一悶着とは何か?その読み方と意味・使い方・類語を詳細に紹介するよ

2023年3月14日

いきなりで恐縮ですが、「一悶着」という言葉を聞いたことがありますか?読み方がわからない方もいらっしゃると思いますが、いかがでしょうか。

うーむ、考えてみると、日常の会話の中では余り聞きなれない言葉なのでしょうかね。似たような意味の言葉は使用しているとは思いますが。

皆さんの日常でも頻繁とは言わないまでも、そこそこ起こりうる意味を持つ言葉なんですよ。

まあ、そういうことでしたら、「一悶着」の読み方から入って、その意味と使い方や類語までを紹介していければと思います。

是非、内容をご覧になっていってください。

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一悶着とは何か?

まず、「一悶着」について知っておきましょう。

一悶着とは何か?

【読み方】ひともんちゃく
【意味】ちょっとしたもめごと、いさかい。

参考:広辞苑

驚いたことに、この「一悶着」という言葉、広辞苑には載っていたんですが、大辞林、大辞泉、日本国語大辞典、明鏡国語辞典、三省堂国語辞典には載っていないんですよ!

「一悶着」=「一」+「悶着」となります。これらの内容を辞書を使って調べてみましょう。

まず、「一」からです。

ひと【一】
・・・
③一度だけのこと。少し。ちょっと。「―ねむり」
・・・

引用 広辞苑

意味がいくつかあったんですが、3番目にあった意味がピッタリですね。「少し、ちょっと」が「一悶着」の意味に当たります。ちょっと下悶着ですな!

次は「悶着」ですね。こちらは、「一悶着」と違い各事典に載っていました!各事典から、意味をだぶらないように取り出した内容を以下に示します。

乱れもつれること。もめごと。紛争。争い。感情や意見の食い違いから起こるもめごと。いさかい。乱しもつらせること。争いごと。感情のもつれや意見の食い違いなどから起こる争い。ごたごた。

ご覧のような意です。ですから合わせて、上で示した「ちょっとしたもめごと、いさかい。」となるのです!


「悶着」を追求

「悶着」を構成する漢字表記を追いかけてみましょう。

まずは、「悶」です。

漢字「悶」について

この漢字の部首ですが、「もんがまえ」ではなく「こころ」なんです。この漢字の意味は、「心中につかえてむかむかする。心中にこもった、むかむかするいやな気分」なんです。

日本語だけの意味として、上述していますが「もつれる。もめる。」があります。

漢字自体が「門(ふさぐ)+心(こころ)」で「胸がふさがって外に発散せず、むかむかすること。」なんですな!

参考:上級漢和辞典 漢字源

次に「着」ですね

漢字「悶」について

こちらの漢字には「つく」という意味があります。

この漢字の語源は、処(定着する)や宅(定着する家)などと同源で「定着する」「くっつく」というコアイメージがあるんです。

参考:上級漢和辞典 漢字源

ですから、二つ合わせると、「胸がふさがって外に発散せず、むかむかすること。」が「定着する」意味になるんですな。

そこから、上述した「もめごと。紛争。争い。」につながったと解釈できそうです。

ただ、この言葉には、余り馴染みがないですよね!

次は、この「一悶着」の例文を見ていただきましょう。

一悶着の使い方

一悶着を使用した例文を以下に示します。

  • 彼は気性が荒く、行く先々で一悶着あると予想はしていた。
  • 彼女は気まぐれな性格で、あちこちで一悶着を起こしていった。
  • 「理事会で一悶着あった」と帰宅した父の顔に書いてあった。
  • 一悶着あった彼女と、次の会合で同じグループとなり、非常に気まずかった。
  • あの手の話になると必ず一悶着起こしていた奴とは話もしたくないね。

こうしてみると、日常でも、この「一悶着」という言葉を使うことが出来ると思います。読者のどなたにも、「一悶着」が起きる可能性があるのですから。

次の章では、この「一悶着」の類語にどんな言葉があるのかを見ていただきます。

一悶着の類語

それでは、一悶着の類語を見ていきましょう。

  • ちょっとした諍い:ちょっとしたいざこざ。
  • ひと揉め:ちょっともめること。ちょっとしたいさかい。
  • 軽い揉め事:ちょっとした争いごと。ごたごた。葛藤。騒動。
  • いざこざ:双方の意思がくいちがい、問題が起きること。もつれごと。もめごと。ごたごた。

参考:一悶着の類語・言い換え・同義語

上記の中で、そのままの言葉で辞書に載っているのは「いざこざ」だけです。

あとの言葉は、1番目から順に、「いさかい」「揉め事」「揉め事」で意味を調べ、それから先頭に付く「ちょっとした」「ひと」「軽い」の意味を追加しました。

最後に

「一悶着とは何か」について見てきました。読み方と意味から入っていきました。

この文言、辞書を引いてみると意外と載っていないんですよ。広辞苑にのみ、一悶着が載っていましたが、上述したように他の辞書では、この文言を見つけることはできませんでした。

そのかわり、「一」を除いた「悶着」については、各辞書とも、ほとんど同じような意味が載っていました。ちょっとずつ表現が違うので、重ならないモノは全て拾って掲載しました。

その後、例文と類語を拾ってきました。

日本語には、いろいろな言葉があるので、調べてみると面白い発見がありますね。

※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら