トンボが縁起が良いと言われる理由をどこよりも多く紹介してみる
夏から秋にかけて目にするトンボ、棒のような身体に4枚の羽根を持って優雅に宙を舞っていますね。
このトンボ、全世界に約5,000種類もいるそうです!うち、日本には200種類近くが分布しています。
最近は、数が減っている感じもしますが、60爺も、オニヤンマやシオカラトンボ、真っ赤な身体の赤とんぼなどを知っています。
最近、トンボは縁起が良いと聞きまして、そう言われる理由を調べてみることにしました。
すると、想像以上に「縁起が良いと言われる理由」が見つかりましたので、以下にその内容をどこよりも多く紹介してみます。
トンボは縁起が良い?6つの説をご紹介
60爺が見つけたトンボが「縁起が良いと言われる理由」は次の六つです。
縁起の良い理由 | その内容 |
---|---|
勝虫 | 戦国武将に好まれたトンボの習性 |
豊穣の象徴 | 日本人の主食であった田んぼを守る益虫 |
風水でのトンボ | 風水でもトンボは恋愛運と金運を上げるとされる |
神さまトンボ | 神さまトンボと呼ばれる変わったトンボがいた |
ご先祖様の乗り物 | お盆になるとご先祖様がトンボに乗って帰ってくる? |
産卵時の環境づくり | 産卵を見ると縁起が良い前提となる |
「勝虫」や「豊穣の象徴」などを見ると、トンボと人間の付き合いは、かなり、古くからのものなんですね。
風水でもトンボは吉とされていますし、「神さまトンボ」と呼ばれるトンボがいます。また、お盆になるとトンボに乗ってご先祖様が帰ってくるなんて説もありました。
産卵のため、オスは縄張りを死守していますが、これが縁起に繋がったのではないかなんて60爺は考えました。
武士に好まれる「勝虫」である
戦国時代の武士達は、まっすぐ前に向かって飛んでいき、後ろに下がらないトンボの姿に「不転退(退くに転ぜず、決して退却をしない)」の精神を表すものと認識し、勝虫と呼ぶようになったそうです。
X(ツイッター)でも、武士が好んだと言っていますね。
そのため、武士が持つ兜や刀の鍔(つば)などの武具や、陣羽織や印籠の装飾にたくさん用いられています。
加賀百万石を一台で築いた前田利家の兜の前立(まえたて)もトンボなんです。
他にもトンボが武士に好まれる理由があります。
それは、トンボの鳴き声が「カチカチカチ」と聞こえることです。この鳴き声が「勝ち、即ち、戦に勝利する」ということにつながるとされ、とても縁起がいいと言われるようになったそうです。
X(ツイッター)にも、その旨の投稿がありました。
豊穣の象徴だと言われている
トンボは水田があるところなどで多く見ることができます。
そして、トンボの主食は昆虫。水田などで農作物を荒らす害虫を好んで食べています。
そのため、トンボは「五穀豊穣・穀霊の象徴」とされ、幸運をもたらすと言われています。
地方によってはトンボを捕まえると目がつぶれると言われる程、縁起が良い虫として大事にされています。
風水的にも縁起が良いとされる
トンボは風水では「金運や恋愛運の上昇というご利益がある」ことを意味します。
上記の通り、風水では「幸運や金運のシンボル」と言っています。
恋愛運では、近い将来、運命の相手に出会ったり、恋人と結婚へ発展したりと、恋愛面で大きな変化を示唆している幸せのシンボルだそうです。
しっかりと自分磨きをして、今後の展開に備えましょう。
金運に関しては、金運を上昇させる効果を期待できると言われています。但し、トンボの運んでくれる金運は、殺気を感じるとスッと飛んで行ってしまうようなイメージです。
ですから、邪心や敵意などを捨て、静かに待って、トンボが置いていった「運」をしっかり掴み取りましょう。
そして、一度掴み取ったら、しっかりと離さないようにすることが肝要なんだそうです。
残念ながら、宝くじが当たる、ギャンブルで勝つといった一獲千金を狙うような金運ではないんですね!
神様トンボと呼ばれるトンボも存在する
トンボの中に「神様トンボ」と呼ばれるトンボがいます!
それは、7月の終わりから8月のお盆の頃に現れる「黒いトンボ」です。水のきれいな場所で、黒い羽根をヒラヒラさせながらチョウのように優雅に飛ぶのが特徴です。
黒いトンボの名前は「ハグロトンボ」と言います。ハグロトンボは、カワトンボの仲間で、名前の由来は次の二つの節があります。
- 羽根が黒いからという説
- お歯黒の色だからという説
お腹が鮮やかなエメラルドブルーなのがオス、お腹も真っ黒なのがメスです。
この黒いトンボが神様トンボと呼ばれるようになった由来ですが、下記のように諸説あります。
- 上述しましたが、このトンボも成熟すると水辺へ戻り、稲につく害虫を食べてくれるので、田んぼの守り神と考えられた
- このトンボが飛ぶ時期がお盆の頃に重なっているため、昔の人々はご先祖様がトンボになって帰ってきたと考えた
- このトンボは、黒い羽根を閉じて止まる。そして、羽根の閉会を繰り返すが、その様子が手を合わせて神様に祈りをささげる姿に似ている
X(ツイッター)にも載っていました。
お盆にご先祖様を連れてくる
お盆の時期は、ご先祖様がこの世に戻ってくると言われていますね。
お盆の時期にトンボをよく見かけるのは、ご先祖様がトンボに乗って里帰りしているといういわれもあるそうです。
古くからトンボは祖先を送り迎えする遣いと言う言い伝えがあり、家の中を一周して出て行ったときは、祖先が家に帰ってきたと考えるようです。
長い距離を移動できるトンボは、遠いところからやってくる先祖の魂を運ぶ存在にふさわしい虫なんです。
X(ツイッター)にも載ってます。
産卵時の環境づくり
トンボのオスは、成熟すると水辺に出ていわゆる「縄張り」を持ちます。
縄張りの中をパトロールして、侵入してくる他のオスを、体当たり、ホバリングしながらのにらみ合いなどして追い払います。
メスがいれば連結・交尾をし、自分の子孫を残すわけです。
当然、強いオスほど産卵に適した良い場所をとります。
こうした産卵のための環境づくりも、子孫繁栄という「縁起」に繋がるものではないでしょうか。
子孫を残すための習性なんですね!
トンボの漢字の力強さも知っておこう
トンボを漢字で書けますか。トンボの漢字は難しいですが、すごく力強い文字です。
そして、その漢字の種類は3種類見つかりました。一番よく使われるのは「蜻蛉」です。
そして、この漢字には読み方がたくさんあります。「トンボ」の他に、「アキツ」、「セイレイ」とも読まれます。そして、「カゲロウ」ともむことが出来るんです。
この「トンボの漢字」については、別記事を用意していますので、こちらもご覧ください。
色々探して見つかったトンボグッズもご紹介
トンボについて調べている中で出会ったトンボグッズを紹介します。
この記事で述べてきた「縁起の良さ」から、様々なグッズがあります。
日本人は、「縁起」を大切にするので、色々なグッズが誕生したんでしょうね。
- トンボ玉
- 手ぬぐい
- 扇子
- うちわ
- 着物の生地
- アクセサリー
グッズを紹介します。
色々なモノに、トンボ柄が採用されています。
西洋でのトンボの評判
日本では物凄く評判の良いトンボなんですが、外国の評判を見てみましょう。
トンボを英語で言うと「dragonfly」なんですが、西洋ではドラゴンは「悪」なんですね。
そこから考えてもわかるように、西洋ではトンボは不吉な虫と考えられています。
その他、ヨーロッパでは、トンボに対する次のような伝説があるようです。
- 蜻蛉は「魔女の針」と呼ばれていた
- 蜻蛉の羽がカミソリのように鋭利である
- 蜻蛉が嘘をつく人の口を縫いつける、嘘をつく人の耳を縫いつける
1.は、蜻蛉の外観が魔女が持つ魔法の杖や魔法の針に似ているというイメージから来ているとされています。
また、蜻蛉が空中を自在に飛ぶ姿は魔法の存在と結び付けられ、そのような呼称が用いられることがありました。
2.は、トンボの翅の脈(みゃく)が細かくて鋭利に見えることから生じたと考えられています。
また、トンボが素早く飛び回る姿から、その羽が鋭利な刃物のように見えたことも影響しているらしいです。
3.は、その人はもう嘘をつくことができなくなる、あるいは、その人は他人の真実を聞くことができなくなるというというストーリーが語られるようです。
最後に
トンボの習性を見て、戦国武将はトンボの意匠を兜や甲冑に取り入れたりしたんですね。
また、五穀豊穣の象徴として大事にしている地域もあるんですね。これも、日本人の主食である米と密接につながっているようです。
さらには、風水でも縁起がよろしいですし、いろいろな説があることがわかりました。
皆様のご参考になさってください。
※気づけば「縁起」の記事も増えてきました
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