眩光の読み方を大特集!何と辞書にはない面白みたっぷりな言葉だよ
いつもは、読みを出して対応する漢字を探してきましたが、今回は、その逆をいってみましょう!即ち、漢字を提示して、その読み方を探ります。
その漢字表記がこれです。「眩光」!読み方は何でしょうか?
この漢字、どこで見たんだろうか・・・。思い出せないんですよ。仕方ないので、検索してみたら、トップにyahoo!知恵袋があって、この「眩光」は「WANIMAの新曲」とあります。
60爺は「WANIMA」を知りませんし、「眩光」という歌も聞いたことがありません。
単純に漢字の読み方を知りたいだけです。そこで、その読み方を調べ始めたんですが、何と!これが簡単には終わらないのでした。
その過程をお知らせしますので、少し、お立ち寄りになってください。
眩光は何と読む?
眩光は何と読むのでしょうか?辞書を引いて終わりにしようとしたんですが・・・!
眩光は何と読む?
「眩光」は辞書に存在しない言葉
広辞苑で「眩光」と入れて検索したら、まさかの『広辞苑に「眩光」で始まるの検索結果は見つかりません。』となってしまいました。
「ええええー!」
そこで、大辞林、大辞泉、明鏡国語辞典と、立て続けに辞書に当たってみたんですが、いずれも同様の結果となってしまいました!
そうです。第一の結論は、「眩光は辞書にない言葉」なんです。
眩光は何と読む version2
辞書にないことはわかりましたが、じゃ、何と読むのでしょうか?
眩光は何と読む?
「眩光」=「げんこう」
辞書にはありませんでしたが、実はこんなモノを見つけました!
眩光防止施設(げんこうぼうししせつ)
眩光防止施設とは、夜間走行時における対向車両のライト眩しさを抑えるために中央分離帯上などに設けられた施設のことをいう。遮光ネット、遮光板のほか、高輝度反射シートが貼られた眩光防止板など、いくつかの種類が存在する。
引用 眩光防止施設(げんこうぼうししせつ)
その他にも、「眩光防止板」というモノがあります。これは、ガードフェンスの一種で、次の効果があるそうです。
夜間は反対車線のライトを防ぎ、ドライバー の安全な走行をサポートし、日中は波形状の防止板は光と影でストライプを創ります。
引用 眩光防止板
ベージュとグリーンの2 色をラインナップ。
波形状の防止板は光と影でストライプを創り、日中は景観を創り出します。
辞書にはない言葉ですが、製品にその名前が付いていたんですよ!以上の製品の他にも、「眩光防止板 読み方」で検索すると、別の製品がいくつも出てきますよ。
いまさらですが、OKWAVEで以下の回答をしているのを見つけました。
その時々に人のことば表現やその仕方を全部は辞書はのせていませんでしょう。
引用 眩光の読み方
一定の定着した熟語や語、言い回しなどは辞書に載る単語となりましょうが。
“げんこう”でしょうね。
めくらむ光か、光にめがくらむ。まばゆい光などの意味と存じますが。
文章の前後で意味が通りませんか?
眩光は、「定着した熟語や語、言い回しなど」ではないとしています。
「眩光」という言葉を捜す
この「眩光」という言葉は、上記のガードフェンスの他に存在しないのでしょうか?
色々とめぐってみたところ、「日中中日専門用語辞典」に、以下の日本語訳が載っていました。
眩光
引用 日中中日専門用語辞典
日本語訳:まぶしさ、グレア
日中辞典には、次の内容が載ってます。
眩光の意味
引用 日中辞典
ぎらぎら
グレア
まぶしさ
コトバンク 眩光について、中日辞典 第3版には、次の意味が出ています。
眩光
引用 中日辞典 第3版
xuànguāng
[名]反射光;フレア.
中国語には、「眩光」という言葉があるようですね!
眩光の意味
上述の中日辞典で、眩光の日本語訳が出ているわけですが、それを並べてみます。
- まぶしさ
- グレア
- ぎらぎら
- 反射光
- フレア
グレアって何のことだかわからなかったので、辞書を引いてみました。
グレア【glare】
引用 広辞苑
輝度分布の偏りや極端な輝度対比などによって感じられるまぶしさ。
「眩光(げんこう)」は、まぶしさやまぶしい光を意味すると理解すればいいでしょう。
日本では眩光という言葉はないか?
日本には、先程の眩光防止施設以外に「眩光」という言葉を使っているところはないのでしょうか?
サイトをめぐっていたら、「ふりがな文庫」に「眩光」を見つけました!
糢糊の間に活きて游ぶにあらざるかを疑ふ、三浦半島と房総と、長虫の如く蜿ねりて出没す、武甲の山は純紫にして、蒸々たる紅玉の日、雲の三段流れに沁み入りて、眩光を斜に振り飛ばすや
引用 ふりがな文庫“眩光”の読み方と例文
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
この朱書きの部分を「げんくわう」と読ませていました!
注意書きとして「(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。」と言っています。
最後に
眩光の読み方を捜してきました。
簡単に見つかると思っていたのに、国語辞典に載っていないという事態に、ちょっと動転してしまいました。
仕方がないので、OKWAVEに出ていた内容を出すしかないと思っていたんですが、高速道路上におけるガードフェンスに、眩光防止施設として、普通に使われているのを見て再び動転しました。
何で辞書にはないでしょうか?眩光の基準まで示されているのに、こんなこともあるんですね。
まあ、ちゃんと結論を出すことが出来てホッとしましたよ。
※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました
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