木へんに石と書いて柘!読み方から意味・名前での使い方まで総特集

2023年2月17日

日本では、印鑑は何かにおいて必要とされるもので、皆さんも必ず持っていらっしゃいますよね。そして、認印の他に、ひとつは良いものを保管しているのではないでしょうか。

この印鑑の材料となるものに「つげ」があります。漢字で書くと「柘植」ですね。で、この一文字目が木へんに石なんですよ。

60爺

60爺がシリーズとしている木へんの漢字なんですね。

今回は、この木へんに石である柘を主役にして記事を書いていきます。

いつものように、木へんに石の「柘」について、読み方から意味・名前での使い方まで追いかけていきたいと思います。

是非、ご一緒にご覧になってください。

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木へんに石といえば柘!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、柘の意味と読み方を明確にしましょう。

柘の読み方と意味

画数 :9画
音訓:シャ (日本語だけ)つみ
意味
①木の名。クワ科ハリグワ属の落葉小高木。中国・朝鮮の原産。枝に硬いとげがある。果実は赤く熟し食べられる。カイコの飼料として桑の代りに栽培される。ハリグワ。②草の名。イネ科サトウキビ属の多年草。チクシャ。③姓の一つ。
日本語だけの意味
(訓読み)つみ。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

上述のとおり、「柘」の音読みは「シャ」、日本語だけの訓読みは「つみ」です。

ネットで「柘」を検索すると、「やまぐわ」及び「つげ」という訓読みが出てきますが、「漢字源」には、その読みは存在しません。

60爺

60爺のパソコンでも、「やまぐわ」で変換すると「柘」が表示されるんですけど…。「つげ」も変換すると「柘」が出てきます。

広辞苑で「やまぐわ」と「つげ」を引いてみました。

やま‐ぐわ【山桑】‥グハ
①クワ科の落葉高木。クワ類中最も普通。山地に自生し、10メートルに達する。また養蚕用に栽培。果実は夏に黒熟し食用となる。材は堅く建築・細工物用。→くわ。
②ヤマボウシの別称。

引用 広辞苑

つげ【黄楊・柘植】
ツゲ科の常緑小高木。高さ約3メートル、暖地に自生し庭樹や生垣とする。伊豆七島が産地として有名。樹皮は灰白色または淡褐色。葉は革質で対生。雌雄同株。3月頃、淡黄色の単性花を群生。花後、豆粒大の果実を結ぶ。成育がおそく、材はきわめて緻密、黄褐色で、印材・版木はんぎとし、また櫛や将棋の駒などを作る。別科のイヌツゲに対し、ホンツゲともいう。

引用 広辞苑

ご覧の通り、「やまぐわ」には「柘」の文字は出てきません。

「つげ」に「柘」は出て来るものの一文字では「つげ」とは読ませないようです。

60爺

うむむ。何がどうなっているんだろうか?でも、辞書に出てこないんですから、そちらを信用するしかないですよね!

中国では、「ハリグワ」を指すんですね!写真を載せたかったんですが、フリーの素材がなかったので、見たい方は、こちらからどうぞ。

気を取り直して、柘の書き順を示しておきます。

木と石の書き順そのままです!さすがに間違えることはないですよね。


もっと詳しく知ろう!柘の漢字としての成り立ち

柘は、「木」+「石」で成り立っています。

  • 「木」:木が立っている様子を表しており、「樹木」という意味です。
  • 「石」:中身が詰まるの意味です。

果実がいっぱい詰まって全体が一つの果実になった木を示しています(参考:漢字源)。

柘ってどんな植物?

柘はどんな植物なのでしょうか。ハリグワについて調べてみました。なお、ハリグワは、「針桑」と言われるのは、枝にある鋭い棘があるためです。

花言葉

ハリグワの花言葉を捜したんですが、どこにも載っていないようです。

ちなみに、桑の花言葉は、「彼女のすべてが好き」なんて素敵なんですけどね!

形態・生態

余りネットにも情報がないようですが、いくつかを引用します。

ハリグワは、中国、朝鮮半島の原産のクワ科の落葉小高木で、樹高は8mほどにもなりますが、まれに人家でも植えられることがあります。
葉の裏面はやや色が薄くて細かい毛が生えています。小枝が変化してとげになることがあり、これがハリグワの名の由来となったとされています。

引用 山科植物資料館 ハリグワ

形態・生態は以下をご覧ください。

 ・ 雄花序は、葉腋に多数の花が密生したほぼ球形の花序を付ける。
   花は4枚の花被とそれに対生するおしべ4本からなる。
 ・ 雌花序も球形で、花には花被4枚とめしべ1本があり、長い花柱が花被のすきまから出ています。
 ・ 葉は長さ6~10cm。互生し、ほぼ楕円形。全縁で、表面はつやのある緑色、裏面は淡緑色。
 ・ 果実:そう果の集合果。直径2.5cmほどで、熟すと赤くなります。
 ・ 果期:11月ごろ。

引用 趣味の花図鑑・ハリグワ

柘は次のように色々と利用されています。

拓の箇所利用先
黄色の染料に
果実食用に
樹皮和紙の原料
樹皮や根薬用(腰痛、喀血)に
樹皮製紙材料に
養蚕に

参考 趣味の花図鑑・ハリグワ

和紙の原料には、同じクワ科のコウゾやミツマタも使用されます。また、養蚕用の葉は、ヤマグワ(別名クワ)がカイコの餌として主であるが、その代替として使用されるんです。

以上、柘の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、柘(ハリグワ)とはどんな植物なのかを見てきました。

次の章では、「柘」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

木へんに会うと書く「柘」は、赤ちゃんへの名付けで、「つ」と読ませることのできる漢字です。

「柘」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。

  • 実りある人生になりますように。:柘は果実がたっぷりと詰まった木であることから

子供にとっては、珍しい名前なので一発で覚えてもらえたり、そこから話題が進んだりするするメリットはありそうです

但し、他の文字と組み合わせた場合は、「ちょっと読みが伝わりづらい場合が多いのは要注意」でしょう。

名前をちゃんと読んでもらえないのはストレスになるかもしれないので、命名時の気持ちや願いなどをきちんと伝えておくなどの十分なフォローを忘れずに実施しましょう!

「柘」を使った名前

「柘」は、それほど人気のある漢字ではないようです。

それでも、「つ」と読ませる名前は、考えれば、色々な名前を付けられそうです。

60爺

私自身が名付け親になる可能性は少ないですが、自分なりに勝手にベスト3を出してしまいました!

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 柘(ひろむ)
  2. 柘紀太(つきた)
  3. (りつ)

読みは柘一文字で「ひろむ」と「つ」を使いました。

女の子の名前60爺ベスト3

  1. 里柘(りつ)
  2. 夢柘実(むつみ)
  3. 柘姫乃(つきの)

こちらは、全て「つ」と読ませます。

記事を終わる前に、柘を使った熟語をいくつか示したいと思います。

柘を使った熟語

「柘」ですが、いくつか皆さんが見たことのある熟語になっています。

拓のつく熟語読み意味
柘榴ざくろ(日本のみ)果樹の名。ザクロ科ザクロ属の落葉高木。ザクロ。⇒漢名の「石榴(セキリュウ)」の石に木篇をつけたもの。
柘黄シャコウヤマグワで染めた黄赤色の服。天子や高貴な人が着る。
柘植つげ(日本のみ)木の名。ツゲ科ツゲ属の常緑小高木。材質が緻密で、印材や、くしに用いられる。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

最後に

木へんに石といえば柘ですが、この漢字について述べてきました。

最初に、柘の読み方と意味について述べてきました。読み方について、サイトで説明している内容と違いが出ました。サイトで言っている「やまぐわ」や「つげ」は、国語辞典でも表示されない内容であることがわかりましたね。

こんなことは初めてでした。色々調べていると新たな発見があるんですね。

植物としての柘(ハリグワ)の情報は余りありませんでした。そんな関係でフリーの画像も蜜られなかったですね~。

漢字を調べていると今回のようなことも起こるんですね。同じようなことが起こるのか、継続して漢字を見ていきたいと思います。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

木へんの漢字

Posted by 60爺