将棋日本シリーズJTプロ公式戦とは?その方式と賞金・副賞について
日本将棋連盟と開催地新聞社(河北新報社、熊本日日新聞社、西日本新聞社、静岡新聞社・静岡放送、北海道新聞社、新潟日報社、四国新聞社、山陽新聞社、中日新聞社、北國新聞社・富山新聞社、中国新聞社)が共催、日本たばこ産業(JT)特別協賛の将棋の大会です。
日本将棋連盟の棋戦一覧「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の棋戦概要には次のように記載されています。
タイトル・順位で選抜された上位12名の棋士による(※)トーナメントです。全局、公開対局で行われます。
棋戦概要
伝統的に準決勝は大阪と名古屋、決勝は東京(2016年まで東京ビッグサイト、2017年より幕張メッセ)で開催されます。
各々の大会ではこども大会も実施され、プロの公式戦だけでなく、こども大会も含めて「日本シリーズ」と称されるそうです。
JTプロ公式戦についてをみると、以下のように記されています。
『将棋日本シリーズ』は“見て学ぶ”「JTプロ公式戦」と“指して学ぶ”「テーブルマークこども大会」が同日同会場で行われる将棋イベントとして、毎年全国11地区で開催されています。1日たっぷりと“見て学ぶ”体感と“指して学ぶ”経験を味わえるイベントです。
※即ち、本棋戦は上位棋士選抜棋戦です。他に、全棋士参加の一般棋戦が3つ(朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯テレビ将棋トーナメント)あります。
方式
プロ公式戦は、以下の順に従って選抜された12人の棋士がトーナメントで対局します。
12名のうち出場順位上位4名が2回戦シードとなります。
- 前回優勝者
- 当年2月末日時点でのタイトルホルダー
- 前年度賞金ランキング上位者
下記のトーナメント表(2021年第42回)を見てわかるように、1回戦から登場の棋士は4勝、シード棋士は3勝で優勝できます。
この棋戦は、毎年6月から11月にかけて、全11局が全国各地の都市において公開対局で1局ずつ行われます。
持ち時間は10分で、切れたら1分単位で合計5回の考慮時間が与えられます。
考慮時間を使い切ったら1手30秒未満となる早指しの棋戦です。
この他、観客向けに「次の一手」クイズを行うため、対局途中で解説者の要請により封じ手を行い休憩(10分間)が挟まれます。
千日手や持将棋になった場合、先手後手を入れ替えて、考慮時間が残っていても両者共に持ち時間、考慮時間なし1手30秒未満での指し直しとなります。
賞金、副賞など
副賞は、トーナメントで1勝する毎に勝者にJTグループの製品1年分(2014年まではジェイティ飲料の飲料類、2015年以降はテーブルマークのインスタントライス)が贈られるそうです。
製品1年分って、どの位の数なのでしょうか?
渡辺明ブログに、1年分って「JT飲料を5種混合で約1年間の日数分(365本)もらえます」ということで、3連勝して優勝したら 1,000本を超えることが述べられています。
また、インスタントライスについては、渡辺名人(2022.8現在)の奥さんのサイト「妻の小言」で「魚沼産こしひかり」1年分(365食)であることが記されています!
また、各対局の終了後、勝利棋士が会場出口で見送りに立ち、来場者と握手をするのが恒例になっているそうです。ファンである棋士の対局を見に行けば、握手できるかもしれません。
最後に
将棋日本シリーズJTプロ公式戦について述べてきました。
出場者は、前回優勝者・当年2月末日時点でのタイトルホルダー・前年度賞金ランキング上位者です。
現在、藤井聡太竜王・名人(七冠)がタイトルをほぼ独り占めしているので、賞金ランキングで出場者が決まるようです。
優勝賞金は500万円の他に副賞が大きいですな。
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