草冠に介と書いて芥!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集
芥川龍之介というと、日本の小説家で大家と言われている方ですね。
作品は、ほとんど読んだことがないのですが、「蜘蛛の糸」は芥川の作品ですよね。これは、よく覚えています。
何故、「芥川」なのか、気になったのは、「草冠に○○」につながる「芥」です。
簡単な漢字ですが、シリーズに加えるには最適だと考えます。
そういうわけで、この草冠に介の「芥」について、意味・読み方から書き順、そして、名前での使い方まで総特集したいと思います。
最後まで、ご一緒に内容を見ていきましょうか。
草冠に介といえば芥!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、芥の意味と読み方を明確にしましょう。
芥の読み方と意味
芥
画数 :7画
音訓:カイ からしな からし あくた
意味
①野菜の名。アブラナ科アブラナ属の多年草。晩春に十字形の小さな黄花が咲く。粟粒くらいの小さい実がなる。実から、からしをとる。葉は、から味があって塩漬けにして食用。カラシナ。芥菜(カイサイ)。②からし。からしなの実をひいてつくった黄色い粉末。香辛料に用いる。③あくた。小さいごみ。ちり。④微細なもの。つまらぬもの。⑤姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)ごみ・ごもく(名付け)からしな
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「芥」の音読みは「カイ」で、訓読みは「からしな」「からし」「あくた」の3つです。さらに、日本語だけの訓読みに「ごみ」「ごもく」の2つがあります。
意味は5つもあるんですね。野菜、からし、ゴミ、微細なもの、姓です。野菜・からしとゴミなんて全く性格の違うモノなのに、一緒くたになっているんですなあ。
名付けに「からしな」なんてありますが、こんな名前つけたら子供が可哀想ですねェ。
ちなみに、「からしな」ですが、古くは単に「からし」と言ったんです。茎・葉・種子に辛みがあるためである。香草科の「からし」と区別するため、後世カラシ菜と言うようになったと思われるんです。
芥の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順も簡単です。草冠を介をかくだけですね!
もっと詳しく知ろう!芥の漢字としての由来や成り立ち
芥の字源です。
芥=「介(カイ・小さい)」+「艸(くさ)」(形声)。介は「二つにわける」というイメージがあり、「分散して小さくなる」「小さい」というイメージに転化。芥は小さい種子を生じる草を示す。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
芥の意味の①に「粟粒くらいの小さい実がなる」とありますから、まさに、字源そのものですよね。
芥ってどんな植物?
芥はどんな植物なのでしょうか。①の意味である「カラシナ」について見ていきましょう。
花言葉
カラシナの花言葉は次の通りです。
- 平静
- 無関心
- 冷淡
- 小さな幸せ
同じ花の花言葉にしては、ずいぶんと異なる意味の言葉が並んでいますね。
その理由については、これだっていうモノがないんですよね。
平静は、無関心や冷淡とは全く違いますよね。無関心イコール冷淡にはなるかなあ。無関心や冷淡が花言葉じゃ、贈り物にできませんわな!
で、最後の「小さな幸せ」が花言葉っぽい奴ですね。小さいけど、きれいな花が咲くからですかねェ。
栽培と利用
日本での栽培は北海道や東北地方が中心ですね。カラシナは、耐寒性が高い作物なんです。
カラシナの旬は2~4月頃です。
葉や種子にカラシナ独特の辛味があり、葉菜として食用にするもの、香辛料などを採るものに分けられます。
カラシナの葉っぱは、油炒めを始め、おひたし、漬物、和え物、煮物、浅漬け、サラダなど幅広く利用されます。
種は、からし(和からし)の原料となっていて、名称は、オリエンタルマスタードとも呼ばれたりします。
タカナ(高菜)やザーサイ(搾菜)はカラシナの変種だったとは知りませんでした。
次の章では、「茱」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
「芥」は人名漢字なんですが、意味の中に「小さいごみ。ちり。」が入っているんで、名前を付けたいとは思いませんね!
どうしても、芥を使いたい方は、それなりに名前を出しているサイトがありますので探してみてください。
この章では、名前が付けられないときは苗字を挙げていますので、「芥」のつく苗字を見てみます。最初に、「芥」さんがいるのか見てみましょう!
捜してみたら、いらっしゃるようですね。
【名字】芥
【読み】あくた
【全国順位】 13,316位
【全国人数】 およそ450人
参考資料 名字由来net
ほう、全国順位13,316位で、およそ450人と3桁の「芥」さんがいらっしゃいますね。
名字由来netから取得した苗字では、かなり人数が多い方ですな!
都道府県別の人数を見ておきましょう。
都道府県 | 人数 |
---|---|
香川県 | およそ180人 |
東京都 | およそ40人 |
大阪府 | およそ30人 |
岡山県 | およそ30人 |
愛知県 | およそ20人 |
香川県に4割在住ですか。2位の東京は40人ですから、香川県の多さが目立ちますね。
ベスト5で、およそ300人(全体の2/3)ですから、残りの道府県に「芥」さんが散らばってるんですな。
芥に他の漢字をつけた苗字は、そこそこありました。
芥田(あくた)、芥河(あくたがわ)、芥川(あくたがわ)、芥島(あくたじま)、芥屋(あくたや,けや)、芥屋(あくたや,けや)、芥生(あざみ)、芥原(くぐはら)、芥子(けし)、芥子川(けしかわ)、芥子田(けしだ)、芥野(けしの)、芥田首(けたしゅ)、芥切(ちりきり)
読みは、「あくた」が多いですね。その他にも「け」と読む苗字が多いです。
変わった読ませ方は、芥生(あざみ)、芥原(くぐはら)、芥野(けしの)、芥切(ちりきり)の4種類ですね。
最後に
芥川龍之介から見つけた、草冠に介で芥の読み方と意味について述べてきました。
意味は5つもあり、野菜、からし、ゴミ、微細なもの、姓とあり、野菜・からしとゴミなんて全く性格の違うモノなのに、一緒くたになっているのに驚きました。
植物としては、野菜の「カラシナ」で、カラシの材料にもなっており、オリエンタルマスタードと呼ばれるなどという雑学もありましたね。
人名漢字でしたが、「ゴミ」や「微細なもの」なんていう意味があるため、名付けについては遠慮しました。こんなことは初めてでした。
色々な漢字があるものですね!
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
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