山茶花は縁起が悪い?実は全く問題のないその理由を深掘りします!
「山茶花」は何か知っていますか?「サザンカ」と読み、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。今回は、この「山茶花」の縁起について語ろうと思います。
それと言うのも、表題にあるように「山茶花は縁起が悪い」ということをよく聞くからです。
椿については、以前記事を書いていますが、結果は「縁起は良い」となりましたが、同じツバキ科の植物である山茶花はどうなのでしょうか。
気になってきたので一生懸命探ってみました。その結果をシェアしますので、ご一緒に確認していただけますか?
山茶花は縁起が悪い?
いつものように結論からいきますね。
山茶花は縁起が悪い?
山茶花は縁起が悪いというのはうそ!花言葉も素晴らしく全く問題ない!
そうなんです。山茶花は、同じツバキ科の植物で花もよく似ているので、どこかで誤解を受けちゃったみたいです!
椿と混同している
yahoo!知恵袋にこんな回答が載ってます。
椿、サザンカは、花がポトリと落ちるので、即死のイメージや斬首を連想するといいます。
引用 yahoo!知恵袋
これは、山茶花を知らない人が椿と同じ花だからと勘違いした結果なんです。
椿と混同され、打ち首により首が落ちると言われるんですが、山茶花は椿と違い花弁が散るんですよ!
実は、山茶花は「姫椿」と言われるほど椿とよく似ている花なんです。
なお、「椿の縁起」の記事はこちらです。
この、とても似ている山茶花と椿ですが、次の違いがあります。
違い | 山茶花 | 椿 |
---|---|---|
花の開花時期 | 10月~12月 | 12月~4月 |
花の散り方 | 花が散る時は、花びらが落ちる | 花が散る時に、花首から落ちる |
花の形 | 花がツバキから比べて平面的で薄い | 花がやや筒状で立体的で厚みがある |
開花時期は、微妙にかぶっていますね。12月はどちらも咲いているので判断がつかなくなります。ただ、原種のサザンカは特に寒さに強いわけでは無いそうです。
花の散り方を見れば一目瞭然ですな!
ご覧のように、椿は花自体が落ちていますが、山茶花は花弁が散っているのがわかります。
花の形だと微妙ですが、実際に見ればわかるのでしょうか?
どうですか?左が椿で、右が山茶花です。姫椿と言うだけあってよく似ていますな!。
その他、山茶花は、枝や葉の裏に毛があるんだそうです!これは割とわかりやすいかもしれません!
椿や山茶花等のツバキ科の植物には、「チャドクガ」という毛虫がいることがあります。この毛虫に触れると激しい痒みがあり、湿疹が出てしまうので、注意が必要ですよ~。
花言葉は素晴らしい
花言葉を見ていきましょう。椿の時もそうでしたが、山茶花も良い言葉が並んでいますね!
- サザンカ全般の花言葉 「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」
- 赤いサザンカ 「謙譲」「あなたがもっとも美しい」
- 白いサザンカ 「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」
- ピンクのサザンカ 「永遠の愛」
山茶花全般は強い言葉が二つ出ています。真っすぐ前を向いて進んでいく感じがしませんか?
赤は「謙譲」、白は「愛嬌」ですか。白の花言葉のもうひとつは「あなたは私の愛を退ける」…、ちょっと嫌な感じがしないでもありませんね。
ピンクの山茶花は「永遠の愛」ですか。いいですね~~。
海外での評判
ヨーロッパに渡ったサザンカの記録です。
- 1739年、ヤブツバキがヨーロッパへ渡る。はじめは一重咲きの紅花であった
- 18世紀末~19世紀初頭、はじめは中国から、ついで日本から重弁花や斑入葉を含む多数の品種が入る
- 1869 年、ヨーロッパにおける最初の導入記録は、「Illustration Horticole」(フランスで出版)のサザンカであるらしい
フムフム、やはり外国でも園芸熱の流行り廃りがあり、その熱が下がると個体の数もぐっと減ったりするんですな。
アメリカでの記録も出ています。
- 1900 年代はじめに、サザンカは 輸出入業者などの手で日本からも数品種がアメリカ合衆国へ渡る
- ヨーロッパ経由でアメリカ合衆国へ伝わったものもあるらしい
- 1936年~1950年代にかけ、日本から導入した苗あるいは種子からの実生をもとに新品種が発表される
- Coolidge RarePlant Gardenなどから発表された品種も多い
南半球に渡った個体もたくさんあります。
- ツバキブーム拡大とともに、気候の似ているオーストラリア・ニュージーランドで盛んに栽培されるようになる
- 1950年頃からは、カンツバキ群「獅子頭」や「昭和の栄」などを基に、日本で見られない重弁や大輪の品種が生み出された
オーストラリアやニュージーランドの気候は、常緑であるツバキ属植物の生育に適するため、山茶花も早く生育すると言われ改良が進んだそうです。
最後に
山茶花の縁起について調べました。
「姫椿」と呼ばれるように、椿によく似た花であるため、あらぬ冤罪を着せられ縁起が悪いと言われたことがわかりましたね。
実際は、椿のように花首がポトリと落ちることはなく、花言葉も椿と同じく良いモノです。
きれいな花なので、外国でも何度かブームを起こしたこともわかりました。
※気づけば「縁起」の記事も増えてきました
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