草冠に秋と書いて萩!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
3月の下旬にお彼岸がありましたが、その際、牡丹餅を食べましたか。
この牡丹餅ですが、秋のお彼岸にも食べられますが、その際は、牡丹餅ではなく「おはぎ」と呼ぶんですよ。それは、季節の花にちなんで呼び分けているからです。秋のそれは、「萩」の花ににているからです。
この萩の漢字を見たら、草冠の漢字をシリーズにして記事にしている60爺には見逃せませんね。
今回は草冠に秋と書く萩を題材に記事を書いていきますよ。
ということで、草冠に秋の「萩」について、意味・読み方から名前での使い方まで総特集したいと思います。
それでは、最後までご一緒にご覧になってくださいね。
草冠に秋といえば萩!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、萩の意味と読み方を明確にしましょう。
萩の読み方と意味
萩
画数 :12画
音訓:シュウ (日本語だけ)はぎ(名付)はぎ
意味
①草の名。キク科ヨモギ属の木質性草本。芽は紫褐色で叢生(そうせい)する。根は太く短い。葉は毛が密生する。薬用。ケショウヨモギ。牛尾蒿。②木の名。ノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木。トウキササゲ。=楸
日本語だけの意味・用法
はぎ。草の名。マメ科ハギ属の総称。山野に自生。初秋に紫紅色または白色の花が咲く。秋の七草の一つ。ハギ。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「萩」の音読みは「シュウ」で、訓読みはありません。
意味は、二つの植物を指していますね。ケショウヨモギとトウキササゲです。トウキササゲは、=楸となっていますね、これは、木へんに秋の楸で出てきました。
日本語だけの意味として、秋の七草※のひとつである「はぎ」を指しています。
秋の七草※
「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ」
さて、次は、萩の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順は簡単ですね。草冠を書いてから秋を書きます!恐らく、書き順を間違えることはないと思いますが、大丈夫ですよね。
もっと詳しく知ろう!萩の漢字としての由来や成り立ち
萩の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
萩=「秋(シュウ)引き締まる」+「艸(くさ)」(形声)。茎が細く締まって長く伸びた草を示す。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
萩の語源は不明なんですが、『大言海』に「生芽(ハエキ)の意、宿根より芽を生ずればなリ」とあるそうです。
「萩の読み方と意味」にもあるように、日本でのみ、植物の「はぎ」に「萩」の字を当てるのは、秋に花を咲かせるからです。
■追記 秋について記事を書いています。秋とは何か、その期間はいつなのかを解説しています。
萩ってどんな植物?
萩は、どんな植物なのでしょうか。ここでは、日本語だけの意味にある「萩」について花言葉と生態を見ていきましょう。
花言葉
「萩」の花言葉を以下に示します。
- 思案
- 内気
- 柔軟な精神
写真にあるように、垂れた枝先にひとつひとつの花が小さく、うつむいているように見えるところから「思案」や「内気」といった花言葉が出てきたのでしょうか。
「柔軟な精神」は、細いけれど、たくましさを感じる萩の茎からつけられたのでしょう。
形態・生態
萩は、東アジア、南アジア、北米東部、オーストラリアの、温帯・亜熱帯に分布しています。
萩の特徴です。
数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。
引用 wiki ハギ
背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はややしだれる。
葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。
以上、萩の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、萩とはどんな植物なのかを見てきました。
次の章では、「萩」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
草冠に秋と書く「萩」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「シュウ」、名付けとして「はぎ」と読ませることができます。
また、「萩」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- じっくりと物事をよく考えて行動できる人に
- 柔軟な精神を持ったおおらかな人になるように
女の子の名づけにピッタリの漢字だと思います!
「萩」を使った名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 萩斗(しゅうと)
- 萩平(しゅうへい)
- 萩磨(しゅうま)
読みは全て「しゅう」にしました。
女の子の名前60爺ベスト3
- 小萩(こはぎ)
- 萩凛(しゅり)
- 千萩(ちはぎ)
女の子は、1,3が「はぎ」という読みにしました。2番目は「しゅ」です。
「はぎ」の読みは少し古風かもしれませんが、なかなか良いと思いませんか?
最後に
草冠に秋で萩の読み方と意味について述べてきました。
読み方は、音読み「シュウ」で、訓読みはありませんね。ただ、日本だけの訓読みで「はぎ」があります。名付も、また「はぎ」と読ませます。
中国の方では、日本とは違い、ケショウヨモギあるいはトウキササゲを指しています。後者のトウキササゲは、木へんに秋の楸を指すんですね。こんなところで繋がるとは…。
日本ではハギを指しています。この漢字でも、中国と日本では違う植物を指しましたね。
この次の、草冠の漢字は何にするか考えるのも楽しいですよ!
■追記 他の部首に秋と書く漢字の記事です。
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
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