さんずいに王と書いて汪!意味・読み方から苗字での使われ方まで総特集
この前、ちょっとしたことで、ある漢字に気づいたので報告します。
「王」という漢字を出すために、「おう」と入力して変換していたんですが、変換していたら、面白い漢字に出会いました。
それが、「汪」という漢字なんですよ!
この漢字は、さんずいに王と書く、「さんずいに○○」シリーズにどんぴしゃりの漢字じゃないですか。
こういうことになれば採用しないわけにはいきませんね。さんずいに王の「汪」について、意味・読み方から苗字での使い方まで総特集していきたいと思います。
ご一緒にその内容をごらんになってください。
さんずいに王といえば汪!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、汪の意味と読み方を明確にしましょう。
汪の読み方と意味
汪
画数 :7画
音訓:オウ
意味
①水が広く広がるさま。また、量がゆたかなさま。涙があふれるさま。②∪型にくぼんだ大きな池。③姓の一つ。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「汪」の音読みは「オウ」、訓読みはないんですね。
意味は、ひとつは、「水が広く広がるさま。」で、「汪汪(オウオウ)」という言葉が例として出ています。まさに、「水が広く深いさま。」の意です。その他にも、「度量が広い」「涙が今にも溢れそう」の意があります。
ふたつめは、「大きな池」で、三つめは姓の一つですね。「汪」さんという人がいる訳ですな。
それでは、汪の書き順をみましょう。
さんずいと王を順に書くだけです!こりゃ、簡単だ!
もっと詳しく知ろう!汪の漢字としての由来や成り立ち
汪の解字です。
汪=「王(オウ・大きく広がる)」+「水(みず)」(形声)。湖や海の水が大きく広がったさま。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
王は、大きく手足を広げて立つことを示す会意文字。または、末広がりの大きいおのの形を描いた象形文字。上述のように、「大きく広がる」意をも含んでいるんです。
次の章では、「王」のつく言葉を見てみましょう。
湫のつく言葉
汪のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。そこそこ挙がりましたね。
汪のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
汪溢 | オウイツ | 水や体力・気力があふれるさま。《同義語》横溢。 |
汪汪 | オウオウ | ①水が広く深いさま。②度量の大きいことのたとえ。〔後漢書・黄憲〕③目に涙をためて、今にもあふれそうなさま。 |
汪然 | オウセ゛ン | ①深く広いさま。②涙が盛んに流れるさま。 |
汪洋 | オウヨウ | ①広い海。②水の深く広々としているさま。③度量が大きく、ゆったりしているさま。④めぐみが広く及ぶさま。⑤文章に気勢がみちているさま。 |
汪浪 | オウロウ | 涙がとめどもなく流れるさま。 |
大きな国語辞典には、上の言葉がほとんど載っています!
しかし、私は、これらの言葉を知らないんです~!
知識不足も最たるものなのか!ちょっとショックですなあ…。
次は、名前に使われるポイントを見ていきます。
名前に使われる際のポイントは
「汪」ですが、この漢字も人名漢字ではありません!フーム、このところ、さんずいの漢字は、人名漢字でないモノばかり取り扱っているようだな。
60爺ベスト3は実施できないですね。
そこで、「汪」のつく苗字を見てみます。何か、この漢字は中国っぽい気がしていて(スイマセン!)、「汪」さんはいないだろうと勝手に想像していました…。
【名字】汪
【読み】お,うん,おう,おん,わん
【全国順位】 36,726位
【全国人数】 およそ70人
参考資料 名字由来net
読み方が、「お」「うん」「おう」「おん」「わん」と5種類もあり、上記の読みにはなかった4つの読み方が出てきています
そして、全国順位は36,726位、全国人数もたった70人余りと、湫の7倍はいますが、それでも少ないと言っていいですよね。
都道府県別に見てみましょう。
都道府県 | 人数 |
---|---|
神奈川県 | およそ20人 |
東京都 | およそ20人 |
兵庫県 | およそ10人 |
千葉県 | およそ10人 |
大阪府 | およそ10人 |
参考資料 名字由来net
この5都府県で、全国人数のほとんどをカバーしていると言っていいでしょうね。
次に、「汪」に別の漢字をつけた苗字を見ておきます。
「汪」のつく苗字2つありましたが、ご覧の通り、これらも皆、少数民族ですな。中国からの帰化した人たちのようにも見えます。
最後に
さんずいに王といえば汪ですが、この漢字について述べてきました。
この漢字は、王がつくのでイメージが良いのかと勝手に思いましたが、「王」は広がるという意であり、勝手な思惑は外れましたね。
たた、この漢字のつく言葉も思惑違いで、そこそこ挙がりました。まあ、いつも通りですが、60爺の知っている言葉は一つもなかったんですがね^^;
そして、この漢字も人名漢字ではなく、またもやベスト3を上げることはかないませんでした。この漢字のつく苗字は3つ見つかりましたが、純粋な日本の苗字ではないような気がしました。
次回の「さんずいに○○」は何にしようか、じっくり考えます。
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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