のどちんこの正式名称は何か?他に別名はあるのか語源を含めてご紹介
毎朝、うがいをすることを習慣にしています。口のすすぎとうがいをセットにして交互に5回ずつやってます。
のどの奥には、いわゆる「のどちんこ」がありますが、何でこんな名前なんでしょうか。
さすがに正式名称ではないですよね。
そう考え始めると、気になってしまってほっておけないのが性格なんですね。
じゃあ、色々とみてみましょうか。
ついでですから、正式名称の他に別名があるか、その語源は何かも確認したいと思います。その他、のどちんこの役割なんかも合わせて見ておきます。
それでは、その結果をご一緒にご確認くださいませ~。
のどちんこの正式名称
初めに一番気になっていた「のどちんこの正式名称」の発表をします。
のどちんこの正式名称は?
「のどちんこの正式名称」は、「口蓋垂(こうがいすい)」です。また、懸壅垂(けんようすい)ともいいます。
この「のどちんこ」の正式名称である「口蓋垂」ですが、医療現場などでは使われているようです。以下のページで「口蓋垂」を検索してみてください(「のどちんこ」はありませんヨ!)。
上記で挙げた二つの名称「口蓋垂(こうがいすい)、懸壅垂(けんようすい)」ですが、どちらの名称も広辞苑に載っています。
各辞書の「口蓋垂(こうがいすい)」の説明です。ちなみに、「懸壅垂(けんようすい)」ですが、各辞書とも、イコール「口蓋垂(こうがいすい)」となっています。
辞書名 | 口蓋垂の意味 |
---|---|
広辞苑 | 咽喉の上部から下垂する円筒形の軟性突起。 |
大辞林 | 軟口蓋後端の中央から垂れ下がっている乳頭状の突起。 |
大辞泉 | 軟口蓋の後方中央から垂れ下がる円錐形の突起。 |
日本国語大辞典 | 口蓋の奥中央から下方に出ている円筒形の突起。 |
明鏡国語辞典 | 軟口蓋の奥中央から垂れ下がっているやわらかな突起。 |
どの辞書にも突起は共通しています。また、それぞれ、下垂する、垂れ下がる、下方に出ているなどの表現を使っています。
形については、軟性、乳頭状、円錐状、円筒形、柔らかななど辞書独自の表現を使っていますね。
のどちんこの別名と語源
次に、のどちんこの別名を見ていきます。
- 喉彦(のどびこ、のどひこ)
- 上舌(うわじた)
喉彦なんですが、明鏡国語辞典を除く広辞苑、大辞林、大辞泉、日本国語大辞典に「のどびこ」で載っています。意味は、どの辞書も「口蓋垂の俗称」のみです。
逆に、上舌は辞書には載っていません!
こんな状況なので、これらの語源を探しても見つからないんですよ!自分で考えるしかないんですね。
喉彦ですが、漢字に着目すると、喉はそのまま「喉」を意味しているとして、「彦」には「男子」という意味があるので、喉に男性ということで、イコール「のどちんこ」になるのではと考えました…。
上舌ですが、単に位置を示しているのではないかと…。つまり、舌の上にある部位という意味ではないかと勝手に思いました。
うーむ、それなりの語源を導き出せたような気がしますが、どうでしょう。自己満足に過ぎませんかね^^;
のどちんこは不要か?
この「のどちんこ」ですが、哺乳類の中では、何と人間だけに備わっている部位なんですよ。
で、人によって2つ、または3つあったり、先が2つに割れていたりすることもあるそうなんですね。見てみたいなあ、のどちんこが2つ以上ある人。
その役割は何なのかを見ると、定説がないようですね。もちろん次のような説はあるんですが…。
- 発音の補助
- 誤飲防止
- 口腔から鼻腔への異物の侵入を防止する役目
のどちんこが体に問題を引き起こしている場合には、切除することも可能なんです。そして、実際に切除しても、普通に生活が出来ているんだそうです。
それからすると、のどちんこは身体にとって多くの色々な働きをしますが、必要不可欠なものというわけではないというのが結論ですな。
次に、外国では「のどちんこ」を何と呼んでいるのかを見てみましょう。
海外ではどんな名前
さて、のどちんこを外国語で言うと何と言うかみましょう。
言語 | スペル | 発音 |
---|---|---|
英語 | uvula | ユブラ |
ドイツ語 | Uvula | ウブラ |
オランダ語 | huig | ハーフ |
フランス語 | luette | ルレット |
イタリア語 | ugola | ウーゴラ |
スペイン語 | úvula | ウブラ |
ポルトガル語 | úvula | ウブラ |
スウェーデン語 | uvula | ユブラ |
ノルウェー語 | drøvelen | ブルーベン |
中国語(繁体) | 小舌 | サウスワー |
中国語(簡体) | 小舌 | サイシュワ |
ロシア語 | язычок | ロブチョク |
英語の「Uvula」は、ラテン語で「小さいブドウの房」を表しているそうです。
英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語のスペルは、皆似ていますね。
フランス語と、ノルウェー語が、他の横文字系と全く異なったスペルになっています。ロシア語も、今回は他と全く異なってますね。
中国では、のどちんこを「小舌」と書くんですな。別名に出てきた「上舌」とちょっと似ていないでもないですが、のどにある小さな舌という意味になるんですかねェ。
最後に
のどちんこの正式名称から別名とその語源を探ってみました。
正式名称は「口蓋垂」で辞書にも載っているんですが、サイトの中を見ても、お医者さんも含めて、この名称を呼ぶ方は皆無のような気がします。
別名も二つあって、一方の喉彦は辞書では「のどびこ」でちゃんと載っていますが、これらの言葉を知っている人は滅茶苦茶少ないんではなかろうかと思いました。
「のどちんこ」が、それほど広まっちゃてるんですな。
※気づけば「別名」の記事も増えてきました
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