ミジンコは何類なのか?その分類の理由と生態も含めて詳しくご紹介
従兄弟がかなりの数のメダカを飼育しています。メダカの餌さって何なのか直接聞いたことはないんですが、調べてみたらミジンコがいいんですって。
そのために、ミジンコを飼育するなんて記事がネットにたくさん載っていますね。
ふむ、ミジンコですか。この動物なんですが、「いったい何類だろうか」という疑問が湧いてきました。
ミジンコって偉く小さな生き物ですよね。
そこで、このミジンコについて何類なのかをみていきましょう。その理由とミジンコの仲間についても大特集したいと思います。
最後まで、ご一緒にご覧になってくださるよう、お願いします。
ミジンコは何類か?
ミジンコは何類なのかを述べてから話を進めましょう。
ミジンコは何類か?
ミジンコは甲殻類です。
ミジンコは、前回紹介したダンゴムシと同じ「甲殻類」です。
ミジンコは、エビやカニと同じ分類なんですな!ちょっと、びっくりですよね。細かく言うと、「枝角類(ミジンコ目)」に属する生物です。
枝角類は「しかくるい」と読み、主に淡水にすむ小形の甲殻類を指します。二枚貝のような殻で体を包んでいますが、殻の形態は変化に富んでいます。
約一千種が知られており、湖沼のプランクトンの主要群となっています。
クリオネ及びダンゴムシの項で見ていただきましたが、もう一度、動物の分類について振り返ってみます。
初めに、脊椎動物に無脊椎動物を加えた分類(これは、中学の理科で習う内容)を見ていただきます。
この図を簡単に解説します。
大きく動物は、タツノオトシゴやペンギンなどの「脊椎動物」の他に、クリオネや今回のミジンコのような「無脊椎動物」(背骨がない動物)に分かれます。
そして、この「無脊椎動物」は次の3つに分類できます。
- 節足動物 昆虫類(アリ、バッタ、カマキリ等)、甲殻類(エビ、かに、ミジンコ等)、クモ類(クモ、ダニ、サソリ等)、多足類(ムカデ、ヤスデ等)
- 軟体動物(イカ、タコ、アサリ等)
- その他(ウニ・ヒトデ・ナマコ等)
ミジンコは、この「無脊椎動物」>「節足動物」>「甲殻類」に該当します。
図を見てわかるように、「ミジンコは何類?」と聞かれたら「節足動物」と答えても誤りではないんですよ。
ミジンコの大きさなんですが、体長0.5~1mmの種がほとんどです。偉く小さい生物なんですな。
甲殻類とは
ダンゴムシの記事でもお話しましたが、甲殻類を含む節足動物は、地球上のあらゆる場所に分布しており、その種類の数をみると全動物の80パーセントを占めているんです。
現在100万種以上が知られている節足動物ですが、甲殻類は、およそ5万種(5%)とか7万種(7%)とか言われています。
甲殻類の特徴を挙げておきます。
- 体がかたい殻に覆われている
- 触角が2対で合計4本有する
- 頭・胸・腹の3部が区別できる
- ほとんどが水生で鰓(えら)呼吸する
さて、それでは、甲殻類の特徴に合わせてミジンコを見てみましょう。
- 体は頭部を除き二枚貝のような背甲に覆われています。
- 第1触角は小さくて吻端(ふんたん)に達しません。第2触角は大きくて内肢、外肢に枝分れしており、この触角を使って泳ぎます。
- わかりにくいんですが、頭部、胸部、腹部に分かれています(wikiミジンコ目 形態参照)。
- 淡水に生息しており、鰓呼吸です。
ミジンコの仲間達
ミジンコは、「微細なもの。こまかいこと。」を表す「みじん(微塵)」に「子」をつけて「かわいい」ことを強調した名前なんです。
ミジンコには次に示すいくつかの種類がいます。
- ミジンコ
- ケンミジンコ
- カイミジンコ
それぞれの種類について、動画を用意したので順に見ていきましょう。
ミジンコ
丸っこい体をして、両腕を広げているように見えます。卵を担いでいる場合があり、左右の腕を同時に振ってバタフライのように泳ぎます。
動画を見てください。
ケンミジンコ
細長い体で、長い触角を持っており、卵のうをぶら下げています。腹面に細かい脚があり、犬かきのようにして泳ぎます。
カイミジンコ
外見はまるで二枚貝のようですね。はい回れる脚を持っています。両腕を交互に掻いて、あたかもクロールのような泳ぎをします。
最後に
今回は、従兄弟が飼育しているメダカの生餌となるミジンコを「○○何類」の題材として取り上げました。
ミジンコは、前回取り上げたダンゴムシと同じ無脊椎動物で、ダンゴムシと同じ節足動物の甲殻類でした。ダンゴムシは甲殻類には珍しい陸生でしたが、ミジンコは水生生物です。
ミジンコは甲殻類の特徴をしっかりと持った生物でしたね。
ミジンコ、ケンミジンコ、カイミジンコと種類があって、それぞれ、違う泳ぎ方をしていたのが印象に残りました。
■追記 ○○何類の記事です。
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