「ファイルは大きすぎて、対象のファイルシステムに入りません」の原因と対策
先日、あるファイルをEドライブにコピーしようとしたところ、エラーが発生しました。
ファイル 'XXXXXXXX(ファイル名)’ は大きすぎて、対象のファイルシステムに入りません。
このファイルのファイルサイズは 5.9G ですね。
ところが、このファイル、Dドライブにはコピーできるんです。
なぜ、こんなことが起きるのか調べてみました。
エラーの原因
エラーの原因はファイルシステムが FAT32 だったことです。
これは、エラーが出た際のドライブのプロパティを見るとわかります。
まず、エクスプローラーで、該当のドライブを探します。60爺の場合はEドライブでした。
このEドライブにマウスを乗せて右クリックをします。すると、下記のようなメニューが表示されるので、一番下にある「プロパティ」をクリックします。
該当のドライブのプロパティが表示され、ファイルシステムを見ると FAT32 になっています。
ちなみに、ファイルがコピーできたDドライブでは、ファイルシステムは NTFS です。
Windows のファイルシステムには、種類がいくつかあり、ファイルシステムによって制限があるんです。
FAT32 は、最大ファイルサイズが 4GB となっているため、コピー時にエラーとなったわけです。NTFS は、最大ファイルサイズが 16TB なのでコピーできたのです。
対処方法
さて、どうしても該当のドライブにファイルを移したい場合はどうするか対処方法を示します。
- ドライブのフォーマット
- アプリによるファイルシステムの変更
2つあるんですが、一長一短があります。
ドライブのフォーマット
該当のドライブのファイルシステムを NTFS で再フォーマットする方法です。
但し、フォーマットするとドライブに格納されているデータがきれいさっぱり消されてしまいます。
そのため、フォーマット前にドライブに格納されているデータをバックアップすることが必須です。そして、フォーマット後、バックアップしたデータを元に戻す作業も必須ですね。
アプリによるファイルシステムの変更
アプリを使用してファイルシステムを FAT32 ⇒ NTFS に変換する方法です。
アプリをインストールする手間はありますが、格納されているデータは、そのまま使用できます。
MiniTool Partition Wizard 無料版をインストールして実施します。
インストール
このページからインストールします。ダウンロードをクリックします。
ファイルを保存をクリックします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
言語の選択では、日本語を選択します。
製品&コンポーネントでは、MiniTool Partition Wizard Free のみチェックを入れて「次へ」をクリックします。
インストール先の指定では、特に変更がないので「 次へ 」をクリックします。
これでインストールは終了です。
ファイルシステムの変更
MiniTool Partition Wizard を実行し、立ち上がった画面でファイルシステムの変更するドライブをクリックします。
メニューのパーティション変更から「FATをNTFSに変更」をクリックします。
ファイルシステム変換の画面が表示されます。ドライブを確認して「開始」をクリックします。
変換が開始されます。数分後、完了画面が出ました。
これで、ファイルシステムが変換されました。先程の巨大ファイルをコピーします。
エラーも表示されず、コピーが始まりました。
最後に
先日、とあるファイルをドライブにコピーしようとしたところ、「ファイル 'XXXXXXXX(ファイル名)’ は大きすぎて、対象のファイルシステムに入りません。」というエラーが発生しました。
そこで理由を調べてみたら、エラーが出たドライブのファイルシステムが「FAT32」であることが分かりました。
対策としては、ファイルシステムをNTFSに変更することです。
対処方法は、「ドライブフォーマット」と「アプリによるファイルシステムの変更」の2つです。今回は、後者のアプリのインストールから、実行方法までを解説しました。
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