木へんに章と書いて樟!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集

2023年4月21日

現在では、タンスなどの虫よけには、いろいろな種類があると思うんですが、昔は「樟脳」一択だったような気がします。

60爺

樟脳って知ってますか?若い方は、ご存知ないですよね。

この「樟脳」の「樟」の字ですが、60爺がいつもやっている「木へんの漢字」なんですね!

今回は、この木へんに章と書く樟について書いていきますよ~。

いつものように、木へんに章の「樟」について、意味・読み方から名前での使い方まで突っ込んで調べていきますです。

それでは、ご一緒にどうぞ。

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木へんに章といえば樟!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、樟の意味と読み方を明確にしましょう。

樟の読み方と意味

画数 :15画
音訓:ショウ くす(日本語だけ)くすのき くぬぎ(名付け)くす
意味
①くす。木の名。クスノキ科クスノキ属の常緑高木。高さ30メートル以上にもなり、五月頃、黄白色の小花が咲く。材は硬いので、種々の器具に用い、また、特殊の香気があり、樟脳に用いる。クスノキ。②「予(豫)樟(ヨショウ)」とは木の名。クスノキ科クロモジ属の落葉低木。樹皮に黒斑がある。香料や楊枝の原料となる。クロモジ。
日本語だけの意味
(訓読み)くすのき くぬぎ
(名付け)くす

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

紹介したとおり、「樟」の音読みは「ショウ」、訓読みは「くす」です。

意味には、「クスノキ」を指すと言ってます。日本の「楠」が差してる奴ですね。中国では、「樟」が日本の「楠」を指すわけですな。

2番目の意味は、「予(豫)樟(ヨショウ)」と書いて、クロモジを指すんですね。

日本語だけの訓読みに「くすのき」「くぬぎ」があります。

次に、楠の書き順を示しておきます。

木と章を順に書けばよいです。書き順は大丈夫ですよね。

次に、楠の由来と成り立ちを見ていきましょうか。


もっと詳しく知ろう!樟の漢字としての由来や成り立ち

樟の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。

クスノキの由来

「楠」の記事の中で、和名クスノキの由来は諸説あると言っています。

  1. 香り高く、寿命が長い「奇(くす)しい木」という意味で名付けられた
  2. 南方語由来とする説

木に南と書く漢字そのものように、世界的には、台湾、中国、朝鮮の済州島、ベトナムといった南方に分布しているんですよ。

それら南方から日本に進出したそうです。

樟の漢字の成り立ち

樟の字源を見てみます。

樟=「章(ショウ)明らか」+「木(き)」(形声※)。章は「明るい・明らか」というイメージがあり、「目立つあや・模様を現し出す」というイメージに展開。樟は美しい木目がはっきりと現れる木を示す。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

「楠」は、南方に産する木を示していたんですが、樟は同じ「クスノキ」を指すのでも、違った方面から指しているわけですな!

「本草網目(ホンソウコウモク)」に「南方の木、ゆえに南に従う」とある。「くすのき」は日本的展開。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

次の章では、いつものように、楠はどんな植物かを見て参ります。

樟ってどんな植物?

樟はどんな植物なのでしょうか。クスノキで見ていきます。

花言葉

楠の花

高さ30メートルにも達する樟ですが、当然、花言葉があります。

  • 芳香

上述した意味の中に「特殊の香気があり、樟脳に用いる。」とあるように、クスノキの葉や枝などから、樟脳の香りがほのかに漂うことが由来になっています。

樟脳とはクスノキから採取することが出来ます。この特殊の香気から、自然の防虫剤として知られているんですね。

形態・生態

分布については、以前書いた記事「楠」から引用します!

日本では、主に関東地方南部以西から本州の太平洋側、四国、九州・沖縄に広く見られます。特に九州に多く、生息域は内陸部にまで広がっています。

日本最大のクスノキは、先程、画像をお見せした、鹿児島県蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」(幹周24.2 m)です。

引用 木へんに南と書いて楠

形態・生態はwikiに詳しいです。

高さは8 – 25m ほどになり、幹回りが3 m以上になる巨木が多い。
葉は互生し、表面は緑色でつやがあり、裏面は灰緑色。春の芽吹きの若葉は、はじめ赤くやがて明るい緑色になり、葉柄が赤色のものと緑色のものがあり、赤いものが多いと全体として視覚的に赤っぽく感じられ目につく。花期は初夏(5 – 6月)で、葉の付け根から円錐花序を直立させて、直径5 mmほどの小さな花が多数咲く。花色は、はじめは白色であるが、あとに黄緑色を帯びる[13]。花被片は6個ある[10]。
果期は秋(10 – 11月)。果実は直径7 – 9ミリメートル (mm) 程度の球形の液果で、はじめは淡緑色だか11 – 12月になると黒色に熟す。鳥が食べて種子散布に与るが、人間の食用には適さない。
葉や木の各部にほのかに甘い芳香があり、樟脳の材料になる。

引用 wiki クスノキ

楠について、もっと知りたい方は次の記事をご覧になってください。

以上、樟の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、楠とはどんな植物なのかを見てきました。

次の章では、「樟」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

木へんに章と書く「樟」は、赤ちゃんへの名付けで、「ショウ」「くす」などと読ませることのできる漢字です。

「樟」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。

  • クスノキのように大きく丈夫に育つよう願う。
  • 努力家で忍耐力のある人に育って欲しい。

「樟」を使った名前

「樟」は、どちらかというと男の子向けの漢字ですね。サイトを見てみましたが、女の子向けの名前はほとんどありません。

60爺

以上の理由により、ベスト3は男の子だけになります!女の子の名付けは参考程度に…。

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 樟汰(しょうた)
  2. 樟太朗(しょうたろう)
  3. 樟磨(しょうま)

読みは全て「しょう」となっています。

女の子の名前

  • 樟美(くすみ)
  • 樟子(しょうこ)
  • 樟葉(くすのは)

こちらは、「くす」がふたつと「しょう」がひとつですね。

最後に

木へんに章といえば樟ですが、この漢字について述べてきました。

最初に、樟の読み方と意味について述べてきました。意味については、中国で「クスノキ」を指していました。ですから、以前書いた「楠」の記事を参考にしています。

楠は南方にある木でしたが、樟は美しい木目がはっきりと現れる木でした。同じ植物を指すにも、日本と中国では考えが異なるんですな!

漢字を調べると好奇心が満たされます。楽しいですね。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

木へんの漢字

Posted by 60爺