縁起のいい動物をたくさん集めてみたよ!あなたの好きな動物はいる?
今までに、「縁起」について数々の記事を書いてきました。
これまでの記事は、たとえば、「ハトの縁起」なら「ハト」に絞って、その「縁起」が良いのか悪いのかを書いてきました。
今回は、ちょっと趣向を変えて、「縁起のいい動物」をひとまとめにして語ってみようと思います。
色々な動物を集めてみましたので、ご一緒に見ていきましょう。
あなたの好きな動物は取り上げられているでしょうか?
なお、各章において、より詳しい記事がある場合はそちらへのリンクを置いていますので、是非合わせてご覧になってください。
縁起のいい動物
始めに、今回お届けする動物の一覧を示しておきます。
アオサギ | イヌ | イノシシ | ウサギ | ウマ |
カエル | カメ | キツネ | キンギョ | クジャク |
コイ | コウモリ | サル | シカ | シラサギ |
スズメ | タイ | タカ・ワシ | タヌキ | ツバメ |
ツル | トラ | トンボ | ネコ | ネズミ |
ハト | フクロウ | ヘビ | ムカデ | ヤモリ |
リュウ |
主だった動物は出してみたつもりですが、あの動物の縁起が見たいとかのご希望があれば、是非、ご連絡をお願いします。
アオサギ
青鷺(アオサギ)は「世界での青鷺(アオサギ)の評価」が、日本での評価に比べると、世界のそれが数段上をいっている鳥です。
何と、そのイメージは、ギリシャ、ローマと受け継がれて、不死鳥フェニックスへとつながるそうです。
【ご利益】
五穀豊穣
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
イヌ
人類の最も古いペットとして縄文時代に登場しました。
イヌには邪悪な存在をキャッチして知らせたり、魔力を祓う力があると信じられています。
【ご利益】
安産、子育て、厄除け
イノシシ
山に生息するイノシシは、神が与えてくれた大切な恵みと考えられ、そこから「山の神」として崇められてきました。
【ご利益】
五穀豊穣、病気平癒、心願成就
ウサギ
古来、ウサギは吉兆をもたらす瑞獣として信仰されてきました。
長い耳や、俊敏性、夏の茶褐色の毛並みが冬は白に変わる神秘性など古代では聖獣として捉えるようになりました。
【ご利益】
縁結び、招福、子孫繁栄
ウマ
古代では、ウマを神の乗り物として神聖視してきました。神に願いをささげる際は、生きた馬を献上する習わしもありました。
降雨、止雨を願う際に、ウマ(降雨では雨雲にちなみ黒馬、止雨では太陽にちなみ白馬)を奉納するのが決まりでした。
【ご利益】
五穀豊穣、降雨・止雨、諸願成就
カエル
カエルは、「無事カエル」、「お金がカエル」、「福カエル」など、語呂合わせでも、縁起の良い動物です。
田植えの時期になると水田に出てくるカエルは農耕神の使いとも考えられました。
【ご利益】
交通安全、金運向上、招福
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
カメ
古来、瑞祥を告げるとして崇められてきました。また、長寿の動物(鶴は千年、亀は万年)としても有名ですね。
715,729,770年と、「霊亀」が現れたり献上されたとして元号が改定されています。
【ご利益】
延命長寿、家庭円満、病気平癒
キツネ
ご存知、稲荷神の眷属として有名ですね。
キツネは、もともと里山に住み、豊穣をもたらす山の神で、里え降りると他の神になると信じられていました。
【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、諸願成就
こちらの記事で、キツネの縁起を取り扱っています。
キンギョ
風水発祥の地、中国では幸運を呼ぶ魚として知られています。さらに、キンギョ(金魚)の発音「チンユイ」が、お金が余ることを意味する「金余」と同じことから、金運アップにつながる縁起の良い動物だと言い伝えられています。
さらに、たくさん卵を産むことから多産・安産祈願にもつながっています。
【ご利益】
金運向上、安産、子孫繁栄
クジャク
クジャクは、毒虫や毒蛇を食べる(「悪い物を食べる」)ところから、「不幸を取り除く」とされました。
また、密教では孔雀明王を信じることで、恐怖・怨敵を打ち払えるとして信仰を集めています。
さらに、その美しい姿から、極楽浄土にいる鳥の一つともされているそうです。
【ご利益】
厄除け、魔除け、招福
コイ
