木へんに区と書いて枢!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
「木へんに区」と書く漢字は「枢」です。
主な読み方は、音読みの「スウ」と訓読みの「とぼそ」「かなめ」で、扉を開閉するための回転軸や、物事の中心となる大切な部分を意味します。
「中枢」「枢軸」などの言葉で見たことがある人も多いでしょう。
一方、「枢木」という言葉や苗字の読み方を調べて、この漢字にたどり着いた人もいるかもしれません。
この記事では、「枢」の読み方と意味をはじめ、漢字の由来や成り立ち、枢を使った言葉や「枢木」の読み方について解説します。
木へんに区の漢字は「枢」!読み方と意味
木へんに区と書く漢字は「枢」です。
まずは、「枢」の読み方や画数、主な意味を確認してみましょう。
枢
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(木へん) |
| 画数 | 8画 |
| 音読み | スウ |
| 訓読み | とぼそ・かなめ |
| その他の読み | くる・くるる・くろろ・とまら |
| 主な意味 | 扉の回転軸・物事の中心となる大切な部分 |
「枢」は常用漢字で、音読みでは「スウ」と読みます。
「中枢(ちゅうすう)」「枢軸(すうじく)」「枢要(すうよう)」などの言葉に使われています。
訓読みは「とぼそ」「かなめ」です。
このほか、日本語では「くる」「くるる」「くろろ」「とまら」と読むこともあります。
「枢」のもともとの意味は、開き戸を支えて回転させるための仕掛けです。
戸の端にある突起や、それを差し込む穴などからなる回転装置を表し、「とぼそ」「くるる」などと呼ばれます。
そこから意味が広がり、物事の中心となる大切な部分や、仕組みを動かす重要なところも表すようになりました。
「枢」が扉の軸から「かなめ」を意味するようになった理由
「枢」は上述したように、全体の動きを支える中心部分であることから、物事を動かすうえで欠かせない大切な部分という意味でも使われるようになりました。
それが、「中心」「重要なところ」「かなめ」という意味です。
「中枢」は、組織や物事の中心となる重要な部分を表します。
「中枢神経」「政治の中枢」といった使い方を見ると、扉を動かす中心部分から、物事を動かす中心部分へ意味が広がったことが分かります。
なお、漢和辞典では、細かく入り組んだからくりや仕掛け、中国に分布するハリゲヤキという木、北斗七星の第一星などの意味も掲載されています。
ただし、現代の日本語では、主に「扉の回転軸」と「物事の中心となる大切な部分」という意味で使われています。
「枢」の書き順
それでは、書き順をみてみましょう。

