さんずいに奏ると書いて湊!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
最近、めったに音楽は聴きませんが、iTunesがインストールされているので、聞こうと思えばいつでも聞くことはできるんです。
この中にはクラシックも入っています。若かりし頃、小学館のクラシック・インを買いそろえたんですよ。クラシックの演奏を聴くのもいいですね。
この「演奏」にある「奏」の文字、「奏でる」なんて読みもあるんですが、さんずいに奏で「湊」という漢字になりますね。
今回は、さんずいに奏でるの湊について、前回やった「汐」と同様、意味・読み方から名前での使い方まで総特集したいと思います。
今回も、是非、ご一緒して内容を見ていってください。
さんずいに奏でるといえば湊!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、湊の意味と読み方を明確にしましょう。
湊の読み方と意味
湊
画数 :11画
音訓:ソウ あつ・まる(日本語だけ)みなと(名付)すすむ み みなと
意味
①あつ・まる。多くのものがそこへとしぼられたようにあつまる。②「湊理(ソウリ)とは、細かい組織の集まった皮膚組織。
日本語だけの意味・用法
みなと。水上航路のあつまってくるみなと。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「湊」の音読みは「ソウ」で、訓読みは「あつ・まる」です。日本語だけの訓読みとして「みなと」があります。日本での名付で「すすむ」「み」「みなと」の3種類があります。
意味は、「あつ・まる」です。モノが集まってくるんですね!「輻湊」という言葉があり、「方々から集まること。物が1カ所にこみあうこと。」という意味です。
日本語だけの意味として「みなと」を差します。
さて、次は、湊の書き順を見てみましょうか。
この漢字は、さんずいを書いてから奏を書きます!春の日を除いたモノを書いてから、天に似た文字を書くんです。それらの書き順は問題ないと思いますが、どうでしょうか?
もっと詳しく知ろう!湊の漢字としての由来や成り立ち
湊の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
湊=「奏(ソウ)一所に集めそろえる」+「水(かわ)」(形声※)。いくつかの川が一つの川に合流するように、一つの所に物が集まり合わさる状況を示す。水は比喩的限定記号。「みなと」の意味は日本的展開。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
ここでの「さんずい」の意味は、汐のそれと違い、川を表すんですね。水は比喩的限定記号と言っています!奏(ソウ)は一所に集めてそろえる意を持っているんですね!
そして、「一つの所に物が集まり合わさる状況」から、日本では「みなと」の意味を持たせたのですね!
次の章では、港のつく熟語を挙げてみます。
湊のついた熟語
湊の意味は分かったのですが、辞書を駆使して、もう少し詳しく見ていきましょう。
熟語 | 読み | 意味 |
---|---|---|
湊会(會) | ソウカイ | =湊集(ソウシュウ)。物が一か所にあつまること。 |
湊合 | ソウゴウ | 一つに集まること。 |
湊集 | ソウシュウ | =湊会 |
湊成 | ソウセイ | ①成し遂げること。出来上がること。②一つに集めること。集まること。 |
湊泊 | ソウハク | ①船が船着き場に停泊すること。②一か所にあつまり、とどまること。 |
湊紙 | ミナトガミ | 和泉国大鳥郡湊村(現、堺市)原産の漉返しの紙。壁の腰張り、襖の下張りなどに用いる。 |
漢字で集める熟語には、余り馴染みのない言葉が集まる傾向があるようですね。ここに出てきた熟語も、初めて目にする言葉ばかりですよ~!
次の章では、「湊」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
さんずいに奏でると書く「湊」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「ソウ」、訓読みは「ゆうしお」「うしお」、名付けとして「すすむ」「み」「みなと」と読ませることができます。
なお、2017年生まれの名前ランキングで「湊」は第一位を獲得しているんです。
「湊」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- 周りに人が集まってくる人になりますように
- 活気のある人生を送れる人になりますように
- 色々な人を集めてまとめられる人になりますように
どちらかというと、女の子の名づけに合った漢字だと思います!
「湊」を使った名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 湊(みなと)
- 湊太(そうた)
- 湊真(そうま)
1番は、「湊」一文字で読みは「みなと」です。2,3番目の読みは「そう」です。
女の子の名前60爺ベスト3
- 湊月(みづき)
- 湊優(みゆ)
- 湊咲(みさき)
読みは全て「み」です。港に続く漢字で女の子らしくなったと思います。
最後に
さんずいに奏で湊について述べてきました。
奏には、「モノが一か所に集まる」という意味があるんですね。それに、「川」を表すさんずいがついて湊になりました。そこから、日本では、「みなと」という理解をしたわけです。
この湊という漢字ですが、現在普通に使う「港」より、何か昔の「みなと」のイメージがしませんか?
熟語を見てきましたが、相変わらず、よくわからない熟語ばかりでした。
さんずいの漢字は2つ目でしたが、こちらも面白かったですね。
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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