カササギは縁起が良い?一部の国では好評価なんだけど…

2022年9月30日

皆さん、カササギという鳥をご存知でしょうか?

日本だと、余りなじみのない鳥なのではないでしょうか?そんなことを言うと、ある地域の方々から大いなるブーイングが聞こえてきそうです。

え、佐賀県の「県鳥」なんですか!驚きました。

サギの仲間なんですか。えええー-、違うの。じゃあ一体…!?ということで、このカササギの縁起について、あれこれ調べちゃいました。すると意外なことがわかってきたんです!

それは、……。一緒に見ていきましょう。

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カササギは縁起がいいのか

カササギって、あまり見たことがない鳥なんですけど、その縁起は良いのでしょうか?

調べてみると、カササギはカラスの仲間って書いてあるし、全国的にあまり盛り上がっていないような…。

そこで、まず、外に目を向けて外国での評判からみて、その後、日本を見てみたいと思います。

世界でのカササギの評価は?

まずは、アジアのお隣の国、中国と韓国のカササギの評判から見ていきましょう。

結論から言います。

中国と韓国のカササギの評判

すこぶる良好!

両国とも、評価がめちゃくちゃ高いんですよ。

韓国

朝鮮語ではカササギを「까치(Kkachi、カチ)」と呼ぶそうです。何と、韓国では、首都のソウル特別市をはじめとする多くの都市が、カササギを市の鳥に指定しています。

日本と違い、韓国では全国に生息している馴染みの鳥なんです。いわば、日本のカラスみたいな感じですな。

そして、昔から「吉鳥」と呼ばれる鳥で、「カササギはお客さんを呼ぶ」、「いい便りを呼んでくる」と言われています。

他にも、こんな話もあります。

  • 朝カササギが鳴くと久しぶりで嬉しいお客が訪ねて来たり、うれしい知らせが来る兆し
  • 柿を収穫する際、カササギのために少し残しておく(カッチ飯)しきたりがある
  • カササギは取れた乳歯の代りに新しい歯を持ってくる歯の妖精と言われかる
  • カササギの巣がある木の下に家を建てれば金持ちになる

中国

カササギは、中国語で「喜鹊」と書き、中国においては、韓国と同様とっても愛されている鳥ですね。中国語の名前を見てわかると思いますが「喜び」の文字が入っています。

古くは「神女」(女神)と称されており、民間では俗に「喜鳥」と呼ばれています。

「カササギが鳴き、吉報を告げる。財がやって来るか、親戚がやって来るか」という古いことわざがある。カササギは「喜びを告げる」鳥であり、吉祥幸福の生活の象徴であるとみなされている。中国文化の中には至る所にカササギの姿がある。吉祥幸福の象徴として、文人墨客は昔から詩に歌ってきた。また、めでたい図案として、書画や家具、器に広く使われ、喜びの意を表してきた。

引用 吉祥を祈る中国の民俗

ここにある「カササギが鳴き、吉報を告げる。財がやって来るか、親戚がやって来るか」は韓国にも同様の話がありましたね。中国の話が韓国に流れていったと解釈するのが良さそうです。

また、こんな話もあります。

ネットサーフィンをしていたら「商談の前にカササギを見たらびっくりするくらいうまくいった!」という方や、「打ち合わせに遅れそうになった時にカササギが上を通ってラッキーだと思ったら、間にあった!」と書かれていた中国人の方のブログをいくつか発見しました。
中国では仕事の成功を意味する鳥として、完全に認知されているようです。

引用 カササギはたくさんの幸運を運んでくれる喜びの鳥

さて、最後は、中国での七夕伝説の成立についてです。

中国、前漢時代(紀元前2世紀-1世紀ごろ成立)の『淮南子』という書物に次の文が記載されています。

鳥鵲填河成橋度織女

訳すると、「カササギが河を埋めて橋となり、織女を渡した」という意味になります。

カササギの(02)カササギは、中国の七夕伝説からきました

これ、中国にある、七夕の夜にカササギ達が天の川の上に翼を広げて橋を作って、彦星に会いに行く織姫を渡したという「七夕伝説」の基になった話だと思われます。

60爺は、七夕について、こういう話は一度も聞いたことがありませんでした。皆さんはいかがでしょうか?

