縁起のいい鳥をたくさん集めてみたよ!あなたの好きな鳥はいる?
今までに、「縁起」について数々の記事を書いてきました。
これまでの記事は、たとえば、「フクロウの縁起」なら「フクロウ」に絞って「縁起」が良いのか悪いのかを解説してきました。
記事が、そこそこ貯まりましたので、総集編として「鳥」に焦点を合わせてまとめ上げてみました。
あなたの好きな鳥は取り上げられているでしょうか?
なお、各章において、過去に記事としたモノは、そちらへのリンクを置いていますので、是非合わせてご覧になってください。
縁起のいい鳥
始めに、今回お届けする動物の一覧を示しておきます。
アオサギ | カササギ | カラス | キジ | クジャク |
コウモリ | シラサギ | スズメ | タカ | ツバメ |
ツル | ニワトリ | ハクチョウ | ハト | フクロウ |
主だった鳥は出してみたつもりですが、あの鳥の縁起が見たいとかのご希望があれば、是非、ご連絡をお願いします。
アオサギ
青鷺(アオサギ)は「世界での青鷺(アオサギ)の評価」が、日本での評価に比べると、世界のそれが数段上をいっている鳥です。
何と、そのイメージは、ギリシャ、ローマと受け継がれて、不死鳥フェニックスへとつながるそうです。
【ご利益】
五穀豊穣
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
カササギ
お隣、中国では、カササギは「喜びを告げる」鳥であり、吉祥幸福の生活の象徴です。七夕伝説では、織姫と彦星はカササギの翼を渡って黄瀬を楽しむのだそうです。
日本では、カササギは佐賀県の「県鳥」なんですよ。佐賀県では取っても親しみのある鳥で、J1サガン鳥栖のマークに描かれている鳥もカササギなんです。
カササギが「カチ・カチ・カチ」と鳴くのも、縁起が良いとも言われています。
【ご利益】
招福、戦勝
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
カラス
カラスは漆黒の翼で、聞きようによっては不気味な声で鳴くため、凶鳥と思われがちですが、実は神意を伝える霊鳥なんですよ~。
引用 カラスに頭を蹴られたが縁起がいいのか?カラスは縁起がいい鳥だが…
神社に関わりのある話がたくさんあります。
日本神話でも、神武天皇が熊野から大和へ向かう際、一行を先導した八咫烏のお話は有名ですね!
【ご利益】
諸願成就、五穀豊穣、厄除け
そんなカラスに頭を蹴られたなんて話から、その縁起を調べて解説した記事がこちらです。
キジ
美しい色彩と独特の鳴き声を持つキジは。古くから霊鳥として崇められてきました。
白いキジが捕らえられたときは、元号が替えられた記録も残っているんです。
また、地震の前後に鳴き騒ぐことから、ナマズと共に地震を予知する動物としても信仰されてきました。
【ご利益】
五穀豊穣、家内安全、除災招福
クジャク
クジャクは、毒虫や毒蛇を食べる(「悪い物を食べる」)ところから、「不幸を取り除く」とされました。
また、密教では孔雀明王を信じることで、恐怖・怨敵を打ち払えるとして信仰を集めています。
さらに、その美しい姿から、極楽浄土にいる鳥の一つともされているそうです。
【ご利益】
厄除け、魔除け、招福
コウモリ
「幸守り」や「幸盛り」という語呂合わせができることから、縁起が良いとされています。
さらに、コウモリは5匹集まると「長寿・功名・財運・健康・良縁」の五つの福に恵まれるといわれ、とても縁起が良いとされているんですよ。
【ご利益】
招福、財運
シラサギ
白鷺は、縄文時代の遺跡から骨が出土したり、弥生時代の銅鐸に描かれていたりと、日本人にはなじみの鳥です。
白鷺は、国難から人々を救うとされていて、いくつかの神社で戦の際、敵を追い払ったとの言い伝えが残っています。
【ご利益】
厄除け、除災招福、交通安全
こちらに、白鷺の記事がございます。お立ち寄りくださいませ。
スズメ
スズメは日本国内で、日常よく見るチュンチュンと鳴く小さくて鳥です。スズメも縁起が良いんですよ。稲の成長の天敵である害虫もついばむ姿から、昔からスズメは「厄をついばむ」と言われてきました。
また、一族繁栄・家内安全を願う意味も含まれていて「寿徳」「福徳」「財徳」が備わるとも言われています。
【ご利益】
財運、家内安全、招福
スズメの巣の縁起についての記事です。
タカ
「一富士・二鷹・三茄子」は、初夢で見ると縁起がいいとされる三巨頭ですが、タカは二番目に堂々入賞です。
そして、空高く飛ぶことから「運気上昇」の縁起物でもありますね。
【ご利益】
運気上昇、招福
ツバメ
毎年子育てシーズンに日本へやってくる渡り鳥です。子育てのための餌として、害虫をたくさん捕ってくれる益鳥でもあります。
また、天敵から身を守るためあえて人通りが多い場所に巣を作る習性があることから「商売繁盛」の意味もあるそうです。
【ご利益】
商売繁盛、家内安全、子孫繁栄
ツル
古代中国では、仙人の乗り物とされ、不老長寿の象徴と考えられました。日本でも同様で、同じく長寿とされた亀と組み合わされ、吉祥を招く鳥とされたんです。
全国の神社の中には、ツルを神の使いとして祀っているところも残っています。
【ご利益】
病気平癒、厄除け、交通安全
ニワトリ
ニワトリは、朝の訪れを告げる霊長として、古来崇められてきた。神聖な鳥であることから、古くは食べることも禁じられていた。
引用 神社のどうぶつ図鑑
ニワトリは天照大神の使いであると考えられ、伊勢神宮では境内にニワトリが放し飼いにされていますよ。
古来、ニワトリを食べることは禁じられていたんですね。ケンタッキー・フライドチキンなんて、そのころの人が見たら、ぶっ飛んじゃいそうですな!
【ご利益】
五穀豊穣、招福、健康長寿
ハクチョウ
全身を純白の羽毛に覆われたハクチョウは、古来、聖なる霊鳥として信仰されてきました。
死者の霊魂を運ぶ存在として崇められているのですが、ヤマトタケルノミコトが亡くなった際、白鳥となって飛び去り、河内国大鳥神社あたりに舞い降りたのは有名な話です。
この関係もあり、ヤマトタケルノミコトを祀る神社には、白鳥が神の使いとして崇められています。
【ご利益】
五穀豊穣、招福、安産
ハト
ハトは世界的に平和のシンボルとして認識されていますが、実は、八幡神と関係が深い鳥なんです。数々の八幡宮ではハトを霊鳥としてお祀りしています。
【ご利益】
厄除け、戦勝、交通安全
鳩が巣を作る家は縁起が良いことから、ハトについて調べた記事がこちらです。
フクロウ
フクロウは、その生態から、たくさんの縁起の良さを持ち合わせています。その一端は、「先見の明がある」、「頭の回転が良い」、「商売繁盛」、「金運アップ」、「悪いものを寄せつけない魔除け」などです。
その他、言葉の語呂合わせから、「不苦労」、「福来朗」、「福老」など、縁起の良い動物とされていますね。
【ご利益】
開運、招福、金運向上
フクロウの縁起については、こちらもご覧ください。
最後に
縁起がいいと言われる鳥を15種類集めて寸評を入れてみました。
皆さんの好きな鳥はいましたか?
色々な鳥たちが、語呂合わせや、ちょっとしたことや、その姿かたちから縁起が良いとされたんですね。
この鳥は縁起が良くないのかとの疑問があればぜひお知らせください。随時、追加していきたいと思います。
※気づけば「縁起」の記事も増えてきました
【参考】
神社のどうぶつ図鑑
神さまに選ばれた動物図鑑
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