木へんに差と書いて槎!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
前回の木へんの漢字は「木へんに加えるで枷」でした。
今回の漢字を考えていたんですが、加えるがあるなら、その逆で「引く」=「差」と連想して「木へんに差」ではどうかと考えました。
ただ、そんなに都合よく「槎」という漢字があるかどうかですね。
半信半疑で探してみたところ、槎という漢字が存在するとわかりました!木へんに○○シリーズに加えられますね。
そいうことで、今回は、木へんに差と書いて槎です。読み方から意味・名前での使われ方までを総特集します。
どうか最後まで見ていってくださいね。
木へんに差といえば槎!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、槎の意味と読み方を明確にしましょう。
槎の読み方と意味
槎
画数 :14画
音訓:サ いかだ
意味
①ぎざぎざになったY型の枝。②いかだ。長短ふぞろいな材木を並べてつなぎ、水に浮かべた物。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「槎」の音読みは「サ」で、訓読み「いかだ」です。読みに「き・る」のあるサイトが多いですが、漢字源を見る限り、「き・る」という読みは存在しません!
意味は2つあります。ひとつめは、ご覧のように「ぎざぎざになったY型の枝」です。上述の読みに沿った「木をななめに切る」という意味があると解説しているサイトが多いですが、漢字源を見る限り、そういう意味は存在しないですね。
学研漢和大字典も漢字源と同様です。同じ学研ですからね。
②は「いかだ」です。普通「いかだ」の漢字表記は「筏」が多いですよね。そう思って追いかけてみたら、「いかだ」の漢字表記ってたくさんあるんですね。
今回の「槎」に始まって、「楂」「栰」「桴」「艠」「枋」「柎」と続々出てきました。
槎の書き順を見てみましょうか。
何か久々に画数の多い漢字を見たような気がします。14画です。木と差を順に書きます。差は8画ありますが、問題ないですか?
もっと詳しく知ろう!槎の漢字としての由来や成り立ち
槎の解字です。
槎=「差(サ・ぎざぎざで揃わない)」+「木(き)」(形声)。枝がぎざぎざになった木のこと。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
槎と同系の漢字には、「嵯(サ)(山の稜線(リョウセン)がぎざぎざするさま)・」と「瑳(サ)(ぎざぎざした物でこする)」があります。
槎のつく言葉
槎には植物の意味はないので、「槎」のつく言葉を見てみましょう。
槎のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
槎牙 | サゲツ | 木の枝や石が、角ばってひっかかるさま。 |
槎櫱 | サゲツ | ななめに切った木から生える芽。 |
槎という言葉はほぼ使いません。日本語の言葉は見つからなかったです。ここに出てきた2つの言葉も聞いたことがありません。2番目の2つ目の漢字なんか、すごく難しいですよね。
次の章では、「槎」を名前に使う(使えるのか?)場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
案の定、この「槎」は人名漢字ではありませんでした。ですから、名前には付けられませんね!
もし、人名漢字だとしても名付けに困ってしまいますよね。
そこで、名前が付けられないときは苗字ということで、「槎」のつく苗字を見てみましたが「槎」一文字の苗字だけでなく、「槎」に別の漢字を付加した苗字も存在しないようです。
うーむ。この漢字は、名付けも苗字も見つけられませんでした!
過去にも、同様の漢字がいくつかありました。以下に紹介しておきます。
最後に
木へんに差で槎という漢字を追求してみました。
この漢字は、普段の生活の中では全く見かけないといっていい漢字です。上述したように、「いかだ」というと「槎」よりも「筏」を思い浮かべますよね。
槎のつく言葉も2つしか挙がりませんでした。出てきた言葉も、いつものように(涙!)60爺の知っている言葉はありませんでした。
人名漢字ではなく、苗字もないため、同じ仲間の記事を挙げることにしました。
それでは、次回の木へんに○○のコーナーをお楽しみに。
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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