木へんに東西南北で棟栖楠木北!その読み方・由来・苗字などを総特集
以前、春夏秋冬でやったのですが、今回は木へんの漢字に東西南北を組み合わせるとどうなるか、木へんに方角の文字を組み合わせた漢字を特集します。
ここに挙げた、木へんに東西南北の「棟」「栖」「楠」「木+北」ですが、北以外は実際に存在する漢字です。
木へんに季節の方角がついているだけあって、それぞれの漢字には、その方角を代表する意味があるのでしょうか。
これらの漢字の「読み方、書き順、由来」などを順にみていきましょう。最後に、この漢字の名前や苗字についても調べています。
ご一緒に記事を見に行きましょうか~!
木へんに東西南北と書く漢字
それでは、木へんに東西南北と書く漢字の読み方を見ていきましょう!
木へんに東西南北と書く漢字の読み方は?
木へんに東西南北の漢字の読み方は次の通りです。
棟 トウ むね むなぎ かしら
栖 セイ す す・む
楠 ナン (日本語だけ)くす くすのき
木+北 存在せず!
ご覧の通りです。朱書き部分は植物名です。なお、木へんに北の漢字は存在しないことがわかりました!
棟、栖、楠は見たことがあると思います。また、それぞれ、読むこともできたのではないかと推察します。
それでは、木へんに東西南北の、個別の漢字について見ていきます。
木へんに東で棟
木へんに東の棟は次の5つの意味を持っています。この漢字は植物の意を持っていないのですよ!
- むなぎ。屋根の上を横につらぬいてとおる長い木。
- むね。家の最も高い所。屋根の面と面が交わるところ。
- かしら。主要な人物。おさ。⇒真ん中を通るしん棒の意から。
- 星の名。大角。
- 姓の一つ。
まず、書き順を見てみます。
木と東の書き順そのままです!間違えることはないと思いますよ。木になる方は要チェック!
次は、棟の由来です。
東は「突き通る」という意を持っているんです。そこから、「屋根の最上部で中央を横に突き通る木」を示しています。意味の1に当たる「むなぎ」ですね。
「棟」はどんな漢字なのか気になる方は次の記事をご覧ください。
木へんに西で栖
木へんに西の栖についても意味から見ていきます。
- す。ざる状をした、鳥のすみか。=棲。
- す・む。鳥が、巣で憩うように、動物が自分のすみかにする。
- 「栖栖(セイセイ)」とは、息をはずませて忙しそうなさま。せかせか。
こちらは、3つの意味があります。この漢字も、棟と同じく植物の意を持っていないんです。
1は、鳥の巣を表すんですね。これを初めて知った時は、ちょっとビックリしましたよ。2は、同じようにすむという動詞です。3の「栖栖」は、中国の言葉だろうと広辞苑を引いたら、ちゃんと日本語として存在しており、また、驚いちゃいました!
次は書き順です。
この書き順で気を付けるところはないですな。木と西の書き順そのままです!大丈夫ですよね。
「栖」の由来です。
西(セイ)は、ざるの形で「隙間があって分散する」というイメージがあるんです。そこから、「栖は木の枝などを編んで作った、ざるのように隙間のある鳥の巣」を示しているんですよ。
栖の熟語なども載せていますので、是非、こちらの記事もご覧になってください。
木へんに南で楠
木へんに南の楠は、そのまま、ずばり、南方に産する木という意です。書き順と由来をみましょう。
まず、書き順を見てみます。
書き順は問題ないですよね。木と南の書き方そのままです!
日本語だけの意味となる和名クスノキの由来です。
- 香り高く、寿命が長い「奇(くす)しい木」という意味で名付けられた
- 南方語由来とする説
こんな楠についてもっと知りたい方は次の記事をご覧になってください。
木へんに北
木へんに北という漢字は存在しないのです。
ですから、当然、書き順も存在しません!由来もありません。
それでも、「木へんに北」で記事をアップしています。
たとえば、部首に「北」が入った漢字を集めてみました。
背、冀、燕、軰、乖、埀
よーくみると、漢字の中に「北」が入っているんですよ。その他にも、木へんに北という漢字があったら何になるかなど、いろいろ想像しまくってます。次の記事をどーぞ!
木へんに春夏秋冬の漢字は?
木へんに東西南北という方角のついた漢字を見てきましたが、他に、木へんに春夏秋冬という季節のついた漢字があるんですよ!
木へんに春夏秋冬の季節がついた漢字は、「椿」「榎」「楸」「柊」とあり、これらは全て漢字として存在しています。
それぞれの漢字について簡単に見てみましょう。
木へんに春夏秋冬 | 音読み | 訓読み | 書き順 |
---|---|---|---|
椿 | チン | つばき | |
榎 | カ | えのき | |
楸 | シュウ | ひさぎ・ごばん | |
柊 | シュウ | ひいらぎ |
こちらは、全ての漢字が植物を指しています。太字の読みが植物の名前です。
他にも、意味や由来、どんな植物なのか、漢字を名前に使うポイントなどについて解説していますので、是非、こちらの記事も読んでください。
最後に
木へんに東西南北の漢字を見てきました。
始めに、それぞれの漢字、「棟」「栖」「楠」「木へんに北」の読みを見ました。残念ながら、木へんに北は存在せず、後の3つの漢字についてみてきました。植物は「楠」だけでしたね。
そのあと、方角の他に季節をつけた「木へんに春夏秋冬」の記事があります。こちらの「椿「榎」「楸」「柊」についても個別に解説してみました。
漢字の記事は大分たまったので、特徴を同じくする記事を、また、まとめてみたいと思います。
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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