エクセルで別シートへの自動反映を実現する方法を厳選してご紹介!

2022年11月9日

Excel 使用時、あるシートに入力されているデータを別のシートで使いたくなる場合があります。

この時、別シートへ自動で反映させることができれば、同じ内容を入力しなくても済みます。また、元のデータに変更があったとき、自動で反映できれば、修正が一回で済むので効率よく作業が進められます。

本記事では、Excel で、あるシートに入力されているデータを別シートに自動で反映させる方法を厳選してご紹介します。

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別シートへの自動反映方法を厳選してご紹介

別シートへの自動反映方法はいくつかありますが、厳選した結果、次の3つをマスターすればほぼ完璧だと思います。

  • 式を使う
  • リンク貼り付け
  • 画像リンク

以下のブックをベースとします。元シートにあるデータを新シートにコピーする形で解説をします。

それでは、順に手順を示していきましょう。


式を使う

セルに数式を入れて、別シートのデータを参照する方法です。

実施手順を見ていきましょう。

始めに、新シートのセルB2にカーソルを持ってきます。

'=’ と入力します。

元シートをクリックします。すると、先程の’=’の後に「元シート!」(矢印)が表示されます。

セルB2をクリックします。「元シート!」の後ろに「B2」(矢印)が表示されます。ここで、Enterをクリックします。

すると、新シートに戻り、セルB2に元シートB2にある「№」が表示されます。

再度、セルB2をクリックします。

右クリックして、表示されたメニューの「コピー」をクリックします。

セルがご覧のような形になります。

カーソルをドラッグして、セルE3まで伸ばします。その後、Ctrl + V を押下します。

元シートの内容が表示されます。

最後に、一つだけ注意点を。

※注意点
見ていただければわかるように、書式(セルの色、枠線など)を含め、列幅や行の高さなどは自分で対応する必要があります。

エクセルのシートコピーで膨大なエラーの嵐に巻き込まれた場合の対処法を示します。

リンク貼り付け

次は「リンク貼り付け」です。

始めに元シートにいき、新シートに移すデータ全てを選択しましょう。

右クリ空してコピーをクリックします。

次に、新シートに行きます。元シートをセットするセルB2にカーソルを置いて右クリックします。

下記のようなメニューが表示されますので、赤枠で囲った「リンク貼り付け」をクリックして下さい。

ご覧のように、元シートのデータが表示されます。

この段階で右クリックし、表示されたメニューから赤枠の「書式コピー」をクリックします。

すると、書式(セルの色、枠線など)が元シートからコピーされます。

※注意点
・残念ながら、この書式は、元シートで修正してもデータと違い反映されません。
・書式をコピーできるのは、元シートのデータをコピーした時だけです。

セルを選択すると、下記のように「式を使う」で使った式が入っているのがわかります。

画像リンク

三つめは、「画像リンク」です。

「リンク貼り付け」と同様に、始めに元シートにいき、新シートに移すデータ全てを選択してコピーしましょう。

「リンク貼り付け」と同じように新シートに行きます。元シートをコピーする個所(この例ではセルB2)にカーソルを置いて右クリックします。

下記のようなメニューが表示されますので、「形式を選択して貼り付け」の右にある「>」にカーソルを移動します。

新たなメニューが表示されますので、下記赤枠の「リンクされた図」をクリックします。

下記のように、元シートの図形が表示されます。図形なので、書式(セルの色、枠線など)及び列の幅なども元シートと同様に再現されます。

元シートに戻り、E列の列幅を変更して見ます。Eを選択して右クリックし、「列の幅」をクリックします。

列の幅に20を入力し「OK」をクリックします。

元シートの列幅が広がりました。

新シートに行ってみると、今広げた「alph2」の列幅が広がっているのがわかります。

元シートに戻り、セルの色を変えてみましょう。セルD4~D7を選んでからセルの色を「赤」に変更しました。

新シートを見てみると、セルD4~D7の色が「赤」に変わっています。

画像リンクでは、元シートのデータだけでなく書式(セルの色、枠線など)を含めて変更が反映されます。

※注意点
但し、図形なので他のデータと合わせて設定するのは難しいかもしれません。

エクセルでセル参照が出来なくなった場合の対処法は?次の記事をご確認ください。

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未入力データの扱い

将来データを追加の可能性があるので、未入力のデータ(セルB13~E15)を含めて新シートにコピーしようと思います。

元データの下記の部分を選択しコピー(Ctrl + C)します。選択した部分が点線で覆われました。

新シートのセルB2にカーソルを置いて右クリックします。下記メニューが表示されるので、「リンク貼り付け」をクリックします。

新シートに、元シートのデータがリンク貼り付けされました。しかし、前と様子が違っています。

ご覧のように元シートでは何のデータも入っていないのに、新シートには0が表示されています!

新シートのセルB13にカーソルを置きます。その内容(矢印)は「=元シート!B13」となっており、きちんとリンクされています。

エクセルでは、元データに何も入っていないと0が表示されます。

ウザいので、この0を消しましょう。下記のように式を書き換えてください。

=元シート!B13
  ⇓
=if(元シート!B13="","",元シート!B13)

式を書き換えたら、Enterします。下記のように、0が消えました!

他のセルにも式をコピーします。セルB13へカーソルを置き、Ctrl+Cします。するとカーソルが点線で囲われます。

下記の範囲を矢印ボタンで設定してください。

Ctrl+Vを押してください。式がコピーされ、0がスペースに変化しました。

それでは、元シートのセルB13に「11」と入力します。

Enterを押すと、新シートのセルB13に入力した「11」が表示されました。

今度は、元シートのセルE15に「αβγ」と入力します。

Enterを押すと、新シートのセルE15に入力した「αβγ」が表示されました。

新シートと元シートは自動更新されたことがわかります。

このような形で、将来使用できるデータも自動更新範囲に含むことが可能です!

最後に

あるシートに入力されているデータを別のシートで使う場合のやり方を厳選してお届けしました。

式を使う方法、リンク貼り付け、画像リンクの3種類です。

それぞれ、欠点がありますが、自分が使うシーンを考えて、その時々にあった方法を採用して下さればよいと思います。

どの方法でも、元のシートで変更があると、データの内容は自動で更新されますので、二重入力の手間からは解放されますので安心ですね。

■追記:エクセルをテーマに記事をいくつか書いています

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら