さんずいに心と書いて沁!意味・読み方から苗字での使われ方まで総特集
最近、歯の調子が悪いというか、右の上の歯が「しみる」んですよね。この歯は、大昔に治療済なんですが、朝、歯磨きの度に「しみる」んです。今度歯科医で見てもらおうかと思っています。
今回のテーマは「しみる」の部分です。
ちょっと調べてみたんですが、「身体に刺激や痛みを感じる」場合、「沁みる」という表記をするようです。
変わった漢字が出てきましたね。この、沁は「さんずいに○○」の漢字に該当しますね。「しみる」に対して、この漢字を当てるとは、60爺は知らんかったですよ。
いい機会ですので、さんずいに心の「沁」について、意味・読み方から名前での使い方まで総特集していきたいと思います。
ご一緒にその内容をごらんになってください。
さんずいに心といえば沁!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、沁の意味と読み方を明確にしましょう。
沁の読み方と意味
沁
画数 :7画
音訓:シン し・む し・みる
意味
①し・む。し・みる。こまかいすみずみの所までしみこむ。②川の名。山西省沁源(シンゲン)県に源を発し、南流して河南省に入り黄河に注ぐ。沁水(シンスイ)。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「沁」の音読みは「シン」です。訓読みは「し・む」「し・みる」の「し」ですな。
意味は2つ。動詞として、「すみずみの所までしみこむ」といってます。もう一つは川の名前ですね。沁水というのが中国にあるんですね。
動詞で言ってる「しみこむ」、冒頭で言った歯の隙間に「しみこむ」っていう感覚が凄くわかりますな!
この意味には、「滲(サン)」に当てた用法とのコメントがあります。
こちらの見慣れない漢字も「しみる」で変換すると出てくる文字です。意味は、「細い隙間からしみ込む。じわじわとしみ出る。」となっていますね。
それでは、沁の書き順をみましょう。
さんずいと心を順に書くだけです!さすがに、間違えないでしょう。
もっと詳しく知ろう!沁の漢字としての由来や成り立ち
沁の解字です。
沁=「心(シン 血をしみ通らせる)」+「水(みず)」(形声)。水がすみずみまでしみわたること。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
心は、心臓を描いた象形文字で、細い脈のすみずみまで血をしみ通らせる意を含むのだそうです。
次の章では、「沁」のつく言葉を見てみましょう。
沁のつく言葉
沁のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。ところが…。見つからないんですよ!沁のつく言葉が・・・・・・、漢和辞典にも出てきません。
熟語は諦めます。
いつもとは違い、ひらがなの入った言葉を抽出しました。
沁のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
染み返る・沁み返る | しみかえる | ①深く染まる。しみこむ。②心に深くしみこむ。感動する。 |
染み込む・沁み込む | しみこむ | 色・味・匂いなどが中まで染まる。また、深く感ずる。しみとおる。 |
染み染み・沁み沁み | しみじみ | ①深く心にしみるさま。よくよく。つくづく。②静かに落ちついているさま。しんみり。 |
染み着く・染み付く・沁み着く | しみつく | ①色や匂いがそまりつく。②深く執着する。③習慣が身についてとれなくなる。くせになる。 |
染み透る・沁み透る | しみとおる | 中まで深くしみこむ。しみいる。また、深く感ずる。 |
染み深し・沁み深し | しみふかし | (香りなどが)深くしみこんでいる。 |
沁は「沁みる」と書くように、複数の言葉が見つかりましたが、皆、同じような言葉ですな!
次は、名前に使われるポイントを見ていきます。
名前に使われる際のポイントは
「沁」は残念ながら人名漢字ではありません!
60爺ベスト3は実施できないですね。
そこで、「沁」のつく苗字を見てみます。ところが、以前やった「洒」と同様に、「沁」一文字の苗字はなく、「沁」に他の漢字をつけた苗字も見つからないんですよ。
「沁 苗字」で検索にいっても、「洒」と同様で、いつもなら候補を提示してくれるサイトが検索されません。
「洒」と同じく「沁」も、名前も苗字も存在しないので、この章は終了!カンカンカン。
○○に心がつく漢字を見てみよう
漢字には、「○○に心」と書く表記が多数存在します。ここでは、そんな漢字を一部抜粋します。
漢字 | 部首 | 音読み | 訓読み | 意味 |
---|---|---|---|---|
忌 | こころ | キ | い・む | ①いむ。いまわしい。にくむ。きらう。②いむ。いやがってさける。③故人が命を落とした日と同じ日付の日。命日。 |
悶 | こころ | モン | もだ・える | ①もだえる。心の中で悩んで苦しむ。②もだえる。気を失いそうになるほどの激しい痛みを感じて苦しむ。③思いわずらう。気持ちがすっきりしない。 |
忽 | こころ | コツ | たちま・ち ゆるが・せ | ①たちまち。にわかに。突然。②ゆるがせ。ゆるがせにする。いいかげんにする。おろそかにする。③数の単位。一の十万分の一。 |
芯 | くさかんむり | シン | - | ①草の名。灯心草(とうしんそう・とうしんぐさ)。②しん。物事の中心。中央。 |
忘 | こころ | ボウ | わす・れる | わすれる。記憶からなくなる。おぼえていたことが思い出せなくなる。 |
怒 | こころ | ド | いか・る おこ・る | ① いかる。おこる。腹を立てる。②はげしい。勢いがある。③はげむ。気持ちをふるい起こす。 |
恩 | こころ | オン | - | めぐみ。いつくしみ。なさけ。 |
恵 | こころ | エ ケイ | めぐ・む | ①めぐむ。めぐみ。情けをかける。あわれんで親切にする。物を与える。②おだやか。おだやかなさま。③さとい。かしこい。気がきく。 |
惹 | こころ | ジャ ジャク | ひ・く まね・く | ひく。ひきつける。関心をもたせる。また、まねく。事件などをひき起こす。 |
参考:「心」を構成に含む漢字
他にも多数あるんですが、割と知っている漢字を選定しました。
この中では、己に心の忌について記事を書いています。
最後に
さんずいに心といえば沁ですが、この漢字について述べてきました。
この漢字は熟語を思い出せないですね。というか、歯に「しみる」というときに使う漢字であったとは、今回調べるまで分かりませんでした。
「滲みる」という漢字で代替できることも初めて知りました!
「洒」に続いて、人名漢字ではなく、さらに、この漢字を用いた苗字もなかったのは驚きというか、あんまり見ない感じだものと妙に納得しちゃいました。
次回のさんずいの漢字は、ポピュラーなものになるんでしょうか?
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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