ペンギンの漢字表記は3種類!不気味な表現から当て字まで多種多彩
漢字をコンテンツにすることをライフワークとしている60爺です!
今回は久しぶりに動物の漢字表記を取り扱ってみます。
テレビの番組でたまたま見かけたペンギン(氷上などを歩く際のヨチヨチ歩きが可愛いので、動物園などでは人気者です)の漢字を対象にしたいと思います。
どんな漢字があるのか調べたところ、何と表記が3種類もありました。
その表記を見ていくと、ペンギンの生態から採ったのですが結果的に不気味な表現になってしまったモノ、そして形態から来たのでしょうが日本では思いつかないモノ、そして、全くの「当て字」でした。
漢字表記を見ると、とても、あのペンギンとは思えないですよ!
ご披露しますので、一緒に見にいきましょう。
ペンギンの漢字表記は3種類!
ペンギンの漢字表記は3種類あります。それを見ていきます。
ペンギンの漢字表記は3種類!
- 人鳥(じんちょう)
- 企鵝(きが)
- 片吟(ぺんぎん)
タイトルでも言いましたが、当て字の「片吟(ぺんぎん)」、ちょっと不気味な「人鳥(じんちょう)」、そして、あまり見たことのない表記の「企鵝(きが)」と多種多彩じゃありませんか?
まあ、現在では、ほとんど漢字は使わないようですが・・・。
それでは、それぞれの漢字表記について少し解説していきます。
それでは、それぞれの漢字表記について少し解説していきます。
人鳥(じんちょう)
まず、最初の漢字表記が「人鳥(じんちょう)」です。
ペンギンは、陸上で直立し、よちよち歩きもするその姿から、「人間のような鳥」との意味合いで命名されたものと思われます。
上述しましたが、ちょっと不気味な表現だと思いませんか?人によっては怖いという方もいると思います。
広辞苑でペンギンを見ると、最後に「人鳥」が載っています。
ペンギン【penguin】
引用 広辞苑
ペンギン目の海鳥の総称。南半球(多くは南極付近)の沿海に生息。約17種ある。体長50〜100センチメートル。体は紡錘形、脚は短く体の後方にあり、陸上で直立して歩く。翼は短く、鰭ひれ状に変わり、巧みに泳ぐが飛べない。趾(あしゆび)には蹼(みずかき)がある。群棲して魚類・甲殻類・頭足類などを捕食する。人鳥。
企鵝(きが)
2番目の漢字表記は「企鵝(きが)」です。
この漢字表記の意味は、「企(爪先で立つ)+鵝(ガチョウ)」です。ペンギンが、爪先で立つガチョウに似ているところから命名されたのではないでしょうか?
1877年に刊行された『具氏博物誌』に記載されており、記録に残る最古の例とされています。
この表記は、もともと中国語のものでして、中国では、現在もこの字が用いられています。
- 皇帝企鵝:コウテイペンギン
- 跳岩企鵝(冠企鵝):イワトビペンギン
- 漢波德企鵝(洪氏環企鵝):フンボルトペンギン
片吟(ぺんぎん)
最後の漢字表記です。一目瞭然ですが、「片吟(ぺんぎん)」は当て字ですね~!
この表記は、1993年8月刊行の『南極探検私録南極土産片吟鳥の話/横田順彌 他』(ゆまに書房)に載っているんですよ。
全然関係ないんですが、片吟を「かたぎん」と読むと次の意味になるんですよ!
=独吟(どくぎん)
引用 広辞苑
①一人で詩歌を吟ずること。
②一人で謡曲または歌謡をうたうこと。↔連吟。
③連歌・俳諧などの1巻を一人で作ること。また、その作品。片吟。
次は、いつもやっているように、ペンギンを海外では何というのかを見ていきましょう。
海外ではどんな名前
世界の言葉では、「ペンギン」を何と言うか調べてみました。
やはり、ヨーロッパ各国では、表記が多少似ているように思います。ただ、スウェーデン語及びノルウェー語は全然違いますな。
言語 | スペル | 発音 |
---|---|---|
英語 | penguin | ペングイン |
ドイツ語 | Pinguin | ピングイン |
オランダ語 | pinguïn | ピングイン |
フランス語 | manchot | ムーショ |
イタリア語 | pinguino | ピングイーノ |
スペイン語 | pingüino | ピングイーノ |
ポルトガル語 | pinguim | ピングイン |
スウェーデン語 | pingvin | ピンヴィン |
ノルウェー語 | pingvin | ピングビン |
中国語(繁体) | 企鵝 | ヒグア |
中国語(簡体) | 企鹅 | ヒグア |
ロシア語 | пингвин | ピングイン |
ペンギンは、ピングインと聞こえる国が多かったです。ドイツ、オランダ、ポルトガル、表記は全く違いますが、ロシア語もそうでした。
フランス語以外は、「ピン」で始まってました。
中国語は、上述したように繁体も簡体も同じ表記です。この表記は、上述した2番目の漢字表記「企鵝(きが)」と同じです。
繁体も簡体とも発音も同じ?だと思いますが、60爺には上述のようにヒグアと聞こえましたね。非常に聞き取りにくかったですよ~。
ダメだ、語学は!耳が良くないので・・・
おまけ:ペンギンの記事について
60爺の手習いでは、ペンギンについて、色々と記事が増えています。
手前味噌でなんですが、それぞれの記事を紹介します。よろしければ見ていってください。
- suicaのペンギンについて名前を調べました。
suicaのペンギンの名前は?いろいろ探しまくって辿り着いた結論を紹介
suicaのペンギンに灰色が!名前はちびすけ、その特徴をざっくりご紹介 - すみっこぐらしのペンギンはこちら!
すみっこぐらしのペンギンは2人いる!それぞれのキャラを解剖してみた - 種々のペンギンについては2記事あります。
フンボルトペンギンの名前の由来は生息地!ガッツリと掘り下げます
キングペンギンが「たわし」って何?ヒナの存在感と見た目のイメージ - ペンギンは何類か追いかけた記事です。
ペンギンは何類?その分類の理由と飛べない仲間について簡単にご紹介
suicaのペンギンから、すみっこぐらし、実際のペンギンについてとジャンルを問わず書きまくってます。
最後に
ペンギンの漢字について解説しました。
3種類の漢字表記がありましたが、不気味な表記、中国風の表記、当て字と多種多彩でしたね~。それぞれの理由も、ペンギンの生態、容姿、そして身もふたもない当て字とさまざまでしたね。
現在では、これらの漢字表記は、ほとんど使われないようです。
外国でのペンギンは、「ペングイン」は英語のみで、他の国では「ピン」で始まるんですね。中国語の発音は非常に聞き取りにくかったです。
やっぱり、耳が良くないと外国語はダメですな!
※気づけば動物の漢字の記事も増えてきました
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