teraterm sshscp機能はGUI操作でファイル転送ができるので便利!

2022年8月24日

最近、teratermにsshscpなる機能があることを知りました。

これ、実際使ってみると、コマンドを使わずファイル転送が出来るんですよ!

使い方は非常に簡単で、SSHでサーバにログインした後、コピー元とコピー先のパスを入力すればファイルコピーができちゃいます。

つまり、teraterm sshscp を使えば GUI でのファイル転送が可能なんですね。

この記事では、teraterm sshscp を使ったファイル転送手順を細かく解説していきます。

どうか最後まで、ご一緒に見ていってください。

Windows にインストールした teraterm から Linux に LOGIN してファイル転送をする前提です。

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teratermのsshcpとはどんな機能?

teratermを使った GUI で行うファイル転送が SCPSSH です。こちらが、SCPSSH の画面です。

SCPSSH画面の画像

上半分がファイル送信用の項目、下半分がファイル受信用の項目になります。

送信ないし受信に必要な項目を入力した後、Send ないし Recieve をクリックすることで、ファイル送信ないしファイル受信がなされます。

【ファイル送信用項目】

From:…をクリックしてエクスプローラーから送信ファイルを指定
To:送信ファイルを格納するフォルダを入力
Sendクリックするとファイル送信実行
Cancelクリックすると sshscp画面を消去

【ファイル受信用項目】

From:受信ファイルを入力
To:…をクリックしてエクスプローラーから受信ファイルを指定
Recieveクリックするとファイル受信実行

この画面を表示する手順を示します。

① teraterm 立ち上げ

まず、teraterm を立ち上げてください。

teratermの初期画面の画像

② SSH 認証

OK をクリックすると SSH 認証画面が表示されますので、ユーザ名及びパスフレーズを入力して OK をクリックしましょう。

SSH認証画面の画像

③ ファイルクリック

teraterm が立ち上がります。ファイルをクリックします。

teraterm立ち上がりの画像

④ SSH SCP クリック

示されたメニューから sshscp をクリックします。

ファイル押下時のメニューの画像

これで、先程の画面が表示されます。


※コマンドを使用したファイル転送の記事です。「SCP」コマンドを使ってファイル転送します。

teraterm SSHSCP の使い方

send(ファイル転送)と receive(ファイル受信)の実施手順を図を示しながら説明します。

send(ファイル転送)

それでは、windowsからラズパイへ、ファイル転送を行います。

① …をクリックします。

SSHSCPのファイル検索時の画像

② エクスプローラーが表示されますので、送信ファイルを指定します。すると、 From に指定したファイルが、ディレクトリ付きで表示されます。

③ To に送信ファイルを格納するフォルダを入力します。

SSHSCPの送信先指定時の画像

④ From,To の内容を確認後、「Send」をクリックしてファイルを送信します。

SSHSCPのsend押下時の画像

⑤ 送信側の /home/pi/(格納フォルダ)の中身を確認します。送信ファイルを確認できました。

送信内容確認の画像

※参考機能:teraterm: ファイル ドラッグ&ドロップを紹介

ファイル送信を行う際に SSHSCP を使用せず、teraterm に直接ファイルをドラッグ&ドロップしてファイルを送信することも可能です。

SSHSCP に比べて送信ファイルを選択する手間が省けるので、ファイル送信はこの方法の方が楽かも。

① 送信するファイルをドラッグします。

ファイルドラッグの画像

② teraterm にドラッグしたファイルをドロップします。すると、次の画面が現れます。

SSHSCPドラッグ内容の画像

一番上にあるのが、ドラッグ&ドロップしたファイルです。

SCP の次の行にある送信先を確認(デフォルトはホームディレクトリ)して、問題なければ、「OK」をクリックしましょう。すると、ファイル送信がなされます。

送信先のフォルダで今送信したファイルがあるか確認します。問題なく送信されたようですね!

送信内容確認2の画像

receive(ファイル受信)

今度は、ラズパイからwindowsへファイルを受信します。

① From に受信ファイルを入力します。当然ディレクトリも合わせて指定すること!

受信ファイル項目の画像

受信先を自分で指定するフォルダにする場合は … をクリックします。

ファイル検索用の画像

③ エクスプローラーが表示されますので、受信フォルダを指定します。

エクスプローラー画面2の画像

④ 今回は、新しく作成した D:¥test を選択しました。To にそのディレクトリが表示されます。

to指定の画像

⑤ From,To の内容を確認後、「Receive」をクリックしてファイルを受信します。

Recieveボタンの画像

⑥ ファイルが受信できました。D:¥test の中身を見てみましょう。

受信藍用確認の画像

こちらも無事受信できました!

teraterm sshscp使用時の注意点

簡単にファイル転送できる SSHSCP ですが、2点注意点があります。

フォルダは扱えない

SSHSCP ではフォルダ(ディレクトリ)の送受信は出来ません。

フォルダの送受信を行う場合は、SCPコマンドでオプション指定して実施しましょう。

ワイルドカードは使用できない

SCPSSH はファイルを明示して送受信を行います。そのため、ワイルドカードは使用できません。

例を示します。

test で始まるファイル全て(From の最後 test* ⇒ * がワイルドカード)を受信しようとしました。

ワイルドカード指定の画像

しかし、次のエラーが表示されました。

目的のファイルがないと言っています。ワイルドカードを認識していないことを示していますねー。

SCPエラーの画像

最後に

今回は、Teratermの SSHSCP について解説しました。

SCPコマンドはファイルだけでなく、オプションを使えばディレクトリの転送も可能ですが、 SSHSCP は GUI でファイル送受信ができるので、別の便利さがありますね!

TPOに準じて、コマンドにするか SSHSCP を使うか決めればいいと思います。

しかし、Linux には機能が色々あって日々勉強となりますね。

■思えば「windows10関係」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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