ぎっちょは方言か?その意味と由来についても徹底的に調べてみたよ
今回は「ぎっちょ」を俎上に載せます。
昔は普通に聞いたのですが、皆さんは、この言葉を知っていますか?
ぎっちょは方言なのかい?そんなことはないと思うんだが…。
最近、余り耳にすることがないんですが、差別用語になっているとのうわさも聞きます。
そこで、ぎっちょが方言かどうかを調べ、その意味とか由来とかを徹底的に調べてみました!
ここにシェアしますんで、眼を通していってくださいませ。
ぎっちょは方言か?
まずは、方言なのかということについて答えておきます!
ぎっちょは方言か?
ぎっちょは方言ではないと思われます。
ぎっちょは、鹿児島や広島、茨城、大阪及び東北地方などで方言として出てきますが、ほぼ全国的に使われているのではないでしょうか。
ぎっちょの意味
ぎっちょには次の意味があります。
- 左利き
- えんがちょ
ぎっちょを「左利き」の意味で使用するのが普通だと思います。「えんがちょ」で使う地域は限られているようです。
左利き
この意味を解説する必要がありますかね~。
まあ、わかり切ってはいますが、一応述べておきますね。
一般的に人間の利き手が左であること、またはそのような人のことを指す
ただ、このぎっちょは上述したように、「左利き」、「サウスポー」や「レフティー」などと呼ぶ例が多いですなあ。
えんがちょ
この意味で使われる地域は大阪です!
大阪では、子供の頃の他愛ない遊び(今ではイジメに繋がりそうな遊び)で使っていた言葉です。
引用 yahoo!知恵袋
何か汚いものに触ったら、その子は「ぎっちょ」。
それ以外の子は、「バリアかぶった」と言うと大丈夫なのですが、「バリアかぶった」と言わない子が「ぎっちょ」の子にさわられたら「ぎっちょ」がうつります。
大阪以外では、「えんがちょ」と呼ばれている地域もあるようです。
「えんがちょ」とは何かわからないといけないですね。
エンガチョは不浄のものを防ぐために囃したてる子供による口遊びのひとつである。『大辞泉』で語源は不詳とされているが、網野善彦によると、エンは穢や縁を表し、チョは擬音語のチョンが省略されたもので、意味としては「縁(穢)を(チョン)切る」を表すとしている。
引用 wiki エンガチョ
縁(穢)を(チョン)切るためのモノです。
ジブリの「千と千尋の神隠し」に、こんなシーンがあったような覚えがあります。
ぎっちょの由来
ここでは、ぎっちょの由来について答えちゃいます。
由来については複数の説があるようです。
- 器用
- 左几帳(ひだりきちょう)
- 毬杖(ぎっちょう)
どれが本当なんですかね。
器用
「左きよう」が「左ぎっちょ」に変わったという説ですな。
どうやったら、こう変わるんでしょうか?
次の考え方があるみたい。
「不器用」が「ぶきっちょう」に転じたのと同様に、「左器用」が「ひだりぎっちょう」に転じたとするものです
「ぶきっちょう」じゃなく「ぶきっちょ」で止まってたと思います。そうであれば、「ひだりぎっちょ」になり、ひだりを除けば「ぎっちょ」になりますな!
左几帳(ひだりきちょう)
「左几帳(ひだりきちょう)」が転じたものではないかと言われます。
几帳(きちょう)とは、公家(くげ)調度で屏障具(へいしょうぐ)の一種。T形の几に帷(かたびら)とよぶ帳をかけて垂らし、目隠しや風よけ、あるいは間仕切りとして用いた。引用 日本大百科全書(ニッポニカ)
左に几帳を置くと何か不都合でもあったのでしょうか?
