木へんに甘いと書いて柑を総特集【意味・読み方・名前での使い方等】
過去に、「みかんの漢字表記」で記事を書いたことがあります。この中で漢字表記は7種類もあったと述べているんですが、その代表的な漢字表記の中に木へんの漢字がありました。
それが、木へんに甘いと書く柑です。
みかんは甘いので、この漢字が使われているのは納得するのですが、本当に、それでいいのかを今回検証してみたいと思います!
そこで、木へんに甘いの「柑」について、いつものように、意味・読み方から名前での使い方まで総特集したいと思います。
さあ、ご一緒に見ていってくださいませ~。
木へんに甘いといえば柑!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、柑の意味と読み方を明確にしましょう。
柑の読み方と意味
柑
画数 :9画
音訓:カン
意味
①果樹の名。ミカン科ミカン属の常緑小高木の総称。ミカン。果実が甘くて食べられるものを蜜柑という。ポンカン(椪柑)、タンカン(桶柑)、ブシュカン(仏手柑)、ウンシュウミカン、クネンポなど多くの種類・品種がある。別名、木奴・甘子・柑子・黄甘。
日本語だけの意味・用法
「柑子(コウジ)とは、果樹の名。ミカン科ミカン属の常緑小高木。日本では古くから栽培された。果実はみかんより小さく、酸味がある。コウジ。コウジミカン(柑子蜜柑)。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
紹介したとおり、「柑」の音読みは「カン」で、訓読みはありません。
意味はミカン科ミカン属の常緑小高木の総称なんですね。上記にあるように、様々な品種があります。しかし、日本では、みかんより小さな果実で酸味があるコウジを指すんですね。
ポンカン、タンカン、ウンシュウミカンを並べましたが、大きさが認識しづらいですね。
冒頭で述べましたが、みかんの漢字表記について以前記事を書いていますね。みかんの漢字表記は7種類もあるんですよ。どんな漢字があるか確認してみましょう。
さて、次は、柑の書き順を見てみましょうか。
木と甘の書き順そのままです!ただ、甘の書き順は、ちょっと注意が必要かな。甘は5画なんです。6,9を一緒に書いてはいけません。60爺は、これを一緒に書くモノだと思い込んでいました!
ここを間違えなければ、書き順を間違えることはないと思います。
もっと詳しく知ろう!柑の漢字としての由来や成り立ち
柑の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
みかんの由来
柑の指す「みかん」の由来は、語源辞典に載っていました。
みかんは、1603年の『日葡辞書』に「miccan」と表記されているように、古くは「ミッカン」と発音されていたが、促音の「ッ」が省略され「ミカン」となった。
引用 ミカン/蜜柑/みかん
室町時代に中国から伝えられた品種が、それまであった柑橘類とは異なり甘かったことから、蜜のように甘い「柑子(カンジ・コウジ)」の意味で「蜜柑(ミッカン)」の語が生まれたと思われる。
「蜜柑」の文字は、室町時代から見られる。
日本のみかん=柑子は酸味が強かったので、中国から伝えられた甘いみかんは衝撃だったんでしょうね。蜜の名を付けたんですから。
最近は、近所を見ても、正月のお飾りをしない家庭が多く、日本の良さが消えていくようで、ちょっと悲しいですな!
柑の漢字の成り立ち
柑は、「甘」+「木」で成り立っています。
- 「甘」:中に含む・甘いの意です。
- 「木」:木が立っている様子を表しており、「樹木」という意味です。
甘い果汁を含む果実のなる木をを示しています。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
柑ってどんな植物?
柑は、どんな植物なのでしょうか。ここでは、みかんの花言葉と、ウンシュウミカン形態・生態を見ていきましょう。
花言葉
みかんの花言葉を以下に示します。
- 純粋・愛らしさ:可愛らしい白い花から
- 花嫁の喜び:柑橘系のオレンジが花嫁の守り神とされたところから
みかんには、花だけでなく、木や実に対しても花言葉が付いているそうです。木の花言葉、実の花言葉と言われても、ピンとこないんですが・・・。
- みかんの木の花言葉:寛大、気前の良さ(みかんの木に果実がたくさん成るから)
- みかんの実の花言葉:美しさ、優しさ(みかんのまあるい実の形から)
形態・生態
日本では主に、関東以南の暖地で栽培されています。また、和歌山県、愛媛県、静岡県が代表的な産地です。温暖な気候を好むが、柑橘類の中では比較的寒さに強いです。
形態・生態はwikiに詳しいです。
常緑小高木で、高さは3 – 4メートルほどになる。日本で一般的に使われているカラタチ台では2 – 4メートルの高さに成長する。
引用 wiki ウンシュウミカン
花期は5月ごろで、花径3センチメートルほどの白い5花弁の花を咲かせる。
秋になると果実が結実する。果実の成熟期は9月から12月と品種によって様々で、5 – 7.5 センチメートル程の扁球形の実は熟すに従って緑色から橙黄色に変色する。一般的に花粉は少ないが単為結果性のため受粉がなくても結実する。自家和合性であるが、受粉しても雌性不稔性が強いため種子を生じにくく、通常は種なし(無核)となる。・・・
未結実期間の短縮、樹勢制御、果実品質向上などのため、日本では通常は接ぎ木によって増殖を行う。台木としては多くはカラタチが用いられるが、ユズなど他の柑橘を用いることもある。
以上、柑の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、柑(ウンシュウミカン)とはどんな植物なのかを見てきました。
次の章では、「柑」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
木へんに甘いと書く「柑」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「カン」、訓読みはないんですが、ミカン、コウジにつかわれるため「みかん」「こうじ」と読ませる場合があるようです。
「柑」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- ミカンのようにみんなに愛される人に育ってほしい
- さわやかで明るい人に成長してほしい
ちょっと、名付けに苦労しそうな漢字ではあります。
「みかん」そのものを子供に付けたいとは思わないですね。
私自身が「甘」という文字が入るので、男の子の名前には向かないかななんて考えます。
「柑」を使った名前
「柑」を使った名前は、なかなか難しかったです。
女の子の名前には、音読みの「かん」ではなく、「か」で命名しました。
男の子の名前60爺ベスト3
- 柑太(かんた)
- 柑輔(かんすけ)
- 柑(こうじ)
最初の二つは、「かん」、3番目は一文字で「こうじ」と読ませます。
女の子の名前60爺ベスト3
- 柑奈(かんな)
- 柑澄(かすみ)
- 遥柑(はるか)
初めの名前は、「かん」、2,3番目は特殊で「か」と読ませます。ギリギリOKになるでしょうか?
最後に
木へんに甘いといえば柑ですが、この漢字について述べてきました。
最初に、柑の読み方と意味について述べてきました。読み方は、音読みの「カン」しか漢字源には出ていません。訓読みに、「みかん」「こうじ」を入れているサイト等が多く見られますがどうなのでしょうか?
意味は、ミカン類全体を指すようですね。日本では、それ以前にあった、ちょっとすっぱい「柑子(コウジ)」を指しているようです。
しかし、漢字を調べていると、新しい知識が得られますし、同様に新しい発見もあります。好奇心も満たされますので、引き続き勉強をしていきます!
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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