糸へんに追うで縋!読み方から意味・名前に使えるかどうか総特集

2023年6月25日

以前に「木へんに追うの槌」で記事を書いています。

この漢字の作りの「追う」の「追」に別の部首をつけた漢字があるのか確認してみました。いくつかあるようなんですが、今回は「糸へんに追う」を取り上げます。

60爺

「金へんに追う」もあるんですが、「木へんに追う」と同系統なので…。

この「」は、60爺の続けているシリーズには該当しませんが「糸へんに○○」の漢字ですね。

糸へんの漢字は先日アップした「門構え」や「にんべん」と同じく初めての部首ですね。

それでは、この糸へんに追うの「縋」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使い方まで総特集しなけりゃなりませんなあ!

それでは、ご一緒に最後までお付き合いをお願いします。

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糸へんに追うといえば縋!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、縋の意味と読み方を明確にしましょう。

縋の読み方と意味

画数 :16画
音訓:ツイ か・ける すが・る なわ
意味
①か・ける。すが・る。高いところになわをかけ、これに物をぶらさげておろす。また、人がぶらさがっておりる。②なわ。高い所にかけて垂らしたなわ。
日本語だけの意味・用法
すが・る。たよりにする。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「縋」の音読みは「ツイ」で、訓読みは「か・ける」「すが・る」「なわ」の3つです。

意味は2つですね。縄をかけて、物を下ろしたり、人が降りたりすることや、高い所にかけた縄そのものを指します。

日本語だけの意味には、同じ「すが・る」ですが「たよりにする」という意味になります!これ、縄にすがって降りるところから来たようです。

この漢字の書き順を見てみましょうか。

この漢字の書き順ですが、糸を書いてから追を書きます!よく見ると、追のしんにょうに「、」がひとつ多いですよ。

これ、木へんに追うの槌でもそうでしたね。

また、木へんに通るの樋でも同様でした。

これらの漢字は常用漢字でないので、「しんにょう」が「二点しんにょう」になっているのです!


もっと詳しく知ろう!縋の漢字としての由来や成り立ち

縋の解字です。

縋=「追(ツイ・重みを加える)」+「糸(いと)」(形声)。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

重く下にさがる意味を持つようです。

縋のつく言葉

この章では、縋のつく言葉をみていきたいと思います。

と思ったんですが、縋のつく言葉が見つからない!

広辞苑には、次の2つだけでした。

縋のつく言葉読み意味
縋り付くすがりつく自分の支えとして、しっかりつかむ。しがみつく。「母親に―・く」
縋るすがる①結び目ができる。もつれる。②つかまって身をささえる。しっかりとつかまる。しがみつく。③転じて、たよりとする。
60爺

うーむ、熟語がないんだーーー。

この2つの言葉、「縋り付く(すがりつく)」「縋る(すがる)」は知っていますが、「縋る(すがる)」に「①もつれる」の意があるのは知らなかったですね~。

次の章では、「縋」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

糸へんに追うと書く縋は、人名漢字ではありません。ですから、名前につけることはできないんですね。

あわせて、「縋」という漢字は苗字にもないようです。

以前にアップした漢字の中にも、「縋」と同様に、名前に使えず、さらに、苗字にも現れない漢字が複数存在しました。

それらの漢字は「縋(16画)」と違い、「にんべんに十の什(4画)」「さんずいに西の洒(9画)」「さんずいに心の沁(7画)」「さんずいに木の沐(7画)」という比較的簡単な漢字でした。

これらの記事を紹介しておきます。

最後に

糸へんに追うで縋の読み方と意味等について述べてきました。

この書き順を見ていた時に、「追」のしんにょうに「、」が一つ多いのに気が付きました。

これは、本文にも載せましたが、常用漢字でない漢字の「しんにょう」は「二点しんにょう」になるためです。

「縋」のつく言葉は、熟語と言われる言葉がなかったのは、ちょっと驚きました。

縋は人名漢字ではなく苗字に使用されている形跡もなかったので、過去に同様の事態に陥った漢字を紹介しました。

※気づけば糸へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

糸へんの漢字

Posted by 60爺