木へんに秦と書いて榛!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
殷、周、秦、漢、隋、唐、宋、元、明、清・・・
昔々、60爺が若い頃、中国の歴代王朝を上記のように覚えました。ひらがなで表わしますね。
いん、しゅう、しん、かん、ずい、とう、そう、げん、みん、しん・・・
皆さんは、やりませんでしたか?この中の3番目の王朝「秦」ですが、コミックのキングダムの舞台で大ヒットしていますね。
この秦を木へんに付けるとどうなるかというのが今回の話題です。榛名山の榛になるんですよ。
そこで、木へんに秦の榛を題材にします。パターン化している、意味・読み方から名前での使い方までを今回も総特集したいと思います。
是非、ご一緒に最後まで見届けてくださいますよう、お願い申し上げます。
木へんに秦といえば榛!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、榛の意味と読み方を明確にしましょう。
榛の読み方と意味
榛
画数 :14画
音訓:ハリ はしばみ(日本語だけ)さいばり はり はん(名付)はり はる
意味
①はしばみ。木の名。カバノキ科ハシバミ属の落葉低木。樹皮は灰色。葉は広い玉子形。果実は球形で、食用になる。中国・朝鮮に分布。オオハシバミ。チョウセンハシバミ。②雑木や草の乱れのびるさま。また、そういう場所。③姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
はりのき。木の名。カバノキ科ハシバミ属の落葉高木。山地に自生。樹皮と果実は染料用。ハンノキ。
(名付)はり はる
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「榛」の音読みは「ハリ」で、訓読みは「はしばみ」です。日本語だけの訓読みとして、「はりのき」「さいばり」「はり」「はん」の4つがあります。名付として「はり」「はる」があるんです。
意味は、「はしばみ」で、中国・朝鮮に分布する木の名です。オオハシバミ。チョウセンハシバミを指すようですが、ハシバミのシルエット画像しか見つけられませんでした^^;
その他にも、「雑木や草の乱れのびるさま。また、そういう場所。」を言うようです。
日本語だけの意味として、別の木の名を指しています。「ハンノキ」ですね。ハシバミと同じ、カバノキ科ハシバミ属ですが、ハシバミが低木ですが、こちらは高木なんですな。山地に自生しているとのことです。
日本では、名付で「はり」「はる」を使用できます。
さて、次は、榛の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順ですが、木へんを書いてから秦を書きます!字画は多いですが、流れに沿って書いていけば、書き順を間違えることはないと思います。
もっと詳しく知ろう!榛の漢字としての由来や成り立ち
榛の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
榛=「秦(シン・速く進む)」+「木(き)」(形声)。生長が速く、どんどん叢生する木を示す。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
生長が速い木のことだと言っていますね。次の章で、確認してみましょう。
次のように言っているサイトがありました。
会意兼形声文字です(木+秦)。「大地を覆う木」の象形と「きねを両手で持ち上げる象形(「上がる」の意味)と穂先が茎の先端にたれかかる稲の象形」(「稲が上へ上へと伸び茂る」の意味)から「木が伸び茂る」、「雑木林」を意味する「榛」という漢字が成り立ちました。
引用 「榛」という漢字
このサイトでも、「木が伸び茂る」と、上記と同じようなことを述べています。
榛ってどんな植物?
榛は、どんな植物なのでしょうか。ここでは、上述したハシバミとハンノキのの両方の花言葉と生態を見ていきましょう。
花言葉
ハシバミ
「ハシバミ」の花言葉を以下に示します。
- 仲直り
- 和解
両者ともギリシャ神話から来ているようです。ちょっと長いですが、下記の内容を見てください。
花言葉「仲直り」は、ギリシャ神話のヘルメスが太陽神アポロンの牛を盗んだというお話からつけられたのでしょう。
引用 10月6日の誕生花 ハシバミ(榛)の花言葉「仲直り」、長い花穂と淡い緑の花の「和解」
赤ちゃんのヘルメスがゆりかごから抜け出してピエリアに行き、アポロンの放牧する牛50頭を盗みだし、怒ったアポロンは二人の父であるゼウスの元にヘルメスを連れていきます。
ヘルメスは、赤ん坊だから盗むのは無理だという嘘を見抜いたゼウスに諭され、牛を返す約束をしますが、アポロンはヘルメスが作った美しい音色の竪琴が気に入り、竪琴と牛を交換しました。
花言葉「和解」は、後にアポロンから贈られたヘルメスの杖のケリュケイオン(カドゥケウスの杖)がハシバミで作られ、伝達と和解の象徴となっていることからきているのでしょうか。
ケリュケイオンの杖は頭に翼があり、柄に2匹の蛇が巻きついていて、眠っている人を目覚めさせ、目覚めている人を眠りにいざなうといわれています。
うーん、わかったような、わからないような・・・^^;
ハンノキ
「ハンノキ」の花言葉です。
- 不屈の心
- 愛嬌
- 勇気
ハンノキは、大地にしっかりと根をはるので、そこから来ているのでしょうか?
