木へんに吉と書いて桔!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
まだ先の話ですが、皆さんは秋の七草をご存知ですか?合わせて、それを言うことが出来ますか?
萩(ハギ)桔梗(キキョウ)葛(クズ)藤袴(フジバカマ)女郎花(オミナエシ)尾花(オバナ/ススキのこと)撫子(ナデシコ)ですね。
この七草のうち、唯一、木へんの漢字で示される草がありますね。そうです。2番目の桔梗です。
この草、2文字とも木へんの漢字なんです。
今回は最初に出てくる「桔」に注目します。
この桔梗以外に思いつかない「木へんに吉」の「桔」について、漢字の読み方や全体像をチェックして、由来や成り立ち及び名前での使われ方を総特集しちゃいますよ~!
どうか、ご一緒に、最後まで記事をご覧ください。
木へんに吉といえば桔!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、桔の意味と読み方を明確にしましょう。
桔の読み方と意味
桔
画数 :10画
音訓:ケツ
意味
①「桔梗(ケッコウ・キキョウ)」とは、草の名。キキョウ科キキョウ属の多年草。野山に自生する。初秋、紫又は白い花が咲く。根は薬用。キキョウ。▷日本では秋の七草の一つ。②「桔槹(ケッコウ)」とは、おもりの反動で井戸水をくみあげる仕掛け。はねつるべ。③果樹の名。ミカン。また、タチバナ。▽橘(キツ)に当てた用法。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
桔の音読みは「ケツ」で訓読みはありません。
桔の意味は3つあります。
- 「桔梗(ケッコウ・キキョウ)」と書いて、冒頭で言った「秋の七草」の一つである「キキョウ」を指す。
- 「桔槹(ケッコウ)」と書いて、井戸水をくみあげる「はねつるべ」を指す
- 橘(キツ)に当てた用法で、ミカンか、タチバナを指す
「桔」だけだとミカンorタチバナなんですな。プラス特定の1字で「キキョウ」か「はねつるべ」になるんですな!
次に、書き順をみてみましょう。
木を書いてから吉を書きます。この漢字も、間違える要素はないと思います。
次に、桔の由来や成り立ちを見ていきます。
もっと詳しく知ろう!桔の漢字としての由来や成り立ち
桔の漢字としての成り立ちを確認しましょう。
桔=「吉(キツ)いっぱいつまる」+「木(植物)」(形声)。根や花冠が詰まったように膨らんだ植物を暗示させる。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
ミカンないしタチバナは、根や花冠が詰まったようには見えんのですがね。
この吉って漢字ですが、下が長い「𠮷」があるってご存知ですか。
この漢字をパソコンやスマホで入力するやり方なんかも特集してます。こちらの記事をどうぞ。
桔ってどんな植物
桔とはどんな植物なんでしょうか。
つうか、そもそも、対象を何にするのか決める必要がありますね。
上述意味の①「キキョウ」か③みかんのどちらかに絞りたいですね。
二文字で「桔梗」となるんですが、今回の記事では桔梗について追いかけることに致します。
順に、花言葉と生態等を見ていきましょう。
花言葉
桔梗の花言葉は4つあります。
- 永遠の愛
- 変わらぬ愛
- 誠実
- 気品
戦争から帰らぬ夫をひたすらに待ち続けた女性の物語だったことからなんて説があるようですね。
生態等
分布は、日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアです。山野の日当たりの良い所に育ちます。絶滅危惧種に指定されていますね。
根は太く、黄白色。草丈は50-100cm程度。葉は一般には互生で先は尖っており縁に鋸歯がある。
引用 wiki キキョウ
秋の季語であり、また秋の七草の一つであるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃までである。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて星型の花を咲かせる。
キキョウは雄性先熟の特徴を観察しやすい植物である。花冠は広鐘形で五裂、径4-5cm、雄しべ・雌しべ・花びら(花弁)はそれぞれ5つである。
キキョウの根は生薬として利用(サポニンを多く含むことから)されています。
次の章では、名前に使われる際のポイントを述べていきますね。
名前に使われる際のポイントは
木へんに吉と書く桔は、人名として使える漢字です。読みがいくつかありますが、止め字として「キ」が使えます。
「桔」という漢字は、吉という漢字が入っていますので名前に入れるのは良い気がします。
合わせて、「清廉で芯の強さを持った人に成長すること」を想いとして入れることが出来るでしょう。
男の子の名前60爺ベスト3
- 悠桔(ゆうき)
- 桔馬(きつま)
- 桔一(きいち)
読みは全て「き」ですね。
女の子の名前60爺ベスト3
- 夏桔(なつき)
- 瑞桔(みずき)
- 柚桔(ゆずき)
女の子も、全て止め字の「き」となりました。
桔のつく名字
桔がつく名字はあるのでしょうか。
調べてみた所、次の苗字が見つかりました。
桔梗(ききょう)、桔梗谷(ききょうたに)、桔梗原(ききょうはら,ききょうばら)、桔川(きっかわ,きつかわ)、桔原(きはら)、桔流(きりゅう)、桔木(はねき)
桔木のみ、読みが「はね」ですね。
これら7つの苗字の順位、人数を見てみました。
名字 | 読み | 全国順位 | 全国人数 |
---|---|---|---|
桔梗 | ききょう | 10,869位 | およそ630人 |
桔梗谷 | ききょうたに | 56,271位 | およそ30人 |
桔梗原 | ききょうはら,ききょうばら | 46,751位 | およそ40人 |
桔川 | きっかわ,きつかわ | 17,233位 | およそ290人 |
桔原 | きはら | 78,169位 | およそ10人 |
桔流 | きりゅう | 86,011位 | およそ10人 |
桔木 | はねき | 88,157位 | およそ10人 |
桔梗さんと桔川さんが3桁の人数がおりますな。
その他の5つの苗字は、全国で40人以下の少数民族でした。
桔流、桔木さんは、その中でも特に人数が少ない名字でして、順位も8万番台の後半です。
最後に
木へんに吉で桔ですが、この漢字の意味は、一つだけだと「橘(キツ)」に準じた「みかん」「たちばな」でした。
あとの二つは、他の漢字と組み合わせることで、草の「キキョウ」、「はねつるべ」になりました。
字源からは、「根や花冠が詰まったように膨らんだ植物を暗示させる。」と言われたんですが、実際の意味との兼ね合いがいまいちだと感じましたね。
この漢字で思いつくのは「桔梗」以外出てきません!
まあ、漢字の中に「吉」の字が入っているので、名前に使うには適当かと感じたんですが、いかんせん読みが「キ」しかないのがつらかったんですな~。
まだまだ、木へんの漢字はありますのでシリーズは続きますよ。
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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