さや安定感を持ち、響きも優しく親しみやすい素敵な名前です。
大切なのは、周囲の意見よりも名付ける親の想い。しっかりと意味を理解し、自信を持って選ぶことが重要なのです。
※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました
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