木へんに契と書いて楔!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集

2023年5月24日

60爺

私が習った時代は、四大文明なぞと言われていた時代でした。

ただ、この世界四大文明(メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・中国文明)説は、、国際的な用語ですらなく、20世紀以降の日本や中国でのみ用いられたそうです。

このメソポタミア文明で用いられていた文字は楔形文字でした。

このトップにある漢字「楔」、いいですね。「木へんに○○」シリーズにぴったり当てはまります。

そうとなれば、この木へんに契の「楔」について、意味・読み方から書き順、そして、楔を含む言葉・名付けまでを総特集しようと思います。

お手数ですが、しばらくの間、お付き合いをお願いします。

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木へんに契といえば楔!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、楔の意味と読み方を明確にしましょう。

楔の読み方と意味

画数 :13画
音訓:セツ カツ くさび
意味
①くさび。切れ目に差し込んでふさいだり、木などを割るために打ち込むくさび。②開いた扉にかみこませてとめる支柱。③くさび型のものを差し込む。④木の名。バラ科サクラ属の落葉高木。シロハナミザクラ。果実はサクランボ。桜桃。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「楔」の音読みは「セツ」「カツ」で、訓読みは「楔」です。

意味は4つあります。トップは訓読みにある「くさび」ですな。この言葉、知っていますか。広辞苑では、「堅い材木または金属で、一端を厚く他端に至るに従って薄く作った刃形のもの。」と言っています。

この意味にある「ふさいだり」「割る」ですが、相反する言葉ではないかと思いますけど…。

2番目、3番目の意味も、トップの「くさび」に準じたモノですね。

最後で、木の名前を指しています。シロハナミズザクラ・・・、植物には疎いのですが、後程、見ていきましょう。

颯の書き順を見てみましょうか。

この漢字、契約の「契」かと思っていたんですが、よく見ると、微妙に違いますね。「丰」ですが、下に突き出ていますね。

書き順は簡単ですね。木と丰⇒刀⇒大を順に書けばいいんです!多分、問題はないとおもいますよ。


もっと詳しく知ろう!楔の漢字としての由来や成り立ち

楔には解字しか出ておりません。

楔=「契(セツ・ケツ・切り込む、切れ目)」+「木(き)」(会意※)。切れ目にかませるくさび。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

会意※とは、漢字の造字法である六書(りくしょ)の一つ。既成の象形文字または指事文字を組み合わせること。

くさびは9000年以上前から利用されているのですが、その起源はわかっていないそうです。

次の章では、「楔」のつく言葉を見ていきましょう。

楔ってどんな草

楔の意味の中に「シロハナミザクラ」とありますが、どんな植物なんでしょうか。

「シロハナミザクラ」でネットを検索しても、答えが出てこないようです。そこで、同じく意味にあった「桜桃」で見てみると、まさに、「(果実は)サクランボ」のことなんですね!

花言葉

桜桃の花言葉はサクラ属の花言葉になるんです。

  • 精神美
  • 優美な女性
  • 純潔

なかなか良い花言葉が並んでいます。

最初の花言葉ですが、桜は日本の国花であり、美しさを託したのではないでしょうか。2,3番目の花言葉は、桜の花の美しさからイメージされたと考えることが出来るのではないでしょうか?

桜桃とは

楔の意味の4番目では「果実はサクランボ。桜桃」とありましたが、木を桜桃、果実をサクランボと呼び分ける場合があるようです。

この中で、シロハナミザクラと言っていますが、wikiでは、ミザクラ(実桜)類の果実と言っていますね。旬は初夏の6~7月頃。サクラの果実の中でも、セイヨウミザクラ(西洋実桜)を通称サクランボと呼んでいます。

サクランボは、桜の実とを擬人化した「桜の坊」から転化した「さくらんぼう」を短呼(最後の「う」を便宜的に短音節として発音)したものです。

日本で栽培されるミザクラの大半はヨーロッパ系(ほかに東洋系があります)なんだそうです。

なお、花を鑑賞するソメイヨシノ等のサクラでは、ご存知のように実は大きくなりません。

楔のつく言葉

楔のつく言葉を集めてみました。

楔のつく言葉読み意味
楔形文字セッケイモンシ゛・ケッケイモンシ゛シュメール人によって発明され、紀元一世紀ごろまで、西南アジアで使われていた、くさび状の文字。粘土板にあしの茎で書いたもの。くさびがた文字。
楔子セッシ①くさび。②元曲で、四幕でまとまらないとき加えられる短い一幕。③明(ミン)・清(シン)代、またはそれ以後の長編小説で、前おきの文章のこと。序章。プロローグ。

二つしか出てきませんね。

「楔形文字」の読みは、「くさびがたもじ」の異なる読み方なんですね。広辞苑にも出ていますよ~!

次の章では、「楔」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

楔という漢字は、名前に使えない漢字です!

60爺

代りに苗字を見に行きましょう。

さて、苗字を見に行きましたが、楔のつく苗字が見つからないんですよ。「くさびらき」という苗字が引っ掛かったんですが、表記は「草開」でした!

以前、「洒落(しゃれ)」の「洒」が、人名漢字ではなく、さらに苗字も見つからない例としてあったんですが、この漢字も、その仲間入りとなってしまいました!

最後に

木へんに契と書いて「楔」について、いろいろと見てきました。

この漢字、「くさび」と読むんですが、意味には「ふさいだり」とか「割る」とかなんですが、これらは相反する言葉ではないかと思っちゃいました。

60爺

書き順を見ていた時に、契とは少し違う部分に気づいたりもしましたね。

楔を使う言葉も少ないですし、名前にも苗字にも使われていない漢字だったんですよ。そういえば、余り、日常では見かけない漢字ですもんね!

木へんの漢字には、まだまだ候補がたくさんあるので、コツコツと続けていきたいです~。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

木へんの漢字

Posted by 60爺