形態・生態
ハシバミ
ハシバミは、ロシア沿海地方から東アジア北東部の全域、日本では北海道・本州・四国・九州に分布します。日当たりのよい丘陵地の林縁などに自生します。
形態・生態については、wikiに詳しいです。
落葉広葉樹の低木で、樹高は2 – 3(m)、大きいもので5mほどになる。株立ちになることが多い。
引用 wiki ハシバミ
樹皮は、薄茶色でザラザラしている。
花期は初春から春(3 – 4月ごろ)で、雌雄同株。雄花は黄褐色で尾状花序が穂のように垂れ下がる。
果実は堅果で、大きさは直径約1.5 cmで総苞に包まれている。実は食用にできる。
特に生長が速いとは書いていないですな。
ヘーゼルナッツをご存知かと思いますが、このヘーゼルナッツは、同属異種にあたるセイヨウハシバミなんですよ~!なお、日本の伝統的色名の一つ「榛色(はしばみいろ)」は、ヘーゼルナッツの色に由来しています。
ハンノキ
ハンノキは、中国東北部、朝鮮半島、台湾、南千島等、日本では北海道から九州、沖縄に分布します。古名を榛(はり)といい、ハリノキ(榛の木)が変化してハンノキとになりました。
形態・生態は、同じく、wikiから。
落葉高木で、樹高は4 – 20(m)、直径60(cm) ほど。湿地周辺部の肥沃な土地では、きわめてよく生長を示すものがあって、高さ30メートル、幹回りの直径1メートルを超す個体もある。樹皮は紫褐色から暗灰褐色で、縦に浅く裂けて剥がれる。葉は有柄で互生し、長さ5 – 13 cmの長楕円形から長楕円状卵形。
引用 wiki ハンノキ
花期は冬の11 – 4月頃で、葉に先だって単性花をつける。
果実は松かさ状で1 – 5個ずつつき、10月頃熟すと長さ15 – 20ミリメートルの珠果状になる。
こちらはでかくなるんですね!
以上、榛の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、榛が指す「ハシバミ」と「ハンノキ」とはどんな植物なのかを見てきました。
次の章では、「榛」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
木へんに榛と書く「榛」は、赤ちゃんへの名付けで、訓読みの「はり」「はる」を名付けとして使用することができます。
また、「榛」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- 生長の速い木であることから、すくすくと丈夫に育ちますように
- 古代ローマで平和の象徴であったことから、穏やかな優しさを持った人になってほしい
- 太地にしっかりと根を張ることから、落ち着きがあり芯がぶれない人になるよう
女の子の名づけにピッタリの漢字だと思います!
「榛」を使った名前
「榛」は、それほど人気のある漢字ではないですね。
男の子の名前60爺ベスト3
- 榛斗(はると)
- 榛真(はるま)
- 清榛(きよはる)
読みは全て「はる」です。1,2番目は「榛」を先頭に、3番目は最後に持ってきました。
女の子の名前60爺ベスト3
- 榛華(はるか)
- 榛奈(はるな)
- 美榛(みはる)
こちらも、読みは全て「はる」です。男の子と同じで、1,2番目は「榛」を先頭に、3番目は最後に持ってきました。
最後に
木へんに秦で榛という漢字について、読み方と意味から見てきました。
訓読みが複数ありました。意味としては、中国と日本では似ていますが別々の木「ハシバミ」と「ハンノキ」を指していましたね。
ハシバミは低木(2m)ですが、それに反して、ハンノキは4-20mにもなる高木でした。ヘーゼルナッツは、ハシバミの親戚だったことがわかりました。
漢字調べは面白いです!
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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