さんずいに秋と書いて湫!意味・読み方から苗字での使われ方まで総特集

2023年5月21日

先日、魚へんに秋の鰍を記事にしました。

60爺

実は、魚へんに夏を予定していたんですが、な、なんと、魚へんに夏の漢字は存在しないんですよ。

そこで、急遽、季節を一つ飛ばして、魚へんに秋の漢字を記事にしたんですが、ついでなんで、「さんずいに秋」も記事にしようと考えた次第です。

木へんに秋、草冠に秋もアップ済みですので、さんずいに秋を書けば、シリーズものの漢字はコンプリートになります。

ということで、さんずいに秋の「湫」について、意味・読み方から名前での使い方まで総特集していきたいと思います。

ご一緒にその内容をごらんになってください。

スポンサーリンク

さんずいに秋といえば湫!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、湫の意味と読み方を明確にしましょう。

湫の読み方と意味

画数 :12画
音訓:シュウ いけ(日本語だけ)くて くで ふけ
意味
①いけ。みずたまり。水の減った小さいいけ。②「湫湫(シュウシュウ)」とは、うれい悲しむさま。③「湫隘(シュウアイ)」とは、土地が低くて、狭い。④姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
くて。くで。ふけ。低くて、じめじめした土地。湿気が多くて、水草などが生えているところ。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「湫」の音読みは「シュウ」、訓読みは「いけ」です。

意味は、ひとつは、訓読みにある「いけ」ですが、水の減った小さな池を「湫」というんですな。で、この文字を二つ重ねた「湫湫(シュウシュウ)」は、憂い悲しむ様子を表すんですな!

別に、「湫隘(シュウアイ)」で、低くて狭い土地を指すようです。最後に「湫」という姓があるんですね。

日本語だけの意味には、「くて」とあり、広辞苑(他の辞書では「くで」)では、「(愛知県で)低湿な土地。沼などのように水草の生えた地。ぐて。」と出ています。まさに、上記の内容に合致しています。「ふけ」も大辞典には、同様に意が載っておりました。

それでは、湫の書き順をみましょう。

さんずいと禾と火を順に書くだけです!さすがに、間違えようがないですね。


もっと詳しく知ろう!湫の漢字としての由来や成り立ち

湫の解字です。

湫=「秋(シュウ・ちぢこまる)」+「水(みず)」(形声)。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

この「ちぢこまる水」は、意味にあった「水の減ったいけ」に相当するものですな!

次の章では、「湫」のつく言葉を見てみましょう。

■追記 秋について記事を書いています。秋とは何か、その期間はいつなのかを解説しています。

湫のつく言葉

湫のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。ところが…。沁の時と同様、湫のつく言葉が見つからないんですよ!漢和辞典にも載っていません。

60爺

二番煎じですが、上記の「湫」の意味の中に出ていた言葉を載せることにします!

湫のつく言葉読み意味
湫湫シュウシュウうれい悲しむさま。
湫隘シュウアイ土地が低くて、狭い。
くて低湿な土地。沼などのように水草の生えた地。ぐて。

「湫」という文字は、さんずいに秋ですから、余り悪い意味はないように思ったんですが、実際は、良いイメージがありません。

次は、名前に使われるポイントを見ていきます。

名前に使われる際のポイントは

「湫」ですが、この漢字も人名漢字ではありません!見てきたように、イメージの悪い漢字と分かったので、どちらにしても名付けには向きません!

60爺

60爺ベスト3は実施できないですね。

そこで、「湫」のつく苗字を見てみます。今回の漢字も、「洒」「沁」と同じで、苗字もないかと心配しましたが、杞憂だったようです!わずかですが、「湫」さんが生息してした!

【名字】湫
【読み】ぬま
【全国順位】 85,453位
【全国人数】 およそ10人
参考資料 名字由来net

読み方が、「ぬま」なんですな。上記の読みにはなかったですよね~!

そして、全国順位は85,453位、全国人数もたった10人余りと、ほとんどいません。絶滅危惧種(失礼^^;)なみなんですよ。

都道府県別に見てみましょう。

都道府県人数
千葉県およそ10人

参考資料 名字由来net

千葉県にしかいない、非常に珍しい苗字であります。

次に、「湫」に別の漢字をつけた苗字を見ておきます。

苗字読み全国順位全国人数参考
浅湫あさぬま,あさしょう58,946位およそ30人【名字】浅湫
面湫おもくて,おもくで76,547位およそ10人【名字】面湫
湫田すみた78,413位およそ10人【名字】湫田

「湫」のつく苗字3つありましたが、ご覧の通り、これらも皆、少数民族ですな。

記事を終わる前に、「○○に秋」の漢字を見てみましょう。

「○○に秋」の漢字を見てみよう

漢字には、「○○に心」と書く表記が多数存在します。ここでは、過去に記事にした漢字を抜粋します。

トップは、「木へんに秋」です。この漢字ですが、木へんに季節である春夏秋冬をつけた漢字「椿」「榎」「楸」「柊」のうち、読める人が圧倒的に少ないと思います。

何と読むでしょうか・・・・・・・・・、答えは「ひさぎ」です。この漢字の意味他書き順、どんな植物か、名付けのポイントまで次の記事で解説しています。

次に、「草冠に秋」と書く「萩」ですね。

この漢字、秋の七草に含まれる植物の一種です。そう、「はぎ」ですね。こちらについても、上記、「楸」と同じく、意味他書き順、どんな植物か、名付けのポイントまで記事の中にあります。

最後に紹介するのは、「魚へんに秋」と書く「鰍」です。

この魚は、日本の固有種で、見た目はグロイんですが、とても美味だと言われておるんですな。読めますか・・・。「かじか」です。「いなだ」と読むこともできますよ。

こちらは、意味、書き順、どんな魚か、「かじか」のレシピまで網羅しています。

その他にも、金へんに秋などありますが、まだまだ○○に秋はありそうですな。

最後に

さんずいに秋といえば湫すが、この漢字について述べてきました。

この漢字は、秋がつくのでイメージが良いのかと思っていたんですが、こちらの思惑に反して、本文にも書きましたが、良いイメージのない文字でした。

この漢字のつく言葉も、ほとんどなかったですなあ。

人名漢字ではなかったですが、この漢字のつく苗字は4つほど見つかりましたが、全部少数民族でしたね。そのうち、無くなってしまうのではないかと思う位少なかったですよ~!!

さんずいの漢字は、ここの所、毎回、マイナーなものが登場していて、チョイスが悪いのでしょうか^^;

■追記 他の部首に秋と書く漢字が他にもあります。ご確認ください。

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら