棋聖戦の日程を見どころも含めて大特集!2024年の観戦計画を立てよう

2023年2月10日

棋聖戦というと将棋の8大タイトルの中で序列が8位のタイトルです。

この棋聖位は現在、藤井棋聖が保持しています。というか、現時点で、八大タイトルは全て藤井聡太が持っているわけですが…。

そして、このタイトルは藤井聡太の初めて獲得したタイトルでもあります。そこから3期防衛で通算4期となっており、今度防衛すると永世棋聖の獲得となります。

藤井棋聖(竜王・七冠)は現在八冠を達成し、竜王戦、王将戦、棋王戦、名人戦と防衛を重ね、タイトル戦22連勝、叡王戦は2勝2敗で23連勝を狙っています。

この記事では、2024年の第95期棋聖戦に向け、棋聖戦の日程や、2024年の棋聖戦の見どころを総特集しちゃいます!

是非、ごゆっくり、ご覧になってくださいませ。

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第95期棋聖戦五番勝負

第95期棋聖戦五番勝負の見どころと、その対戦成績をご覧ください。

見どころ

今期の棋聖戦の見どころは、何と言っても、藤井竜王・名人が初の永世位を獲得するかですね。

藤井竜王・名人の初タイトルが、この棋聖戦だったんですね。

そこから、翌年、タイトル初防衛を含め3期連続防衛を達成し、通算4期となっています。

棋聖戦は、タイトルを通算5期獲得すると永世棋聖の称号を獲得できます。ですから、今年、防衛すれば、藤井竜王・名人にとって初の永世位獲得となる訳です。

他のタイトルについても、次々と永世を獲得しそうですが、それについては、こちらの記事に詳しいです。

挑戦者は山崎隆之八段に決定しました。

山崎八段のタイトル挑戦は15年ぶりで、これは、西村一義九段(82)の約18年に次ぐ歴代2位の記録です。

山崎八段は、左目緑内障を患っており、「体が万全な状態という意味でも、最後の大舞台かもしれない。そう思って指します」と決意を表瑛しています。

参考:山崎隆之八段「最後の大舞台の思いで指す」 …|スポニチアネックス

渡辺明九段が、棋聖戦の挑戦者決定戦前に、こんなことをXで語っていました。

渡辺九段も認める独創的な指し手、爆発力を持っているので面白いシリーズになるのではないでしょうか。

なんといっても、藤井竜王・名人はフルセット戦ったのが、第6期、第9期の叡王戦の2つで、それ以外は7番勝負で2番、五番勝負では1番しか負けていません。

この絶対王者を苦しめる挑戦者の奮闘を期待したいです。

第95期棋聖戦五番勝負成績

対局者/局数第1局第2局第3局第4局第5局
藤井聡太棋聖
山崎隆之八段

第1局は、6月6日(木)千葉県木更津市<「龍宮城スパホテル三日月」>で開幕し、後手の藤井棋聖が90手で勝利して、幸先良い出だしです。

第2局は、6月17日(月)新潟市西蒲区<高志の宿 高島屋>で行われ、先手の藤井棋聖が111手で連勝し、開幕後2連勝で棋聖防衛(5期連続)に王手をかけるとともに、初の永世位となる永世棋聖の獲得にも王手をかけたことになります。

第3局は、7月1日(月)愛知県名古屋市中区<亀岳林 万松寺>で行われ、後手の藤井棋聖が100手で勝ち、ストレートで防衛しました。

この結果、藤井聡太棋聖は棋聖5連覇で初の永世称号となる永世棋聖の資格を獲得。これ、永世称号資格獲得が21歳11ヵ月であり、これまでの最年少記録をまたまた更新しました。

第95期棋聖戦五番勝負日程及び会場予想

いまだ、第95期棋聖戦五番勝負日程は発表されていません。去年の日程を見ながら、今年の予想をしてみましょう。

昨年の第94期棋聖戦五番勝負の日程は次の通りです。

  • 【第1局】6月6日(木)千葉県木更津市<「龍宮城スパホテル三日月」>
  • 【第2局】6月17日(月)新潟市西蒲区<高志の宿 高島屋>
  • 【第3局】7月1日(月)愛知県名古屋市中区<亀岳林 万松寺>
  • 【第4局】7月10日(水)兵庫県洲本市<ホテルニューアワジ>
  • 【第5局】7月23日(火)静岡県沼津市<沼津御用邸東附属邸第1学問所>

去年の第1局は海外対局でしたが、今年は、木更津市のスパホテルで開幕です。

60爺

ホテル三日月グループは、毎年、会場を用意してくれますので、海外でなくとも実施されそうです。

第2局以降の会場は、お馴染みの会場ですね。

第2局は、昨年第4局の会場だった「新潟市西蒲区<高志の宿 高島屋>」、第3局は、昨年第5局の会場だった「愛知県名古屋市中区<亀岳林 万松寺>」です。

シリーズがもつれた場合の第4局が、昨年第2局の会場だった「兵庫県洲本市<ホテルニューアワジ>」と、第5局の会場が、昨年第3局の会場だった静岡県沼津市<沼津御用邸東附属邸第1学問所>になっています。


第一局会場について

開幕戦は「ホテル三日月」です。

ホームページの写真を見てわかるように、東京湾を望む物凄い景色の良い立地です。ロビーはカラフルで開放的なつくりだそうです。

客室は、ほとんどが東京湾を望む和室です。

棋聖戦限定特別プランを用意してますね。

第二局会場について

高志の宿 高島屋

2021年では、第5局の会場でしたが、その前に決着がつき、残念ながら開催されませんでした。

宿泊のお客に対して、燕三条駅までの無料送迎を実施していますね。

過去には、当時の全冠を保持していた羽生善治七冠の一角を崩し、三浦弘行五段(現九段)が、第67期棋聖戦(1996年)で、フルセットの末、タイトルを奪取したのが、ここ、高島屋でした。

以下、「高志の宿 高島屋(こしのやどたかしまや)」の公式サイトから引用しました。

岩室温泉 泊まれる料亭 高志の宿 高島屋(こしのやどたかしまや)では、一期一会を大切に、誠心誠意のおもてなしをさせていただいております。お客様が心からお寛ぎいただけるよう、また安心してお過ごしいただけるよう、笑顔と親切・丁寧・誠実な心をもって皆様をお出迎えいたします。

引用 高志の宿 高島屋

第三局会場について

亀岳林 万松寺

「亀岳林 万松寺」は、織田家菩提寺だそうです。

天文九年(一五四〇)、尾張一円を領していた古渡城主、織田備後守信秀公(織田信長公の父)が、伯父の大雲永瑞大和尚(瀬戸市赤津・雲興寺七世)を迎え、織田家の菩提寺として建立しました。

引用 白壁・か茂免について

何と、あの織田信長の父が建立した織田家の菩提寺だったんですね。

昨年の対局では、検分に先立ち、本尊前記念撮影、必勝祈願祈祷が行われました。そして、18時から万松寺の白龍ホールで開幕式が行われました。

対局場は本堂2階。改装時には将棋のタイトル戦を開催できるようにと設計されたそうです。

第92期でも第4局の会場でもありました。残念ながらストレート決着で実施はされませんでしたね。

第四局会場について

ホテルニューアワジ

淡路島の東海岸にそびえるホテルニューアワジは全客室から紀淡海峡や大阪湾を一望する絶好のロケーション。
島の原風景でもある棚田をイメージした三段湯船が特徴の“淡路棚田の湯”、国生み神話をモチーフに自然の岩や木を多用した“くにうみの湯”、
そしてグループホテルの淡路夢泉景にあるメゾネットタイプの湯賓閣“天宮の雫”の三つの充実した温泉施設を湯巡りし、
洲本温泉と自家源泉のにごり湯の二つの源泉を愉しむことができます。

引用 ホテルニューアワジ

ここは、療養泉として知られる洲本温泉をはじめ、各種の湯を楽しむことができます。上記にある通り、淡路島の東海岸に位置し、館内から大海原を一望できるロケーションです。

第五局会場について

沼津御用邸東附属邸第1学問所

第3局の会場は、「沼津御用邸東附属邸第1学問所」です。

「沼津御用邸東附属邸」については次の通りです。

東附属邸は明治36年4月、皇孫殿下(昭和天皇)の御学問所として、赤坂離宮の東宮大夫官舎を移築し、造営されました。この東附属邸は、御学問所としての性格から、常住するための建物ではなく、臨時的な使用が中心であったと思われます。また、附属建物の増築が少し行われた以外は当初の姿をそのまま残し、昭和44年の廃止に至りました。

引用 沼津御用邸東附属邸

棋聖戦について

棋聖戦は次のような棋戦です。

1962年に開始された将棋のタイトル戦です。前身の棋戦は早指し王位決定戦です。
初代棋聖は、大山康晴が塚田正夫を3-1で下し、タイトルを獲得しています。その後、七連覇しています。
この棋聖戦ですが、タイトル戦には珍しく、1994年の65期まで年2回春・秋にタイトル戦がありました。
タイトルの序列は将棋八大タイトルの第八位となります。

引用 将棋ヒューリック杯棋聖戦の序列と賞金及び方式と永世位について

棋聖戦は、予選として一次予選と二次予選があります。二次予選の突破者とシード棋士が決勝トーナメントで挑戦権を争います。

決勝トーナメントの優勝者が挑戦者となって前期の棋聖と五番勝負を行います。

詳細は次の記事をご覧ください。

ここ3年間の棋聖戦5番勝負(☆:勝、★:負、持:持将棋、左側の棋士から見た勝ち負け)を見てみましょう。

  • 第91期(2020年)渡辺明棋聖★★☆★藤井聡太七段 奪取
  • 第92期(2021年)藤井聡太棋聖☆☆☆渡辺明名人 防衛
  • 第93期(2022年)藤井聡太棋聖★☆☆☆永瀬拓矢王座 防衛
  • 第94期(2023年)藤井聡太棋聖☆★☆☆佐々木大地七段 防衛
  • 第95期(2024年)藤井聡太棋聖☆☆☆山崎隆之八段

藤井聡太棋聖は棋聖5連覇中となりました。

これで、棋聖戦での成績は、15勝3敗(.833)と他棋戦もそうですが、非常に高い勝率を挙げています。

既に述べましたが、棋聖5連覇で、永世棋聖の称号の視覚を獲得しました。

永世位については、次の記事をご覧ください。

永世位に王手が掛かりましたね。

対局視聴方法

昨年は、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ました。

恐らく、今期も同様に、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来るのではないでしょうか?

また、棋聖戦中継サイトから中継ブログを見ることで、途中経過を確認できます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から棋聖戦を選択しましょう。

棋聖戦中継サイトをクリックすると、「棋聖戦中継サイト」に入ることが出来ます。現時点では、第93期のものが表示されます。

このページの下に行くと、中継ブログに「中継ブログを見る」がありますので、クリックすることで中継ブログを確認できます。現時点では、第93期第四局の中継ブログが確認できますよ!

棋譜チェックの方法

こちらも、上記「対局視聴方法」と同じで、棋聖戦中継サイトから棋譜を見に行けます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から棋聖戦を選択しましょう。

棋聖戦中継サイトをクリックすると、「棋聖中継サイト」に入ることが出来ます。現時点では、第93期のものが表示されます。

このページの下に行くと、棋譜中継に「棋譜中継はこちら」がありますので、クリックすることで棋譜を確認できます。現時点では、第93期第4局の棋譜が確認できますよ!

藤井聡太棋聖と挑戦者の対戦成績

藤井聡太棋王と山崎隆之八段の対戦成績表は次の通りです。

月日藤井肩書手番勝敗山崎肩書棋戦備考
20189月14日七段八段第60期王位戦予選2回戦
20217月10日二冠八段第34期竜王戦本戦準々決勝
20246月6日竜王・名人八段第95期棋聖戦5番勝負第1局
20246月17日竜王・名人八段第95期棋聖戦5番勝負第2局
20247月1日竜王・名人八段第95期棋聖戦5番勝負第3局

2018年と2021年の2回しか対戦がなく、ともに後手番の勝利で1勝1敗です。

第95期棋聖戦は、藤井棋聖がストレートで防衛して棋聖5連覇となり永世棋聖の視覚を獲得すると共に、山崎八段に対して4勝1敗としています。

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最後に

さて、挑戦者が決まるまで、まだ時間がかかりますが、藤井聡太棋聖(竜王、六冠)の2023年棋聖戦について記事を書いてしまいました。

挑戦者が決まるまでは、決勝トーナメントの状況を注視していきます。

棋聖戦の日程は、昨年度と大体同じ時期になると考えています。第一局は、昨年の会場のどこかではないかと思っているんですがどうなるでしょうか。会場には新顔が登場するかもしれませんが、どこで行われるかも興味津々です。

それに合わせて、おやつも楽しみです。皆さんも楽しみにお待ちください。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