「登龍門伝説」では龍に変じると言われるコイは、出世魚として崇められました。端午の節句では男児の出世と健やかな成長を願い、鯉幟が登場しています。
湖沼や川辺に接する神社では、コイが神の使いとして祀られていますね。
【ご利益】
商売繁盛、剤福、諸願成就
コウモリ
「幸守り」や「幸盛り」という語呂合わせができることから、縁起が良いとされています。
さらに、コウモリは5匹集まると「長寿・功名・財運・健康・良縁」の五つの福に恵まれるといわれ、とても縁起が良いとされているんですよ。
【ご利益】
招福、財運
サル
大山咋神(おおやまくいのかみ)の使いとなったサルは「神猿(マサル)」と呼ばれ、「魔が去る」「勝る」という語呂合わせから、とても縁起の良い生き物として大切にされてきました。
京都御所や大名屋敷などには鬼門除けのサルが置かれています。
【ご利益】
厄除け、魔除け、勝運
シカ
神聖な角を持つ神の乗り物として、鹿島神宮では崇められるようになったそうです。
オスのシカの角は毎年生え替わることから、神聖な力の象徴と考え崇敬の念を抱くようになりました。
【ご利益】
五穀豊穣、厄除け、交通安全
鹿については「別名」で記事を書いています。
シラサギ
白鷺は、縄文時代の遺跡から骨が出土したり、弥生時代の銅鐸に描かれていたりと、日本人にはなじみの鳥です。
白鷺は、国難から人々を救うとされていて、いくつかの神社で戦の際、敵を追い払ったとの言い伝えが残っています。
【ご利益】
厄除け、除災招福、交通安全
こちらに、白鷺の記事がございます。お立ち寄りくださいませ。
スズメ
スズメは日本国内で、日常よく見るチュンチュンと鳴く小さくて鳥です。スズメも縁起が良いんですよ。稲の成長の天敵である害虫もついばむ姿から、昔からスズメは「厄をついばむ」と言われてきました。
また、一族繁栄・家内安全を願う意味も含まれていて「寿徳」「福徳」「財徳」が備わるとも言われています。
【ご利益】
財運、家内安全、招福
スズメの巣の縁起についての記事です。
タイ
タイは、神が最も好む瑞祥魚として珍重されてきました。魔を祓う神聖な赤色で、立派な姿かたちをしています。恵比須様が抱えておられる魚としても有名ですね。
「めでたい」の語呂合わせから、お祝いの席には欠かせない魚ですね。
【ご利益】
豊魚、商売繁盛、招福
タカ
「一富士・二鷹・三茄子」は、初夢で見ると縁起がいいとされる三巨頭ですが、タカは二番目に堂々入賞です。
そして、空高く飛ぶことから「運気上昇」の縁起物でもありますね。
【ご利益】
運気上昇、招福
タヌキ
昔から不思議な霊力を持つ動物と見られており、福や富をもたらされるという信仰が生まれました。
「他抜き=人より抜きん出る」という語呂合わせからも、それが察せられますね。
【ご利益】
招福、開運、出世
ツバメ
毎年子育てシーズンに日本へやってくる渡り鳥です。子育てのための餌として、害虫をたくさん捕ってくれる益鳥でもあります。
また、天敵から身を守るためあえて人通りが多い場所に巣を作る習性があることから「商売繁盛」の意味もあるそうです。
【ご利益】
商売繁盛、家内安全、子孫繁栄
ツル
古代中国では、仙人の乗り物とされ、不老長寿の象徴と考えられました。日本でも同様で、同じく長寿とされた亀と組み合わされ、吉祥を招く鳥とされたんです。
全国の神社の中には、ツルを神の使いとして祀っているところも残っています。
【ご利益】
病気平癒、厄除け、交通安全
トラ
虎はご存知のように、美しい毛並みと獰猛さを備えるため、勇猛と威厳のシンボルとして尊重されました。
また、毘沙門天のお使いともされ、聖徳太子を助けたとされています。
また、出ていったお金がすぐ戻るとして「金運上昇」のシンボルとされることもあります。
【ご利益】
家内安全、子育て、病気平癒
トンボ
4枚の真っすぐな羽を持った独特の昆虫であるトンボは、非常に縁起のいい虫です。
縁起のいい理由が次のモノです。
「勝虫」「豊穣の象徴」「ご先祖様の乗り物」「トンボの産卵」「風水でのトンボ」「神さまトンボ」
【ご利益】
子孫繁栄、戦勝、五穀豊穣
トンボの縁起について書いた記事もあります。
ネコ
ネコがペットになったのは平安時代と言う昔ですが、化け猫の話など不思議な霊力を持つ動物とも捉えていました。
そんなネコが福を呼ぶ招き猫になったのは江戸時代と言うことです。ちなみに、60爺は猫派です。
【ご利益】
商売繁盛、家内安全、招福
ネズミ
昔から嫌われる代表格のネズミですが、意外や意外、「ネズミが出る家は縁起が良い」んです!
