藤井聡太8冠への道!全冠制覇は2023年10月11日に達成なる
将棋の藤井聡太竜王(五冠)の快進撃が止まりません。
いくら、藤井竜王(五冠)が強くとも、そう簡単にタイトルの全冠制覇は出来ないだろうと思っていましたが、第48期棋王戦では3勝1敗で奪取し、史上最年少六冠となりました。
4月から始まった名人戦も、6/1第5局に勝利し、名人奪取、最年少名人、最年少七冠の誕生です。八冠に足りないのは王座のみとなりました。
この記事では、将棋のタイトルに何があるか見た後、全冠制覇の条件を示し、その時期がいつになるかを明らかにします。
是非、ご覧になってください。
2023年10月11日藤井聡太竜王・名人が第71期王座戦で3勝1敗で王座を奪取し、8冠全冠制覇を達成しました!
将棋のタイトル戦とは?
タイトル戦は、優勝者にタイトル(称号)が与えられる棋戦を指します。
2023年2月現在、将棋には八つのタイトル戦が存在します。いわゆる八大タイトルですね。これら、八大タイトルには序列が設定されています。
それも含めて、名称と共に見ていきましょう。
八大タイトルの名称と序列
八大タイトルの名称と序列は次の通りです!
序列 | タイトル戦名 | 主催者 |
---|---|---|
1位 | 竜王戦 名人戦 | 読売新聞 朝日新聞、毎日新聞 |
3位 | 王位戦 | 北海道新聞、東京新聞、中日新聞、神戸新聞、徳島新聞社、西日本新聞 |
4位 | 叡王戦 | 不二家 |
5位 | 王座戦 | 日本経済新聞 |
6位 | 棋王戦 | 共同通信社 |
7位 | 王将戦 | 毎日新聞、スポニチ |
8位 | 棋聖戦 | 産経新聞 |
ご覧のように、序列1位には、竜王戦と名人戦が並んでおり、この2つのタイトルは同格とされています。
以下、3位王位戦、4位叡王戦、5位王座戦、6位棋王戦、7位王将戦、8位棋聖戦となっています。
上記の表は次の記事から抜粋しています。
藤井聡太竜王の保有するタイトル
上記で示したタイトルのうち、藤井竜王の保有するタイトルを見てみましょう。
タイトル名 | 保有期数 | 保有期 | 備考 |
---|---|---|---|
竜王 | 2期 | 第34期、第35期 | 2期連続 |
名人 | 1期 | 第81期 | |
王位 | 3期 | 第61期~第64期 | 4期連続 |
叡王 | 2期 | 第6期、第7期 | 2期連続 |
棋王 | 1期 | 第48期 | |
王将 | 1期 | 第71期、第72期 | 2期連続 |
棋聖 | 4期 | 第91期~94期 | 4期連続 |
現在、タイトルを7つ保有しているので、藤井竜王・名人(七冠)と呼ばれます。
八冠制覇への条件
それでは、藤井竜王(五冠)が八冠制覇を成し遂げるための条件を見ていきましょう。
これが、なかなか大変な条件なんです。
- 条件1:残るタイトル3つの奪取(うち、名人奪取、棋王奪取、王座奪取)
- 条件2:保有タイトル4つの防衛(うち、王将、叡王、棋聖防衛、王位防衛)
残るタイトルの奪取
当然のことながら、八冠制覇を成し遂げるため、自身の持っていないタイトルを奪取しなければなりません。
残るタイトルは、名人、王座、棋王ですね。タイトル戦の行われる順に、その状況を見ていきましょう。
棋王戦
第48期棋王戦五番勝負が進行中で、藤井竜王(五冠)は2勝1敗で王手をかけていましたが、3月19日第4局に勝ち、3勝1敗で期王位を奪取しました。
これで、藤井竜王は棋王位を合わせ、最年少六冠となり八冠達成にまた一歩近づきました!
名人戦
名人挑戦権を争う第81期A級順位戦は3/2に最終局が行われました。
その結果、6勝2敗で首位に並んでいた広瀬章人八段、藤井聡太竜王(五冠)が共に勝ち、名人戦の挑戦者は、この二人のプレーオフとなりました。
藤井竜王は、3月8日に行われたプレーオフで見事に勝利し、名人戦の挑戦権を獲得しました。
名人戦も、6/1の第5局を制し、4勝1敗で名人奪取を果たしました。最年少名人、最年少七冠を達成しました!
藤井竜王の2023年名人戦の記事を書いています。こちらもご覧になってください。
王座戦
藤井聡太竜王・名人が挑戦者に決定しました!
2023年8月31日王座戦開幕、初戦先手番の藤井竜王・名人は珍しい逆転負けを喫し、初戦を飾れませんでした!
2023年9月12日王座戦第2局は、後手番の藤井竜王・名人が制し、待望の初勝利を挙げました!あと2つ勝てば、夢の八冠全制覇です。
2023年9月27日王座戦第3局は、先手番の藤井竜王・名人が91手で制し、シリーズ2勝1敗とし、王座奪取及び夢の八冠達成に王手をかけました!
2023年10月11日王座戦第4局に勝って王座を奪取!夢の八冠爆誕です。
藤井竜王は、タイトル保持者ですので、挑戦者決定トーナメントからの出場になっています。ここで4連勝して五番勝負で勝てば王座奪取となります。
現在3連勝で挑戦者決定戦に進出しています。決勝の相手は豊島将之九段です!決戦は8/4!
8月4日159手の逆転又逆転の激闘を制し、挑戦権を獲得しました!
藤井聡太八冠なるかで気の早い記事を書いていますので、ポチッとして見ていってください。
保有タイトルの防衛
さて、条件の2番目ですが、八冠を達成するには、現在保有しているタイトルを防衛しなければならないことです。
2023/8/23王位戦を防衛し成し遂げました!強い!
王将戦
2023年3月12日羽生善治九段との王将戦を4勝2敗で防衛し、八冠へ向かって、またひとつ前進しました。
叡王戦
2023年5月28日菅井竜也八段との叡王戦を3勝1敗で防衛し、叡王3連覇を達成しました。八冠への関門を、また、一つ突破しました。
2023年叡王戦の記事も書いていますよ。
棋聖戦
6-8月に行われる棋聖戦の防衛が必須です。
挑戦者は、佐々木大地七段です。
2023年7月18日佐々木七段との棋聖戦を3勝1敗で防衛しました。棋聖4連覇です。
2023年棋聖戦の記事も書いていますよ。
王位戦
7-9月に行われる王位戦の防衛が必須です。こちらの挑戦者も、佐々木大地七段です。
2023年8月23日佐々木七段との王位戦を4勝1敗で防衛しました。王位4連覇です。
王位戦についても、2023年の記事を書いちゃってますんで、よろしかったら見てやってください。
八冠制覇はいつなのか?
上記で述べた条件を全てクリアしたしたので、夢の八冠達成のカウントダウンのスイッチは入りました!
八冠達成はいつ?
残ったタイトルを全て奪取し、保有タイトルを全部防衛したので、八冠達成の期日は王座を奪取した日となります!
2023年8月31日王座戦開幕、初戦先手番の藤井竜王・名人は珍しい逆転負けを喫し、初戦を飾れませんでした!
2023年9月12日王座戦第2局は、後手番の藤井竜王・名人が制し、待望の初勝利を挙げました!あと2つ勝てば、夢の八冠全制覇です。
2023年9月27日王座戦第3局は、先手番の藤井竜王・名人が91手で制し、シリーズ2勝1敗とし、王座奪取及び夢の八冠達成に王手をかけました!
この結果、2023年10月11日王座戦第4局に勝って王座を奪取!夢の八冠爆誕です。
ここに、八冠達成の条件を改めて記載します(朱書きは達成済のもの)。
- 棋王奪取、名人奪取、王座奪取
- 王将防衛(2023年3月12日)、叡王防衛(2023年5月28日)、棋聖防衛(2023年7月18日)、王位防衛、竜王防衛(2023年12月3日)
この記事を書いたときは、黒色が多かったのですが、いつのまにか全て朱書きとなりました。
これ、簡単に書いちゃってますが、かなり大変なことですよ。これを全部達成すると、タイトル獲得期数18期で、しかも、タイトル戦18期連続勝利の空前の大記録になっちゃいます!
八大タイトルの実施時期は、次のようになっています。
上手のタイトル戦実施時期の他、八大タイトルの名称と序列・番勝負及び永世位等について、こちらの記事で解説しています。是非、ご覧くださいませ。
よりタイトルの序列に特化して書いた記事もありますので、こちらもご覧になってください。
記事を終わる前に、七冠獲得までの藤井竜王・名人の歩みを見ておきましょう。
七冠獲得までの藤井竜王・名人の歩み
藤井聡太竜王・名人(七冠)が、いつ、タイトルを獲得したのか、その軌跡を簡単に解説します。
2020年度初タイトルそして二冠
初タイトルは、第92期棋聖戦でした。この時、最年少タイトル挑戦の記録を作った藤井聡太七段は、7月16日(木)3勝1敗で渡辺明棋聖を破り、棋聖位を奪取し、最年少でタイトル獲得の偉業を成し遂げました。
さらに、約2ヶ月後の8月19・20日(水・木)には、第61期王位戦で4連勝で木村一基王位を破って、王位を奪取、王位・棋聖の二冠に輝きます。
2021年度叡王・竜王・王将の奪取
翌年9月13日(月)には、第5期叡王戦で3勝2敗のフルセットで豊島将之叡王を破ります。史上最年少三冠の誕生ですね!
留まるところを知らない藤井三冠は、何と、その約2ヶ月後の11月12、13日(金、土)に、第34期竜王戦にて4連勝で、これまた豊島将之竜王を破り、竜王位も奪取、史上最年少四冠となります。
さらに3ヶ月後の翌2022年2月11、12日(金祝、土)第71期王将戦で王将に挑戦した藤井四冠は、これまた4連勝で渡辺明王将破り、王将位も奪取、史上最年少五冠となります。
2022年度棋王奪取で史上最年少六冠
この年度、叡王、棋聖、王位、竜王、王将の五冠を防衛します。
さらに、2023年3月19日(日)に、第48期棋王戦で渡辺明棋王に3勝1敗で勝利し、棋王位を奪取、ついに史上最年少六冠となります。
2023年度名人を奪取し七冠、竜王・名人に
5月31・6月1日(水・木)第81期名人戦で、渡辺明名人を4勝1敗で下し名人位を奪取、史上最年少で将棋界二人目となる七冠を達成しました!
そして、現在、全冠制覇に向けて第71期王座戦の挑戦者決定トーナメント決勝まで勝ち上がっています。決勝の相手は、叡王、竜王を奪取した因縁の棋士である豊島将之九段です。
逆転又逆転の159手の激闘で藤井竜王・名人が勝ちました!一時、危ない局面もありましたが、藤井竜王・名人が勝利し、王座戦の挑戦者となりました!
2023年9月27日王座戦第3局終了時点で、戦績は藤井竜王・名人の2勝1敗です。王座奪取及び夢の八冠達成に王手をかけました!
さあ、いよいよ、夢の八冠が見られるでしょうか!
最後に
藤井竜王(七冠)の八冠制覇について記事を書きました。
現在のタイトルについておさらいした後、藤井竜王の保有タイトルを示しました。
そこから、全八冠制覇に必要な条件を2つ挙げました。これらの条件が成った際、夢の八冠王が誕生するわけですな。
かなり、厳しい条件なんですが、藤井竜王なら、成し遂げてしまうんではないかと思わせてくれるものがあります。楽しみです。
■思えば、将棋の記事も増えてきましたね!
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