上記の説明を読んだだけでは、さっぱりわからないんですが…。
毬杖(ぎっちょう)
毬杖(ぎっちょう)は、木製の槌(つち)をつけた木製の杖を振るい、木製の毬を相手陣に打ち込む遊び、またはその杖を言います。平安時代に童子の遊びとして始まり、後に庶民の間に広まった。その後は形骸化し、江戸時代頃まで正月儀式として残った。引用 wiki 毬杖
この毬杖ですが、現在では、どんなルールで行ったかわかっていないようです。
左利きの人が毬杖を左手に持ったことから、「ひだりぎっちょう」の語源となったとする説です。
ぎっちょは差別用語か
冒頭で、「余り、耳にすることがない」と言いましたが、どうやら、この「ぎっちょ/左ぎっちょ」という言葉を「差別(用)語」とする考えがあり、使用を自粛する傾向にあるみたいですね。
実際、放送禁止用語一覧に「ぎっちょ」が入っています。
うむむ、最近は、ちょっとした言葉も何でもかんでも「差別だ!」みたいな傾向があり、それに皆靡いてしまうようで嫌ですな!
ぎっちょのデメリットとメリット
ここでは、左利きとしてのデメリットとメリットを見ていきたいと思います。
昔は、左利きの人は右でも左で文字が書けるので、非常に便利じゃないかと思ってました。でも、よく考えると左利きの人は右で書くのは苦手なんですよね。
そんな左利きのデメリットとメリットがあるか見ていきたいと思います。
デメリット
いっぱい出てきました。
電話機の受話器 | オフィスにある電話機を考えてもらうとわかるが、左手で持つように配置・配線がなされている。右手でダイアル・またはプッシュボタンを操作したり、メモを取ったりするため。 |
ボタン関係 | エレベーター、パソコンのテンキーやエンターキー、カメラのシャッター等、右利きを前提に設計されている |
ゲームの専用コントローラ | 右手での操作にかなりの高速操作と精度を求められる。左手で操作するのはスティック1つだが、右手では4~6個のボタンを操るモノが多い |
机の引き出し | 概ね右側にある。最近は引出しが独立しているものも多い |
アイロンの電源コード | 本体右側から出ている物が多い。左手でアイロンをかけるとコードが邪魔 |
学校の窓 | 教壇に向かって左側が窓に面する構造になっている⇒右手で筆記する際に外光を受けて手元を明るくするため |
刃物・工具の類 | はさみ、カッターナイフ、日本剃刀、和庖丁の多くも右利き用 |
扇・扇子 | 親骨を右手で右手側にスライドして(引っ張って)開く作りになっている |
急須 | 持ち手の左側に注ぎ口があり、左手では外側に傾けないと注げない。但し、左利き用の物も存在する |
すり鉢 | 右手ですり易い回転方向に溝がつけられている |
電話機やエレベーター、パソコンのテンキーやエンターキーなど、オフィスにある機器は右利き向けにできていますよね。
机の引き出しやアイロンも確かに左利きには不便かも。
学校時代を思い出すと、確かに窓は左側にありましたね~。刃物・工具の類も、急須やすり鉢もぎっちょにはつらいかも。
メリット
デメリットに比べ少ないなア!
文字を縦書きするとき | 中国語や日本語のように右から左に縦書きする言語の場合、手が汚れない |
右ハンドル車 | 運転する時、利き手でシフトレバーやカーナビゲーションシステムを操作できる。特に、シフトレバーの操作が頻繁なマニュアルトランスミッション車の運転は尚更有利である(日本など車両が左側通行の国・地域で) |
野球選手 | 打者の時、1塁まで近い |
挙げてみたけど無理やり感も!
野球選手の例を挙げましたが、ぎっちょだと人数が少ない分、スポーツの世界ではちょっと得なのかもしれませんよ!
最後に
ぎっちょに関して色々調べました。
方言から入りましたが、色々な地域で方言として挙げられているようですが、かなりの地方で同じ意味で使用されているところを見ると、方言ではないように見えますね。
また、ぎっちょの意味を見てみました。メジャーなものとマイナーな意味がありました。由来もいくつか説がありましたね。
そして、ぎっちょのデメリットとメリットも除いてみました。
※気づけば、「言葉の意味」の記事も増えてきています
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