次のようないいことがあるようです!「ネズミは福を授けてくれる」、「子孫繁栄」、「大黒天の使い」、「ネズミのいる家は安心」、「金運アップ」、「食べ物に困らない」。
【ご利益】
招福、子孫繁栄、安産、子育て
詳細はこちらの記事をどうぞ。
ハト
ハトは世界的に平和のシンボルとして認識されていますが、実は、八幡神と関係が深い鳥なんです。数々の八幡宮ではハトを霊鳥としてお祀りしています。
【ご利益】
厄除け、戦勝、交通安全
鳩が巣を作る家は縁起が良いことから、ハトについて調べました。
フクロウ
フクロウは、その生態から、たくさんの縁起の良さを持ち合わせています。その一端は、「先見の明がある」、「頭の回転が良い」、「商売繁盛」、「金運アップ」、「悪いものを寄せつけない魔除け」などです。
その他、言葉の語呂合わせから、「不苦労」、「福来朗」、「福老」など、縁起の良い動物とされていますね。
【ご利益】
開運、招福、金運向上
フクロウの縁起については、こちらもご覧ください。
ヘビ
ヘビは、水神様のお使いであることから金運や財運アップというご利益を持つようになりました。また、生命力の象徴とも考えられてきました。
さらには、「家の守り神」として大事されてきたのです。
【ご利益】
五穀豊穣、金運、雨乞い
詳細については、こちらの記事を参照ください。
ムカデ
ムカデは、足がいっぱいあって蠢いている異様な形態の虫ですが、意外なことに縁起はいいんですよ!
「銭神の使い」、「戦国武将のムカデ信仰」、「鉱山とのつながり」、「毘沙門天ともつながりが」というように、ちょっと想像もつかない所と接点があるようですね。
【ご利益】
金運、財運
詳細は次の記事をご確認ください。
ヤモリ
ヤモリは、古くから家を守ってくれる存在として様々な縁起が構成されました。代表的なものは以下の通りです。
『家を守る』、『家庭円満』、『富』の象徴
その他にも、仕事運アップ、恋愛運アップ、人間関係改善、子授け(子宝)など、数々の幸運を運んでくれるようです。
【ご利益】
家庭円満、金運向上、子孫繁栄
こちらの記事で、ヤモリの縁起を取り扱っています。
また、神社との関わりは、こちらをどうぞ。
リュウ
リュウの姿は、頭はラクダ、角はシカ、眼はウサギ、身体はヘビ、腹は伝説上の生き物であるシン、鱗は魚、爪はタカ、手はトラ、耳はウシちされ、雨を司ると言われます。
日本には稲作文化と共に伝搬したため、水神として信仰されています。
【ご利益】
五穀豊穣、雨乞い、開運
最後に
縁起がいいと言われる動物を片っ端から集めて寸評を入れてみました。
皆さんの好きな動物はいましたか?
色々な動物たちが、語呂合わせや、ちょっとしたことや、その姿かたちから縁起が良いとされたんですね。
この動物は縁起が良くないのかとの疑問があればぜひお知らせください。随時、追加していきたいと思います。
※気づけば「縁起」の記事も増えてきました
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