椋は名前に良くない?5つの否定的意見に60爺の見解をぶつけてみる

2025年3月23日

近年、子どもの名前として「椋」を考える人が増えています。
この漢字には「リョウ」という読みもあり、名付けにはピッタリの名前かとも考えられます。

しかし、一方では「キラキラネームになる」「読みづらい」等々の否定的な意見も聞かれます。
本当に「椋」という名前は良くないのでしょうか?

そこで今回は、ネット上でよく見られる5つの否定的な意見をピックアップし、人生経験豊富な60爺が独自の視点でぶつかってみます。

長年の知恵と視点から、「椋」という名前の本当の価値を探ってみましょう!

どうか、最後までご一緒に内容を見ていってください。

椋は名前に良くない漢字なのか

始めに、「椋」は名前に良くないかを確認しておきましょう。

椋は名前に良くない漢字なのか?

「椋」は名前に使う漢字として良くないのでしょうか?

「椋」は名前に使う漢字として全く問題ありません!

「椋」は高さは十メートルに達する樹木のことで、クマノミズキを言うようです。。
日本では「ムク」という名称の木を指します。

「椋」の文字から受ける印象は、木へんのどっしりとした印象と「京」の雅なイメージがあります。

また、クマノミズキにしても、ムクノキにしても、早く大きく成長するのが特徴ですので、良い印象があります。

「椋」という漢字は、表記としては素晴らしいと思います。

ですが、そんな漢字でも、一方では否定的なことう言う人がいるんです。
それでは、どんな否定的な意見があるのでしょうか?
具体的な内容をみて、実際はどうなのかを確認しておきましょう。

以下に、その否定的意見を抽出して60爺の見解を述べてみました。

否定的意見60爺の見解
植物の漢字は名付けに向かない植物だから不適切という考え自体が偏見です
キラキラネームとなるから自分で読みを作るとキラキラネームになる可能性はあります
「椋」を正しく読めない人がいるから全ての漢字が当てはまります。この意見は一理あるようで的外れです
騒がしい鳥「椋鳥(むくどり)」の漢字だから鳥のイメージだけで名付けを否定するのは一面的な見方にすぎません
余り見かけない漢字だからこの意見には根拠がありませんし、却って印象に残るのではないでしょうか

5つの否定的意見が挙がりましたが、見方が一方的であり、また、根拠の全くない意見も含まれました。

皆、勝手なことを言いますが、冷静になって考えると的外れな場合も多々あるので、よく考えて結論を出せばいいと考えます。

これらの意見について、もう少し、細かく見てみましょうか。

植物の漢字は名付けに向かない

植物だから不適切という考え自体が偏見であり、根拠は全くありません。

日本では「桜」「楓」「蓮」「葵」など、植物由来の名前は古くから親しまれています。

植物の名前には生命力や自然の美しさが宿り、成長や繁栄の願いが込められることが多いです。

特に「椋」は丈夫で大きく育つ木であり、力強さや安定感を象徴します。
むしろ、「椋」は名付けにふさわしい意味を持つ素敵な名前と言えるでしょう。

キラキラネームとなるから

「キラキラネーム」とは、基本的に、その漢字にない読みを作成して読ませるモノです。
このため、勝手な読み、たとえば「あす(京:きょうから連想して)」と読ませるとキラキラネームになる可能性はあります。

ですから、「椋」の読みである「りょう」「むく」「くら」とするか、この読みに準ずれば、全く問題ないのです。

どんな漢字にもキラキラネームになる可能性はあるので、名付けの際は「おとな」としての品格が必要です。

「椋」を正しく読めない人がいるから

これ、「椋」に限らず全ての漢字が当てはまります。この意見は一理あるようで的外れです。

確かに「椋」は一般的な漢字ではないため、一部の人には馴染みが薄いかもしれません。

しかし、日本には「葵(あおい)」「梓(あずさ)」など、初見では読みにくいが定着している名前も多くあります。

一度知れば簡単に覚えられる「椋」は、決して難解ではなく、個性的で美しい名前です。
読みやすさだけで名前を選ぶのではなく、響きや意味の良さを大切にするべきではないでしょうか。

騒がしい鳥「椋鳥(むくどり)」の漢字だから

この意見は短絡的です。鳥のイメージだけで名付けを否定するのは一面的な見方にすぎません。

確かに椋鳥は群れを成して行動する鳥ですが、それは仲間意識が強く、協調性があるとも言えます。

また、「椋」という漢字自体は、丈夫に育つ木を指し、しっかり根を張る安定感や成長の象徴です。
「椋」という名前には、生命力や温かさといった前向きな意味が込められるのです。

余り見かけない漢字だから

この意見には根拠がありません。

確かに「椋」は一般的な名前ではないかもしれませんが、それは個性の一つであり、必ずしもデメリットではありません。

珍しいからこそ、人と被りにくく、印象に残りやすいという利点もあります。

また、「椋」は難読ではなく、一度知れば覚えやすい字です。

個性を大切にしつつ、読みやすさや美しさを兼ね備えた「椋」は、むしろ名付けにふさわしい名前だと言えるでしょう。

■木へんの漢字が名前に良くないについて多数記事を書いています。


椋を名前に使う時のポイント

さて、この章では、椋を名前に使う時のポイントを述べておきます。

その前に「椋」の漢字の基本について知っておきましょう。

項目内容
画数12画
音読みレイ
訓読み(日本語だけ)むく いら おぐら(をぐら) くら
意味木の名。高さは十メートルに達する。クマノミズキ
日本語だけの意味・用法木の名。ムクノキ属の落葉高木。ケヤキに似る。ムクノキ

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

※「木へんに京で椋」で記事を書いています。こちらもご覧ください。

名付けのポイントです。

音読みの「リョウ」の他、名付けで「むく」「くら」の読みがあります。
「リョウ」という人気の響きを持っていますので、名付けに使いやすいですね。

「椋」の印象は、既に述べた『木へんのどっしりとした印象と「京」の雅なイメージ』があります。

また、クマノミズキにしても、ムクノキにしても、早く大きく成長するのが特徴ですから、以下の思いを込められます。

上述した内容ことから、名前の例をいくつか示しておきます。

  • 男の子:椋星(りょうせい)、椋馬(りょうま)、椋太(りょうた)
  • 女の子:実椋(みくら)、椋那(りょうな)、椋羅(くらら)

男の子の読みは、全て「リョウ」となりました。

女の子は、「くら」が2つと「リョウ」です。

最後に

今回、「椋」という名前に対する5つの否定的意見を検証し、60爺の見解をぶつけてみました。

植物由来だから、キラキラネームだから、珍しいから、椋鳥を連想するから、読みにくいから――どの意見も一見もっともらしく聞こえますが、はっきり言ってまともに考慮する必要もないモノでした!

むしろ「椋」は、丈夫に育つ木のように力強さや安定感を持ち、響きも優しく親しみやすい素敵な名前です。

大切なのは、周囲の意見よりも名付ける親の想い。しっかりと意味を理解し、自信を持って選ぶことが重要なのです。

※気づけば「〇名前良くない」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら