エクセルで10進数を2,8,16進数に変換する関数はこれだ!

2022年10月27日

エクセル(excel)で 10進数表記の数値を 16進数表記に変換することができます。そして、16進数だけではなく、10進数表記の数値を 2進数、8進数表記に変換することも可能です。

また、2,8,16進数表記の値を 10進数表記の数値に変換することも可能です。

これらの変換を行うために、エクセル(excel)には、それらの変換用の関数が準備されているのです。

引数には、直接値を設定する方法とセルを指定することが出来ます。

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エクセルで2,8,16進数変換に使用する関数

2,8,10,16進数表記の数値を、それぞれ、2,8,10,16進数表記の数値に変換するには次の12種類の関数が必要です。

  • 10進数⇒16進数、16進数⇒10進数
  • 10進数⇒2進数、2進数⇒10進数
  • 10進数⇒8進数、8進数⇒10進数
  • 2進数⇒16進数、16進数⇒2進数
  • 2進数⇒8進数、8進数⇒2進数
  • 8進数⇒16進数、16進数⇒8進数

これを一覧にします。

変換前 ⇓| 変換後 ⇒2 進数 (Binary)8 進数 (Octal)10 進数 (Decimal)16 進数 (Hexadecimal)
2 進数 (Binary)BIN2OCTBIN2DECBIN2HEX
8 進数 (Octal)OCT2BINOCT2DECOCT2HEX
10 進数 (Decimal)DEC2BINDEC2OCTDEC2HEX
16 進数 (Hexadecimal)HEX2BINHEX2OCTHEX2DEC

ご覧のように、関数名は 2,8,10,16 の英語表記の頭3桁を使用して付けられていることがわかります。例として、2進数8進数変換を見てみましょう。

2進数の頭3桁は BIN、8進数の頭3桁は OCT ですから、関数名は次のようになっています。

BIN + 2 + OCT

2 は「TO」の意味ですね。BIN TO OCT(2進 TO 8進)という解釈をすれば、おのずと他の関数名も理解できると思います。

これらの関数を使用することで、簡単に別表記の値に変換することが出来ます。


実際にやってみよう

実際にエクセルで進数変換をやってみましょう!

  1. 2進数を8,10,16進数変換
  2. 8進数を2,10,16進数変換
  3. 8進数を2,10,16進数変換
  4. 16進数を2,8,10進数変換

「2進数を8,10,16進数変換」でエクセル画面をキャプチャした内容を見せます。それ以外の変換は、同様のやり方ですので画面キャプチャは行っていませんが、注意事項を記してありますので問題なく実施できると思います。

エクセルでエラーに遭遇した方は、こちらの記事が参考になるかもしれません。

2進数を8,10,16進数変換

最初の画面です。当然ですが、何も表示されていません!(笑)

B2~E2 に下記のように入力します。

2進数は桁が大きくなるので幅を大きくします。まずは、Bを右クリックして、表示されるメニューから「列の幅」をクリックします。

「列の幅」画面が表示されるので、値に「15」を入れて「OK」をクリックします。

B列の幅が大きくなりました。

セル B3 に2進数を入れますが、そのままだと10進数になってしまいますから、セル B3 の形式を「文字列」に変更します。

セル B3 にカーソルを当てて右クリックします。メニューが表示されますので、表示形式をクリックします。

表示形式の「文字列」をクリックして、「OK」をクリックします。

セル B3 に 111110100 を入力します。

8進数の下のセルに、「=BIN2OCT(B3)」 と入力します。

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、764 が表示されます。

次に、10進数の下のセルに、「=BIN2DEC(B3)」と入力します。

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、500 が表示されます。

最後に、16進数の下のセルに、「=BIN2HEX(B3)」と入力します。

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、1F4 が表示されます。

2進数 111110100 が 8進数764、10進数500、16進数1F4 に変換されました。

8進数を2,10,16進数変換

ここからは画面キャプチャは添付しませんが、やり方は上記と同様です。

8進数の値を入力するセルは表示形式を「文字列」にします。また、2進数のセルの幅を大きくしましょう。

8進数 764 が入るセルを G4 にしています。これを2進数、10進数、16進数に変換します。

8進数2進数10進数16進数
764

2進数の下のセルに、「=OCT2BIN(G4)」 と入力します。

8進数2進数10進数16進数
764=OCT2BIN(G4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、111110100 が表示されます。次に、10進数の下のセルに、「=OCT2DEC(G4)」と入力します。

8進数2進数10進数16進数
764111110100=OCT2DEC(G4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、500 が表示されます。最後に、16進数の下のセルに、「=OCT2HEX(G4)」と入力します。

8進数2進数10進数16進数
764111110100500=OCT2HEX(G4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、1F4 が表示されます。

2進数8進数10進数16進数
7641111101005001F4

8進数764 が、2進数 111110100、10進数500、16進数1F4 に変換されました。

10進数を2,8,16進数変換

こちらも画面キャプチャは添付しませんが、やり方は2進数を変換した時と同様です。

10進数の入るセルは文字列にしてはいけません。2進数のセルの幅を大きくしましょう。

10進数 500 はセル L4 に入っている前提です。この値を2進数、8進数、16進数に変換します。

10進数2進数8進数16進数
500

2進数の下のセルに、「=DEC2BIN(L4)」 と入力します。

10進数2進数8進数16進数
500=DEC2BIN(L4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、111110100 が表示されます。次に、8進数の下のセルに、「=DEC2OCT(L4)」と入力します。

10進数2進数8進数16進数
500111110100=DEC2OCT(l4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、764 が表示されます。最後に、16進数の下のセルに、「=DEC2HEX(L4)」と入力します。

10進数2進数8進数16進数
500111110100764=DEC2HEX(L4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、1F4 が表示されます。

10進数2進数8進数16進数
5001111101007641F4

10進数500 が、2進数 111110100、8進数764、16進数1F4 に変換されました。

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16進数を2,8,10進数変換

16進数の値を入力するセルは表示形式を「文字列」にします。また、2進数のセルの幅を大きくしましょう。

16進数 1F4 をセル Q4 に入れる前提です。この値を2進数、8進数、10進数に変換します。

16進数2進数8進数10進数
1F4

2進数の下のセルに、「=HEX2BIN(Q4)」と入力します。

16進数2進数8進数10進数
1F4=HEX2BIN(Q4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、111110100 が表示されます。次に、8進数の下のセルに、「=HEX2OCT(Q4)」と入力します。

16進数2進数8進数10進数
1F4111110100=HEX2OCT(Q4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、764 が表示されます。最後に、10進数の下のセルに、「=HEX2DEC(Q4)」と入力します。

16進数2進数8進数10進数
1F4111110100764=HEX2DEC(Q4)

Enter を押下すると今入力した関数が実行され、500 が表示されます。

16進数2進数8進数10進数
1F4111110100764500

16進数1F4 が、2進数 111110100、8進数764、10進数500 に変換されました。

最後に

2,8,10,16進数表記の値を、他の進数表記へ変換する関数を紹介しました。

この関数を使用すれば、簡単に別の進数表記の値へ変換することができますね。実際、エクセル(excel)を使用して他の進数表記に変換できることも確認しました。

何かの折に、進数変換を実行する機会がありましたら参考にしてください。

■追記:エクセルをテーマに記事をいくつか書いています

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら