叡王戦の日程を見所も含めて大特集!2025年の観戦計画を立てよう
将棋界の熱戦が続く中、ファン待望の叡王戦が2025年も開催されます!
このタイトル戦、昨年の第9期叡王戦は、あの藤井聡太叡王(八冠)が2勝3敗でタイトル防衛に初めて失敗した棋戦です。
今期は、2度目の八冠を賭ける戦いになるかもしれません。そのため、挑戦者の決定する本戦トーナメントから注目が集まります。
この記事では、2025年の叡王戦の日程や各対局の見どころを紹介し、ファンの観戦計画をサポートします。
また、注目の対局地やイベント情報も含めて、初観戦の方でも楽しめるポイントをわかりやすくご紹介します。
今年の叡王戦を最大限に楽しむための準備を、この特集で一緒に進めていきましょう!
第10期叡王戦五番勝負
現時点での見所を見ておきましょう。
現時点の見所ですが、第一に、藤井聡太七冠が挑戦できるかが大きな焦点です。
藤井七冠は、叡王戦に敗れた後、調子が落ちているのではと心配する声のある中、棋聖戦、王位戦、竜王戦と立て続けに防衛し、2025年1月12日に王将戦が始まっています。
王将戦、棋王戦と防衛すれば、期が変わって、名人戦の防衛戦の中、叡王戦が開幕すると思われます。
それらの棋戦を突破して、初めて、2度目の八冠奪取となるのですが、藤井七冠の強さは別格なので、十分可能性はあるでしょう。
そんな最中、今期の叡王戦本戦が開幕しています。
そして、1月8日藤井七冠は、1回戦で増田康宏八段(27)に勝利し、2回戦に進出しました。
あと3勝で、昨年のリベンジマッチが実現します。
まずは、藤井七冠の戦いを注目しましょう。
藤井竜王・名人(八冠)の永世位に関して書いた記事です。
第9期叡王戦五番勝負日程及び会場
まだ、第10期の会場は発表されておりませんので、第9期叡王戦五番勝負の日程を挙げておきます。
- 【第1局】4月7日(日)愛知県名古屋市東区「か茂免」
- 【第2局】4月20日(土)石川県加賀市「加賀片山津温泉 佳水郷(アパホテルズ&リゾーツ)
- 【第3局】5月 2日(木)愛知県名古屋市中区「名古屋東急ホテル」
- 【第4局】5月31日(金)千葉県柏市「柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター」
- 【第5局】6月20日(木)山梨県甲府市「常磐ホテル」
第一局会場について
か茂免
か茂免は、愛知県名古屋市にある老舗の料亭です。
昭和3年に中区島田町にて河豚・鳥の水炊き専門店として出発。
白壁町とか茂免の歴史
昭和10年に中区園井町に移転、昭和20年に戦災、昭和23年1月に中井氏のご好意で、東区白壁のこの地で料理旅館(現在は料亭のみ)として、営業を再開させて頂き、現在に至っております。
創業後は移転や戦災などがあり、現在の地は尾張徳川家の中級武士である安藤十次郎の邸跡に、京都の紙問屋・中井洋紙の店主が別邸として建てたものです。
名古屋を代表する格式ある料亭として幅広い層に利用されているようです。
ここは、叡王戦ゆかりの対局場で、近いところでは、昨年第8期叡王戦第二局の会場でもありました。
第二局会場について
佳水郷(アパホテルズ&リゾーツ)
第三局会場について
名古屋東急ホテル
今年で叡王戦五番勝負は、3年連続の対局開催となりました。
場所は、名古屋の中心・栄、広小路通りに面しており、地下鉄栄駅12番出口から徒歩5分にあり、非常に便利です。
以下、ホテルの公式サイトにもありますように、ヨーロピアンテイストの気品漂う空間で、くつろぐことができそうです。
<ヨーロピアンエレガンス>をコンセプトに、瀟洒なインテリアでまとめられたゲストルームは564室。いずれのお部屋も、ゆとりのスペースと落ち着いた色調のインテリアに爽やかな気品を漂わせて、深いくつろぎをご提供いたします。また、エグゼクティブフロアにご宿泊のお客様だけにご利用いただける特別な空間「エグゼクティブ ビジネスサロン」ではVIPの皆様に相応しいおもてなしをお約束いたします。
引用 名古屋東急ホテル
第四局会場について
柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター
昨年の第三局が行われた、三井ガーデンホテル内にある「柏の葉カンファレンスセンター」が、今期の第4局の会場です。
と言っても、双方が1勝しないと開催されないので、両者の頑張り、特に藤井叡王に1度も勝っていない伊藤七段の奮闘を期待したいです。
2014年7月にオープンした「柏の葉ゲートスクエア」の中心部に位置する当施設は、同じ建物内にホテル、徒歩圏内に商業施設や多数のレストラン、先進的なオフィスが展開しています。現在も研究拠点や商業施設の開発が進んでおり、イベント利用と連携できる機能がより一層、広がっています。
引用 柏の葉カンファレンスセンター
つくばエキスプレス(TX)の柏の葉キャンパス駅から徒歩2分と交通至便の立地にあります。ゴルフ場跡地に作られたそうで、学園都市化が話題を呼んだ街として知られています。
以下、三井ガーデンホテル柏の葉の情報です。パンフレットから抜き出しました。天然温泉のあるホテルです。
「機能性」と「快適性」を両立した環境にも人にも優しいホテル。
引用 三井ガーデンホテル柏の葉
“柏の葉ゲートスクエア”で心地よい寛ぎの時間をお楽しみください。
第五局会場について
常磐ホテル
他の棋戦でも、第6局や第7局の候補になることの多いホテルです。
本ホテルは、3000坪の日本庭園と、それを望める露天風呂を持ちます。竜王戦等他のタイトル戦でも、よく出てくる名前です。
ただ、このホテルでの対局は、既に述べたように後半戦に出てくることが多いため、もつれないと開催されない所が難点です。
関係者は万々歳ですね。
叡王戦について
叡王戦は次のような棋戦です。
2015年度にドワンゴ主催で一般棋戦として第1期が開始され、2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦です。
引用 将棋叡王戦の方式の紹介と賞金及びスポンサーの変更
なお、2020年10月20日、ドワンゴが叡王戦の主催契約を解除することが発表されました。そして、10月29日、第6期から不二家と日本将棋連盟の共同主催となることが発表されました。
同時に、商標は日本将棋連盟に譲渡し、タイトル戦は五番勝負(第三期から第五期は七番勝負)となっています。
叡王戦は、まず、段位別予選があり、予選を通過した棋士が、決勝トーナメントを戦い、優勝した棋士が挑戦者となります。前期の叡王と五番勝負を行います。
そして、タイトルホルダーの叡王と五番勝負を行い、次期叡王が決まるのです。詳細は次の記事をご覧ください。
そして、ここ3年間の戦績(☆:勝、★:負、持:持将棋、左側の棋士から見た勝ち負け)を見てみましょう。
- 第5期(2020年)豊島将之名人☆持持★★☆★☆☆永瀬拓矢 奪取(七番勝負)
- 第6期(2021年)藤井聡太二冠☆★☆★☆豊島将之叡王 奪取
- 第7期(2022年)藤井聡太叡王☆☆☆出口若武六段 防衛
- 第8期(2023年)藤井聡太叡王☆★☆☆菅井竜也八段
- 第9期(2024年)藤井聡太叡王☆★★☆★伊藤匠七段
叡王戦で防衛したのは、藤井聡太叡王のみです。
今期防衛戦第5局は156手にもなる激戦でしたが、先手番で敗戦で2勝3敗でタイトル失冠となりました。
これで、叡王戦での成績は11勝6敗(.647)となり、藤井竜王・名人にしては物足りない勝率になっています。
伊藤匠新叡王は見事な勝利でした。
予想外の勝利(伊藤ファンの皆様、御免なさい!)でしたが、他棋戦でも同様の結果を出して、将棋界を活性化させてほしいです!
対局視聴方法
昨年は、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ました。
今期も同様に、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ます。
また、叡王戦中継サイトから中継ブログを見ることで、途中経過を確認できます。
日本将棋連盟の棋戦一覧から叡王戦を選択しましょう。
叡王戦中継サイトをクリックすると、「叡王戦中継サイト」に入ることが出来ます。
このページの下に行くと、中継ブログに「中継ブログを見る」がありますので、クリックすることで中継ブログを確認できます。現時点では、第7期第三局の中継ブログが確認できますよ!
棋譜チェックの方法
こちらも、上記「対局視聴方法」と同じで、叡王戦中継サイトから棋譜を見に行けます。
日本将棋連盟の棋戦一覧から叡王戦を選択しましょう。
叡王戦中継サイトをクリックすると、「叡王戦中継サイト」に入ることが出来ます。
このページの下に行くと、棋譜中継に「棋譜を見る」がありますので、クリックすることで棋譜を確認できます。現時点では、第7期第三局の棋譜が確認できますよ!
伊藤匠叡王と挑戦者との対戦成績
挑戦者が決定次第載せたいと思います。
以下は、昨年第9期叡王戦までの藤井七冠vs伊藤叡王の対戦成績です。
年 | 月日 | 藤井肩書 | 手番 | 勝敗 | 伊藤 肩書 | 期・回 | 棋戦名 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 6月20日 | 竜王・名人 | 先 | ● | 七段 | 第9期 | 叡王戦 | 五番勝負第5局 |
2024 | 5月31日 | 竜王・名人 | 後 | 〇 | 七段 | 第9期 | 叡王戦 | 五番勝負第4局 |
2024 | 5月2日 | 竜王・名人 | 先 | ● | 七段 | 第9期 | 叡王戦 | 五番勝負第3局 |
2024 | 4月20日 | 竜王・名人 | 後 | ● | 七段 | 第9期 | 叡王戦 | 五番勝負第2局 |
2024 | 4月7日 | 竜王・名人 | 先 | 〇 | 七段 | 第9期 | 叡王戦 | 五番勝負第1局 |
2024 | 3月17日 | 竜王・名人 | 先 | 〇 | 七段 | 第49期 | 棋王戦 | 五番勝負第4局 |
2024 | 3月3日 | 竜王・名人 | 先 | 〇 | 七段 | 第49期 | 棋王戦 | 五番勝負第3局 |
2024 | 2月24日 | 竜王・名人 | 後 | 〇 | 七段 | 第49期 | 棋王戦 | 五番勝負第2局 |
2024 | 2月4日 | 竜王・名人 | 先 | 〇 | 七段 | 第73回 | NHK杯 | 本戦 準々決勝 |
2024 | 2月4日 | 竜王・名人 | 先 | △ | 七段 | 第49期 | 棋王戦 | 五番勝負第1局 |
2023 | 11月10日 | 竜王 | 先 | ○ | 七段 | 第36期 | 竜王戦 | 七番勝負第4局 |
2023 | 10月25日 | 竜王 | 後 | ○ | 七段 | 第36期 | 竜王戦 | 七番勝負戦第3局 |
2023 | 10月17日 | 竜王 | 先 | ○ | 七段 | 第36期 | 竜王戦 | 七番勝負戦第2局 |
2023 | 10月6日 | 竜王 | 後 | ○ | 七段 | 第36期 | 竜王戦 | 七番勝負戦第1局 |
2022 | 11月29日 | 竜王 | 先 | ○ | 五段 | 第48期 | 棋王戦 | 敗者復活戦1回戦 |
2022 | 9月11日 | 竜王 | 後 | ○ | 五段 | 第72回 | NHK杯戦 | 本戦2回戦 |
小学生の頃、対戦した際は、伊藤七段が勝ち、藤井棋王が大泣きしたという話が有名ですが、プロ入り後は、藤井棋王の(持将棋)引き分けを挟んで11連勝でした。
しかし、第9期叡王戦第2局で伊藤七段うれしい初勝利です。さらには、どう第3局で後手で勝利を挙げ、藤井竜王・名人に対して連勝しました。
伊藤七段は、ついに殻を破り、もうひと踏ん張りして藤井叡王に対してタイトル奪取に王手をかけました!
しかし、次の第4局(5月31日)は藤井叡王が後手番で踏ん張り、132手で勝って2勝2敗のタイに追いつきました。
最終第5局は、156手の長手数で伊藤七段が勝利し、3勝2敗で叡王を奪取しました。何度も言いますが、藤井竜王・名人の八冠保持は254日で潰え、タイトル戦の連覇も22で止まりました!
これで対戦成績は、藤井竜王・名人の12勝3敗(0.800)ですね。
最後に
さて、昨期失冠下藤井七冠が伊藤叡王に挑戦できるかが焦点です。まずは、そこに注目しましょう。
そして、そこまでに、な名k名を防衛できているかにも注目が集まります。
現在、棋聖、王位、竜王と防衛し、王将戦の防衛戦が始まりました。
さらに、棋王戦が並行開催となり、来期の名人戦の後、叡王戦が始まります。
どうなるか楽しみです。
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