草冠に名と書いて茗!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
今回の対象は、草冠に名と書いて茗です。この漢字、どこかで見たことがあると漢字ていたんですが、「みょうが」の「みょう」だったんです。
「みょうが」って、食用のため、栽培されているのは日本だけだそうです。
さて、この独特の香りがあって、薬味などで消費される「みょうが」ですが、漢字で書くと「茗荷」なんですね。
しかし、茗荷以外に、この漢字を用いる機会はあまりないようです。
そこで、草冠に名の茗、この漢字について、その読み方や細かい意味及びその書き順や、どんな植物なのか、さらには名前を付ける場合のポイントまで幅広く総特集しちゃいます。
ご一緒に、最後までご覧になってください。
草冠に名といえば茗!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、茗の意味と読み方を明確にしましょう。
椙の読み方と意味
茗
画数 :12画
音訓:メイ ミョウ ちゃ
日本語だけの意味
①ちゃ。木の名。ツバキ科ツバキ属の常緑低木。チャノキ。②新芽を摘んで製したチャを茶というのに対して、遅く製したチャ。③「茗艼(メイテイ)」とは酒に酔ってぼうっとするさま。=酩酊
参考:上級漢和辞典 漢字源
「茗」の音読みは、「メイ」「ミョウ(茗荷のミョウです)」なんです。訓読みは「ちゃ」なんですね。
意味は3つです。最初は、何と「お茶の木」を指すと言ってます!「おーい!お茶」のチャノキですよ。②でも、「新芽を摘んで製したチャを茶、遅く製したチャを茗という」と言ってます!
どういうことなのか?
そこで、「茶」を見に行くと、「茶」の別名のトップに、茗(メイ)があるんです。
これは、勉強になりましたね!
③では、「茗艼(メイテイ)」という言葉があり、我々が使用する「酩酊」に当てた用法を示しているとのことです。
茗の書き順
次は、「茗」の書き順をみてみましょう。
木と名の書き順そのままです。これは、間違えようはないでしょう。
もっと詳しく知ろう!茗の漢字としての由来や成り立ち
茗の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。漢字源に解字が出ています。
【解字】
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
茗=「名(まるい)」+「艸(くさ)」(形声※)。新芽を刈ったあとに生える小さい二番目の芽。
形声※
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
ここから、遅く製したチャということで、茗となるんですかね。
茗ってどんな植物?
ここでは、茗について、どんな植物なのか述べていきます。その花言葉と、形態・生態を見ていきましょう。
花言葉
茗(茶)の花言葉です。
- 追憶
- 純愛
茶には、ずいぶん立派な花言葉が付いているんですね。
「追憶」は、落ち着いた状態で、お茶をすすりながら過去を思い出しているところから来たのでしょうか?また、「純愛」は、数多くの日本人が愛してやまないお茶の様子を花言葉に変えたといってもいいでしょう。
これらの花言葉は、贈り物にするにもいい花言葉ですね。ただ、お茶の花って、悲しい運命なんですよ~。
お茶の花は10月~11月の下旬に咲くのですが、咲いたままにしておくと
引用 お茶の花の花言葉
茶葉に栄養分が十分にまわらなくなってしまうため人為的に取られてしまいます。
そのため、目にすることがなかなかないんです。
次に、茗(茶)の木の携帯・生態を見ていきましょう。
形態・生態
チャノキ(茶の木)は上述したように、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。野生では高木になりますが、栽培樹は茶摘みの必要があるので、低木に仕立てられます。
原産地はインド、ベトナム、中国西南部とされるものの、詳細は不明です。日本の野生樹は、主に伊豆半島や九州地方などに自生します。また、公園などにも植えられます。
茗(茶)の形態、生態は次の通りです。
丈夫な枝、短い茎、細長い葉を持ち、藪や岩だらけの傾斜地などに自生し、0.9 – 5.5メートルに成長する。
引用 wiki チャノキ
中国や日本の茶畑で栽培される基準変種は通常、1メートル前後に刈り込まれるが、野生状態では2メートルに達する例もある。幹は株立ちで[8]、よく分枝して枝が混み合うが、古くなるとさらにその基部からも芽を出す。樹皮は灰白色で滑らかで、幹の内部は堅い。若い枝の樹皮は褐色で一年枝では緑色で毛が生えているが、古くなると灰色になる。
茗(茶)の葉は、人間が口にする嗜好品として加工されています。こちらもwikiから。
- 飲料:チャノキの葉は、ふつう新葉の芽先2 – 3枚ほどを摘み取って茶葉にし、緑茶や紅茶などの茶に加工して飲用されている。
- 薬用:薬用にする部位は若葉と種子で、若葉は茶葉(ちゃよう)、種子は茶子(ちゃし)と称し、春に採ったものがよいといわれる。葉を摘んだら短時間で蒸して醗酵を止め、熱を通しながら手で揉んでより、再加熱して加工する。葉は頭痛、下痢、食べ過ぎ、のどの渇きに、また種子は痰が出る咳に薬効があるといわれる。
引用 wiki チャノキ
次の章では、「茗」を名前に使用する際のポイントを述べます。
名前に使われる際のポイントは
実は、「茗」という漢字は人名漢字ではないんですよ!ですから、名前に使用することはできません。
仕方がないので、「茗」の入った苗字を見てみましょう!
最初に、そのものずばりの「茗」という苗字を調べてみましょう。検索したところ、この苗字、実際にあるんですね!
【名字】茗
【読み】みょう
【全国順位】 38,156位
【全国人数】 およそ70人
参考資料 名字由来net
この苗字も大変珍しい苗字です!何と、全国でたったの70人!椙さんと争う少なさです。
次に、都道府県別に見てみましょう。
都道府県 | 人数 |
---|---|
東京都 | およそ40人 |
埼玉県 | およそ10人 |
神奈川県 | およそ10人 |
千葉県 | およそ10人 |
奈良県 | およそ10人 |
参考資料 名字由来net
おお、関東地方で席巻するかと思いましたが、5位に奈良県が滑り込みました。この都県で、全国人数突破ですよ。よそには、ほとんどいないんですな。
茗に他の文字を付けた苗字を見てみます。
上ノ茗(うえのみょう)、茗花(なばな)、茗井(みょうい,めい)、茗加(みょうが)、茗茄(みょうが)、茗ケ迫(みょうがさこ)、茗ケ谷(みょうがだに,みょうがたに)、茗荷谷(みょうがだに,みょうがたに)、茗ケ原(みょうがはら)、茗荷原(みょうがはら)、茗島(みょうしま)、茗田(みょうだ)、茗原(みょうはら,みよはら)、茗原(みょうもと,みよもと)、茗木(めいき)
参考資料 「茗」を含む名前・人名・苗字(名字)
「みょう」と読ませる苗字が多いです。
しかし、茗花(なばな)では「な」、茗原(・・・,みよはら)・茗原(・・・,みよもと)では「みよ」、茗木(めいき)では、音読みの「めい」と読ませていますね。
次の章では、茗の入った熟語を見てみます。
「茗」の入った熟語
「茗」って、めったに出会うことがない漢字だと思いますが、「茗荷」を含め、どんな熟語があるのでしょうか?辞書から引いてきました。
熟語 | 読み | 意味 |
---|---|---|
茗荷 | ミョウガ | 草の名。ショウガ科ショウガ属の多年草。特有の芳香がある。夏から秋に、根茎から出る花の芽を食用にする。 |
茗宴 | メイエン | 茶をたてて客をもてなす会。 |
茗園 | メイエン | 茶畑。茶園。 |
茗果 | メイカ | 茶と果物。類語に茶菓。 |
茗器 | メイキ | 茶を飲むのに用いる道具。茶器。 |
茗粥 | メイシュウ | 茶の煮汁で似たかゆ。 |
茗椀 | メイワン | ①茶を飲むのに用いるわん。②飯を食べるのに用いるわん。 |
参考:広辞苑、漢字源
茗荷以外は、全てが茶に関する熟語でした。しかし、「茗園」以外は、広辞苑を見ても載っていない熟語ですね。
あ、漢和辞典を見ると出てきますので、日本では使われない部類の言葉ですね。
最後に
草冠に名の茗ついて述べてきました。
この漢字、訓読みで「ちゃ」です。まさに、茶の別名だっとはビックリ仰天でしたよ!
茶に別名があるなんて初めて知ったし、漢字の「茶」を見に行ったら、別名のトップにこの漢字がドーンと出ていたのには驚きましたね。
冒頭でも言いましたが、この漢字は「みょうが(茗荷)」の茗で覚えていたんで、茶だとは思いもよらんことでした!
その後は、いつものように、漢字の書き順、そして茗の指す植物についての解説及び名前の情報について述べてきました。
名前にも使えない漢字でしたし、代わりに名字を調べたら、やたら少ないといういつか来た道でしたね・・・。
木へんの漢字も面白いですが、草冠の漢字も面白いですねエ。
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
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