雀(スズメ)の巣は縁起が悪い?調べてみると真逆でいいことばかり
外国での雀(スズメ)の評価は知らないのですが、日本人で雀(スズメ)を知らない方はいないと思います。60爺の家の周りでも、あのチュンチュンと鳴く声を聴くことが出来ます。
昔話にも出てきますし、どこにでもいる鳥ですよね。食べちゃう人もいますし(最近、閉店してしまいましたがスズメ焼きの店がありました)。
でも、意外と雀の巣を見たことのある方は少ないのでは?60爺も、雀の巣を見たことはありません。
まあ、当たり前というか、雀(スズメ)たちも利口ですから、簡単に見つけられない場所に作るはずですから。
そんな雀(スズメ)の巣の縁起を見てみました。今回も、一緒に見ていただければありがたいです。
雀(スズメ)の巣は縁起が悪い?
まず、結論から言いますね!
結論
雀(スズメ)の巣は、とっても縁起が良いと言われています。また、雀(スズメ)自身も、非常に縁起が良いと言われているんです!
ただ、実際、雀の巣があると、燕なんかもそうですが、物理的に、フンで汚れてしまうという被害はありそうですねエ。
雀(スズメ)の巣は縁起が良い
雀(スズメ)の巣があると、何故、縁起が良いか理由を述べていきます。5つあります。
- 雀は、毎年同じ場所で産卵~成長~巣立ちを繰り返します。ここから、家運長久・子孫繁栄の証と言われます。
- 子育てが終わるまで、雀はつがいで世話をするします。これが、家内円満を意味します。
- 卵を産み育てるところから、色々なモノを生み出す力の象徴とされています。
- 雀は、巣作り及び子育てで巣に何度も出入りをすることから、自分の店のお客さんの出入りも多くなると考えられ、商売繁盛につながります。
- 雀は大きくなっても穀物を食べます。その雀が来るということは、食糧に困らないということにつながるのです。
ほうほう、雀(スズメ)は毎年同じ巣で子育てをするんですか、しかも同じつがいでやってるんですね。さらには、卵を産むところからも縁起に繋がってるんですな。
商売繁盛や食うものに困らない所までつながるとは思いもよらない縁起ですなア。
雀(スズメ)もとっても縁起が良い
雀(スズメ)は稲もついばみますが、稲の成長の天敵である害虫もついばみます。その姿から、昔から雀(スズメ)は「厄をついばむ」と言われてきました。
この雀(スズメ)、日本においては、神聖視されてきた歴史もあるんです。めったにありませんが、突然変異で羽毛の色素がない「白スズメ」が生まれることがあり、聖武天皇や桓武天皇などが白スズメの献上を受けたという記録が残っているそうです。
その他にも次のように言われています。
一族繁栄・家内安全を願う意味も含まれていて「寿徳」「福徳」「財徳」が備わるといわれ、縁起のよいものとされています。
引用 yahoo!知恵袋
雀の神社がある?
雀を祀っている神社
茨城県古河市宮前町にある「雀神社(すずめじんじゃ)」です。旧古河町の総鎮守です。
この雀(スズメ)神社は、正一位に叙せられています。この正一位、身分の高さを表わす位階の最高値です。簡単になれるものではありません。
社伝によれば、崇神天皇の御代に豊城入彦命が東国鎮護のために勧請した「鎮社(しずめのやしろ)」に始まるとされる。社名の「雀」は「鎮め」(しずめ)が変化したものとされる。
引用 wiki 雀神社
主神は大己貴命、他に、少彦名命と事代主命が配祀されている。
雀は、眷属に当たり崇められています。
雀の雑学
ここからは、雀(スズメ)の雑学として次の2点を見ていきます。
- 家紋に出てくる雀(スズメ)
- 言葉に出てくる雀(スズメ)
家紋に出てくる雀(スズメ)
デザインとして「竹に雀(スズメ)」はよく使われるようです。実際に、雀(スズメ)は竹林に巣を作ることが良くありますが、これを描写したものかもしれません。
そして、この「竹に雀(スズメ)」を家紋にしている家があります。
それが伊達家と上杉家です。
上記の中で、家紋の由来が出ており、伊達家家紋の方が後だとわかります。
家紋の雀(スズメ)をよく見ると、一方が口を開け、もう一方が口を閉じています。神社の狛犬に見られる「阿吽」の型なんですかね。
でも、伊達家と上杉家では、口を開いている雀(スズメ)が逆ですね!
言葉に出てくる雀(スズメ)
言葉に出てくる雀を探してみるといくつか見つかりました。
- 雀の涙
- 雀に毬
- 雀の千声鶴の一声
- 雀百まで踊り忘れず
- 門前雀羅を張る
- 欣喜雀躍
- すずめ医者
簡単に解説します。
雀の涙:ごくわずかなもののたとえ
雀に毬:ものの価値のわからないもののたとえ
雀の千声鶴の一声:つまらない者の千言よりは、すぐれた者の一言のほうがまさっているということ
雀百まで踊り忘れず:若い時に身についた習性は年をとっても変わらない
門前雀羅を張る:訪れる人がなくて、門の前には雀 (すずめ) が群れ遊び、網を張って捕らえられるほどである。訪問する人もなく、ひっそりしていることのたとえ
欣喜雀躍:こおどりして喜ぶこと
すずめ医者:下手な医者のこと。その心は「これからヤブに向かう」、落語の演目のまくらで使われる
どうですか?よく聞く言葉とそうでないものがありますね。
60爺は、2番目の「雀に毬」、3番目の「雀の千声鶴の一声」、5番目の「門前雀羅を張る」、そして、最後の「すずめ医者」は初めて聞きました。
「門前雀羅を張る」は「門前市と成す」(これは知ってます)の対象にある言葉だそうです。
後の3つは、60爺でも聞いたことがある言葉ですね。皆様はいかがだったでしょうか?
最後に
雀(スズメ)の巣の縁起について語りました。いいことばかり書いてありましたね。
家の雀(スズメ)が巣を作ったら、少々、周りが汚くなりますが温かく見守ってあげましょう。
その他、伊達政宗の伊達家、上杉謙信の上杉家の家紋が「竹に雀(スズメ)」とは知りませんでした。
言葉の中に雀(スズメ)がいるものも勉強になりました。雑学として披露していただければ幸いです。
参考:スズメ つかず・はなれず・二千年(岩波科学ライブラリ 213)
雀(スズメ)より小さい白黒の鳥で記事を書いています。
※気づけば「縁起」の記事も増えてきました
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