世界での評価が良いのは青鷺(アオサギ)でしたね。

逆に、日本での評判は良いのに、海外ではそれほどでもない(一部では高評価ですが)のがフクロウでした。

その他の国々

さて、英語圏では、どんな評価なんでしょうか。

英語では、カササギ、オナガ、サンジャク、ヘキサンなどをまとめて magpie(マグパイ)と呼び、伝統的に「おしゃべり好きのキャラクター」としての表象を与えられている。また、金属など光るものを集める習性があるという広く知られた俗説によって「泥棒」の暗喩に用いられることがある。しかし、実際にはカササギにそうした習性はないことが近年の研究で報告されている。

引用 wiki カササギ

ウーム、余り良い印象は持てないですね。

また、ヨーロッパなどでは、カササギは魔女の化身と考えられており、予言や予兆をもたらすとも考えられています。

これは褒めている?んでしょうか。予言、予兆をもたらすのは良さそうな感じですが、魔女の化身は余り良い意味じゃないような気もします。

日本でのカササギの評価について

さて、それでは日本での評価を見てみましょう。実は、日本ではある地方を除くと、カササギに関する記録が余り見つからないんです。

冒頭で述べましたが、カササギって、佐賀県の「県鳥」なんですよ。佐賀県では取っても親しみのある鳥なんでしょうが、60爺は見たことがありませんでした。

何故か?今回調べてみて、カササギは、生息範囲が限られていることがわかりました。そして、日本原産の鳥ではないことも。

何故、生息範囲が限られているのか?現在、日本に生息するカササギは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、肥前国の佐賀藩主鍋島直茂や筑後国(現福岡県)の柳川藩主立花宗茂など九州の大名らが、朝鮮半島から日本に持ち帰り繁殖したものだとされる説があるんです。

というのも、カササギが「カチ・カチ・カチ」と鳴くため、縁起が良いと持ち帰り、保護したらしいんですね。
そういえば、「カチ・カチ」と鳴いて縁起が良いというのは、「トンボ」の記事でも出てきましたね!

本題に戻って、日本に生息するカササギの地域はどの辺でしょうか?

日本では北海道、新潟県、長野県、愛媛県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、で繁殖が記録されている。秋田県、山形県、神奈川県、福井県、兵庫県、鳥取県、島根県、宮崎県、鹿児島の各県、島嶼部では佐渡島、対馬で生息が確認されている。

引用 wiki カササギ

上記のように、生息地域が限られています。60爺のいる神奈川県では生息が確認されているとありますが、同じ県でも広いからなア。また、生息が確認されていない地域もたくさんあります。

だから、情報が少ないんだ!!

そこで、カササギを「県の鳥」にしている佐賀県で情報収集してみました。すると、出てくる出てくる!

佐賀県では、カササギが家屋に巣を作ればその家は子供を授かる・火事にならないなどの言い伝えもあり、カササギの「カチカチ」という鳴声から佐賀では広く「カチガラス」と呼ばれ、「勝ちにつながる」縁起のいい鳥として親しまれています。

サッカーJ1サガン鳥栖のマークに描かれている鳥もカササギ(通称カチガラス)です。

佐賀県の諺を挙げて、この項は終了にします。

*カササギが低い所に巣をかける年は台風が多いが、高い所に巣をかける年は台風が少ない。
*カササギの巣で飯を炊けば、子供を授かる。
*カササギが巣をかけると、子供が生まれる。
*カササギが巣をかけると、火事にならない。など身近な鳥として親しまれてきました。

引用 「カササギ」のページ

福徳神社では七夕祭りが行われるようです。カササギの祈願札を羽に見立てて、織姫と彦星を繋ぐ橋をかけるようですね。

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スピリチュアル、風水ではGOODな評価

スピリチュアルや風水の世界でカササギがどうみられているか見ていきましょう。

カササギは、新しい友達があらわれるという意味だそうです。これ、韓国や中国の「お客さんを呼ぶ」に繋がる部分がありますね。

こんなのもありました。

カササギには本能的に結婚相手を見つける際に巣を徐々に大きくする習性があります。
その為、愛と結婚のシンボルとされ、風水においては「結婚と赤ちゃんを授かる運」に関係するラッキー動物です。

引用 〈結婚・赤ちゃんを授かる運〉を上げたい時にお勧め!「カササギ」の縁起

織姫と彦星を結び付けたところから、恋愛を呼び込む鳥であると言われたり、上述のように、子供が欲しい人には子供を授けてくれるシンボルとも言われます。

突然カササギと出会えたら、金運や仕事運がアップすると予兆とも言われます。

カササギも大忙しですな!

最後に

カササギについてまとめてみました。

お隣の中国や韓国では、ポピュラーな鳥で大人気だということがわかりました。さらに、中国では、七夕の際にカササギが橋をかけたなんて話が出てきてビックリしました。

韓国でも、「国鳥」だなんて勘違いされる位、重宝されているんですね。

日本では、上述したように佐賀県が凄く盛り上がってるんですが、60爺にとってはあまり見かけない鳥でした。

※気づけば「縁起」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