草冠に重いと書いて董!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
三国志は大好きで、昔は良く読んでいました。劉備玄徳、曹操らが物語の中心ですが、序盤の主人公の一人に董卓という悪役がおりました。
悪逆の限りを尽くし、最後は呂布に斬られてしまうんですが、最後まで好き勝手をしていましたね。
この董卓の「董」ですが、草冠に重いと書く漢字じゃないですか。草冠の漢字もシリーズに取り入れている60爺にとっては、見逃せない漢字ですね。
今回の主役は、草冠に重いと書く「董」に決定です。いつも通り、意味・読み方から名前での使い方まで総特集したいと思います。
最後までご一緒に見ていってください~。
草冠に重いといえば董!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、董の意味と読み方を明確にしましょう。
董の読み方と意味
董
画数 :12画
音訓:トウ ただ・す (日本語だけ)(名付)しげ しげる ただ ただし ただす なお のぶ まこと まさ よし
意味
①ハスの根。②ただ・す。監督し管理する。③しんになる大切なもの。「骨董」④(俗語)「董事(トンシー)」とは、会社その他の団体に公に選ばれて、主に事務をとる人のこと。⑤姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(名付)しげ しげる ただ ただし ただす なお のぶ まこと まさ よし
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「董」の音読みは「トウ」で、訓読みは「ただ・す」です。
意味は、5つあります。
まずは、ハスの根です。レンコンでいいんでしょうか?レンコンは漢字で「蓮(ハス)」+「根」ですが、実は、根ではなく茎のことなんですよ。
監督し管理する意味や、しんになる大切なものとの意もあるようです。④の「董事(トンシー)」ですが、中国語で、「理事;取締役;役員」を指すようです。姓の一つは、冒頭で言った「董卓」がそうでした。
【★董事】 dǒngshì
引用 小学館中日・日中辞典
(理事会の)理事;取締役;役員.
さて、次は、董の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順は簡単ですね。草冠を書いてから重を書きます!重の縦線(10)を引く順を間違えなければ大丈夫でしょう。
もっと詳しく知ろう!董の漢字としての由来や成り立ち
董の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
董=「重(チョウ)突き通す。突き抜ける。」+「艸(くさ)」(形声)。多くの穴が突き抜けたハスの根を示す。「突き通す」というイメージから、ゆがみやたるみのないようにまっすぐ見通す意味を派生。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
派生した意味では、まっすぐ見通すということで、正しい心とかを名前に込められると思います。
次の章では、いつもは、植物について語るんですが、董は「ハスの根」でしたので、「董のつく言葉」に変更します。
董のつく言葉
槌は植物ではないので、ここでは、樋のつく言葉を紹介します。
熟語 | 読み | 意味 |
---|---|---|
董狐筆 | トウコノヒツ | 《故事》権勢を恐れず、ありのままに歴史に書き記すこと。▽春秋時代、晋(シン)の歴史官董狐が、趙穿(チョウセン)が主君の霊公を殺したのに、とり締まるはずの趙盾(チョウトン)が何もしなかったので、趙盾が殺したと歴史書に書いたことから。▽「春秋左氏伝」宣公二年から。 |
董正 | トウセイ | おさめ正す。監督し、とり締まること。 |
董統 | トウトウ | ただし、すべる。きちんと管理すること。 |
董督 | トウトク | 軍隊や人民を監督し、きちんととり締まる。 |
董理 | トウリ | 監督し、とり締まること。 |
参考:学研漢和大字典
どうやら、漢和辞典から持ってきた言葉は、初めて見る言葉が多いようですね。国語辞典を見ても、これらの言葉は載っていません。
董督、董理などは、董を統に置き換えると同じ意味の熟語が載っています。董正も統制にすると、近い意味になりますね。
次は、名前に使われる際のポイントを見にいきます。
名前に使われる際のポイントは
草冠に重いと書く「董」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「トウ」の他、名付けとして「しげ」「しげる」「ただ」「ただし」「ただす」「なお」「のぶ」「まこと」「まさ」「よし」と大変多くの読みができます。
また、「董」は、「ただす」という意味がある所から、名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- 誠実な人物になりますように
- 一本筋の通った人に育ちますように
董は、どちらかというと男の子の名づけに向いた漢字だと思います!
「董」を使った名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 董真(とうま)
- 董(まこと)
- 董斗(なおと)
読みは、順に「とう」「まこと」「なお」です。
名付けの読みがたくさんあるので、他の漢字との組み合わせを色々考えられると思います。
女の子の名前60爺ベスト3
- 董花(とうか)
- 董子(とうこ)
- 董璃(とうり)
読みは全て「とう」となりました。
名付けの文字が多いものの、女の子には、ちょっと使いづらかったですね。
最後に
草冠に重いで董の読み方と意味について述べてきました。
読み方は、音読み「トウ」で、訓読みは「ただ・す」でした。日本語だけの用法で、名づけの多さが目につきましたが、どちらかというと男の子向けの漢字だと思いました。
漢字としては、「突き通す」というイメージから、ゆがみやたるみのないようにまっすぐ見通す意味を派生しているので、名前に思いをこめる場合は使えると思いました。
まだまだ、草冠の漢字はあるので、次をどうするか考えるのも、また、楽しいです!
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
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