木へんに区の書き順です。区の書き順が、60爺の思っていたものと違ってます。
5で横棒を引いたのち、8を先に書くと思っていました。正式な書き順はメを先に書くんですね。
上記の書き順をよく見て忘れないようにしましょう。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「区」の他にも様々な漢字を用意しています。
「枢」の由来と漢字の成り立ち
「枢」の旧字体は「樞」です。
現在の「枢」だけを見ると「木へんに区」という分かりやすい形ですが、漢字の成り立ちを知るには、旧字体の「樞」に戻して考える必要があります。
「枢」は木と區を組み合わせた形声文字
旧字体の「樞」は、「木」と「區」を組み合わせた形声文字です。
「木」が意味を表し、「區」が音とともに意味の一部を表しています。
学研「漢字源」によると、「區」には、狭い範囲に仕切る、入り組んで曲がるというイメージがあります。
そこから「樞」は、棒を差し込むための、U字形に曲がってへこんだ穴を表す漢字になりました。
この穴に戸の突起を差し込むことで、戸を回転させて開閉できます。
そのため、「樞」は扉の回転軸を受ける穴である「とぼそ」や、戸を開閉するための回転装置を表すようになったのです。
「木へん」が使われているのは、昔の扉やその回転部分が木で作られていたことと関係しています。
「枢」と旧字体「樞」の違い
「枢」と「樞」は、字形が異なるだけで、読み方や意味は同じ漢字です。
| 字体 | 漢字 | 画数 | 現在の使われ方 |
|---|---|---|---|
| 新字体 | 枢 | 8画 | 現代の日本で一般的に使われる |
| 旧字体 | 樞 | 15画 | 古い文献や旧字体を用いた表記などで見られる |
現在一般的に使われている「枢」は、旧字体「樞」の右側にある「區」を「区」に改めた新字体です。
「區」が「区」になったのに合わせて、「樞」も「枢」という簡略な字形になりました。
したがって、「枢」と「樞」は別の意味を持つ漢字ではありません。
「中枢」を旧字体で書けば「中樞」、「枢軸」を旧字体で書けば「樞軸」となります。
現代の日本語では、通常は新字体の「枢」を使います。
旧字体の「樞」は、昔の文書や歴史的な表記、旧字体を意識した人名・団体名などを除けば、目にする機会は多くありません。
「枢」のつく言葉
「枢」は、物事の中心や重要な部分を表す言葉に使われています。
代表的な言葉と、その読み方・意味を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 中枢 | ちゅうすう | 物事や組織の中心となる重要な部分 |
| 枢軸 | すうじく | 活動の中心となる大切な部分。また、物を回転させる中心の軸 |
| 枢要 | すうよう | 物事の中心となる、非常に大切なこと |
| 枢機 | すうき | 物事を動かす大切な仕掛けや、重要な事柄 |
| 枢密 | すうみつ | 政治上の重要な秘密。また、重要な政務 |
| 枢密院 | すうみついん | かつて重要な国務について天皇の諮問に応じた機関 |
いずれの言葉にも、「中心となる大切な部分」という「枢」の意味が生かされています。
この中で、現在最もよく使われるのは「中枢」です。
「中枢神経」「組織の中枢」「政治の中枢」のように、全体を動かしたり、働きを支えたりする中心部分を表します。
「枢軸」も、中心となる軸という意味を持つ言葉です。
第二次世界大戦で連合国と対立した国々を「枢軸国」と呼ぶ場合にも使われます。
「枢要」は、「枢要な地位」「枢要な地点」のように、全体にとって特に重要であることを表します。
「枢機」や「枢密」は日常会話で使われる機会が少ないものの、「枢機卿」「枢密院」といった言葉に残っています。
「枢木」の読み方は?苗字として実在する?
「枢木」は「くるるぎ」と読みます。
一見すると「すうぼく」と読みたくなりますが、「枢」を「くるる」と読み、それに「木」が付いた言葉です。
辞書に載っている「枢木」は、もともと苗字ではなく、戸を開閉するための回転装置を表す言葉です。
「枢(くるる)」と同じ意味で使われ、古い和歌にも用例が残っています。
一方、「枢木」は、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の登場人物「枢木スザク」の苗字としても広く知られています。
そのため、「枢木」という苗字が実在するのか、読み方は何なのかと気になって検索する人も多いようです。
大手の名字検索サイトには「枢木」のページが存在しますが、読み方・全国順位・人数などのデータは登録されていません。
このため、一般に確認できる名字のデータだけでは、「枢木」が実在する苗字だとは確認できません。
ただし、名字検索サイトにデータがないことだけを理由に、日本に「枢木」という苗字の人が一人もいないと断定することもできません。
したがって、「枢木」は辞書に載る「くるるぎ」という言葉であり、作品中の苗字としても知られているものの、実在する苗字かどうかは確かな資料で確認できない、という説明が適切です。
※木へんの漢字なのに植物を指さない漢字を集めた記事を作りました。
まとめ
木へんに区と書く漢字は「枢」です。
音読みでは「スウ」、訓読みでは「とぼそ」「かなめ」などと読みます。
「枢」は、もともと扉を開閉するための回転軸や仕掛けを表す漢字です。
扉の動きを支える中心部分であることから、物事の中心となる大切な部分という意味でも使われるようになりました。
旧字体は「樞」で、現在一般的に使われている「枢」と読み方や意味は同じです。
「中枢」「枢軸」「枢要」などの言葉にも、「中心」「かなめ」という意味が生かされています。
また、「枢木」は「くるるぎ」と読み、もともとは戸を開閉する回転装置を表す言葉です。
作品中の苗字としても知られていますが、実在する苗字かどうかは、一般に確認できる名字の資料だけでは判断できません。
「枢」を見かけたときは、扉を動かす軸から、物事を動かす中心やかなめへ意味が広がった漢字だと覚えておくと分かりやすいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば木へんの記事も増えてきました











60爺




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