さんずいに心と書いて沁!意味・読み方から苗字での使われ方まで総特集

2023年5月12日

最近、歯の調子が悪いというか、右の上の歯が「しみる」んですよね。この歯は、大昔に治療済なんですが、朝、歯磨きの度に「しみる」んです。今度歯科医で見てもらおうかと思っています。

60爺

今回のテーマは「しみる」の部分です。

ちょっと調べてみたんですが、「身体に刺激や痛みを感じる」場合、「沁みる」という表記をするようです。

変わった漢字が出てきましたね。この、沁は「さんずいに○○」の漢字に該当しますね。「しみる」に対して、この漢字を当てるとは、60爺は知らんかったですよ。

いい機会ですので、さんずいに心の「沁」について、意味・読み方から名前での使い方まで総特集していきたいと思います。

ご一緒にその内容をごらんになってください。

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さんずいに心といえば沁!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、沁の意味と読み方を明確にしましょう。

沁の読み方と意味

画数 :7画
音訓:シン し・む し・みる
意味
①し・む。し・みる。こまかいすみずみの所までしみこむ。②川の名。山西省沁源(シンゲン)県に源を発し、南流して河南省に入り黄河に注ぐ。沁水(シンスイ)。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「沁」の音読みは「シン」です。訓読みは「し・む」「し・みる」の「し」ですな。

意味は2つ。動詞として、「すみずみの所までしみこむ」といってます。もう一つは川の名前ですね。沁水というのが中国にあるんですね。

動詞で言ってる「しみこむ」、冒頭で言った歯の隙間に「しみこむ」っていう感覚が凄くわかりますな!

この意味には、「滲(サン)」に当てた用法とのコメントがあります。

こちらの見慣れない漢字も「しみる」で変換すると出てくる文字です。意味は、「細い隙間からしみ込む。じわじわとしみ出る。」となっていますね。

それでは、沁の書き順をみましょう。

さんずいと心を順に書くだけです!さすがに、間違えないでしょう。


もっと詳しく知ろう!沁の漢字としての由来や成り立ち

沁の解字です。

沁=「心(シン 血をしみ通らせる)」+「水(みず)」(形声)。水がすみずみまでしみわたること。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

心は、心臓を描いた象形文字で、細い脈のすみずみまで血をしみ通らせる意を含むのだそうです。

次の章では、「沁」のつく言葉を見てみましょう。

沁のつく言葉

沁のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。ところが…。見つからないんですよ!沁のつく言葉が・・・・・・、漢和辞典にも出てきません。

60爺

熟語は諦めます。

いつもとは違い、ひらがなの入った言葉を抽出しました。

沁のつく言葉読み意味
染み返る・沁み返るしみかえる①深く染まる。しみこむ。②心に深くしみこむ。感動する。
染み込む・沁み込むしみこむ色・味・匂いなどが中まで染まる。また、深く感ずる。しみとおる。
染み染み・沁み沁みしみじみ①深く心にしみるさま。よくよく。つくづく。②静かに落ちついているさま。しんみり。
染み着く・染み付く・沁み着くしみつく①色や匂いがそまりつく。②深く執着する。③習慣が身についてとれなくなる。くせになる。
染み透る・沁み透るしみとおる中まで深くしみこむ。しみいる。また、深く感ずる。
染み深し・沁み深ししみふかし(香りなどが)深くしみこんでいる。

沁は「沁みる」と書くように、複数の言葉が見つかりましたが、皆、同じような言葉ですな!

次は、名前に使われるポイントを見ていきます。

名前に使われる際のポイントは

「沁」は残念ながら人名漢字ではありません!

60爺

60爺ベスト3は実施できないですね。

そこで、「沁」のつく苗字を見てみます。ところが、以前やった「洒」と同様に、「沁」一文字の苗字はなく、「沁」に他の漢字をつけた苗字も見つからないんですよ。

「沁 苗字」で検索にいっても、「洒」と同様で、いつもなら候補を提示してくれるサイトが検索されません。

「洒」と同じく「沁」も、名前も苗字も存在しないので、この章は終了!カンカンカン。

○○に心がつく漢字を見てみよう

漢字には、「○○に心」と書く表記が多数存在します。ここでは、そんな漢字を一部抜粋します。

漢字部首音読み訓読み意味
こころい・む①いむ。いまわしい。にくむ。きらう。②いむ。いやがってさける。③故人が命を落とした日と同じ日付の日。命日。
こころモンもだ・える①もだえる。心の中で悩んで苦しむ。②もだえる。気を失いそうになるほどの激しい痛みを感じて苦しむ。③思いわずらう。気持ちがすっきりしない。
こころコツたちま・ち ゆるが・せ①たちまち。にわかに。突然。②ゆるがせ。ゆるがせにする。いいかげんにする。おろそかにする。③数の単位。一の十万分の一。
くさかんむりシン①草の名。灯心草(とうしんそう・とうしんぐさ)。②しん。物事の中心。中央。
こころボウわす・れるわすれる。記憶からなくなる。おぼえていたことがせなくなる。
こころいか・る
おこ・る
① いかる。おこる。腹を立てる。②はげしい。勢いがある。③はげむ。気持ちをふるい起こす。
こころオンめぐみ。いつくしみ。なさけ。
こころ
ケイ
めぐ・む①めぐむ。めぐみ。けをかける。あわれんで親切にする。える。②おだやか。おだやかなさま。③さとい。かしこい。がきく。
こころジャ ジャクひ・く
まね・く
ひく。ひきつける。関心をもたせる。また、まねく。事件などをひき起こす。

参考:「心」を構成に含む漢字

他にも多数あるんですが、割と知っている漢字を選定しました。

この中では、己に心の忌について記事を書いています。

最後に

さんずいに心といえば沁ですが、この漢字について述べてきました。

この漢字は熟語を思い出せないですね。というか、歯に「しみる」というときに使う漢字であったとは、今回調べるまで分かりませんでした。

「滲みる」という漢字で代替できることも初めて知りました!

「洒」に続いて、人名漢字ではなく、さらに、この漢字を用いた苗字もなかったのは驚きというか、あんまり見ない感じだものと妙に納得しちゃいました。

次回のさんずいの漢字は、ポピュラーなものになるんでしょうか?

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら