木へんに毛3つと書いて橇!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集

2023年7月3日

今回の漢字は少し変わっています。木へんに毛毛毛です。

ふざけているわけではありません。本当に、木へんに毛を3つ書く漢字があるんですよ!

犬が三つで「猋」という漢字があって「つむじかぜ」と読みますね。

今回の漢字は木へんに毛を3つ書く漢字「橇」です。

さて何と読むのでしょうか。大変気になります。

それでは、早々、木へんに毛3つと書く橇について、読み方から意味・名前での使われ方までを取りまとめます。

ご一緒に内容をご覧ください。

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木へんに毛3つといえば橇!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、橇の意味と読み方を明確にしましょう。

橇の読み方と意味

画数 :16画
音訓:セイ キョウ そり(日本語のみ)かんじき
意味
①そり。昔、中国で泥の上を行くのに用いた乗り物。また、現在では、雪や氷の上をすべらせて物を運ぶ乗り物。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)かんじき

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

上記のとおり、「橇」の音読みは「セイ」で、訓読み「そり」です。日本語のみの訓読みに「かんじき」があります。

意味は、ご覧の通りです。昔は、泥の上を行くのに用いたんですね。これは知らんかったな!

60爺

やっぱり、雪や氷の上を滑らせるのが「そり」だよね。

日本語の訓読みの「かんじき」は、広辞苑によると、雪の中に足を踏み込んだり滑ったりしないように靴・藁靴などの下にはく、木の枝または蔓などを輪にしたものですね。

木の爪をつけたものや鉄製のものもあるんです。

「かんじき」を表す漢字については「木へんに局と書いて梮」で記事を書いていますね。

木へんに局と書いて梮

この漢字は、環境依存文字なんですが「てつかんじき」の意を持っているんですよ。

次に「橇」の書き順を見てみましょうか。

この漢字は複雑のようでも書き順は簡単です。木+毛+毛+毛ですね。間違えないよね。

もっと詳しく知ろう!橇の漢字としての由来や成り立ち

橇の解字です。

橇=「毳(セイ・小片のよせ集め)」+「木(き)」(形声)。橇(そり)は、木の小片をよせ集めて作成したからですかね。

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

音読みの「キョウ」がですが、「鞽(そり)」に当てたものだそうです。


橇のつく言葉

橇には植物の意味はないので、「橇」のつく言葉を見てみましょう。そり(橇)、かんじき(橇)は、上述したので、それ以外の言葉で探してみます。

橇のつく言葉読み意味
馬橇バソリ馬に引かせて走る橇。
箱橇ハコゾリ箱をのせた橇(そり)。
橇出しソリダシ積雪中を、橇で材木を運び出すこと。

漢和辞典には、橇のつく言葉が載っていないため、国語辞典(広辞苑、日本国語大辞典)から抜き出してみました。

橇という漢字は、あまり使わない漢字なんですかね。ひらがなで使うのが普通のような気もします。

次の章では、「橇」を名前に使う(使えるのか?)場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

思った通り、この「橇」は人名漢字ではありませんでした。ですから、名前には付けられませんね!

60爺

もし、人名漢字だとしても、使いづらい漢字だと思いますよ!

そこで、名前が付けられないときは苗字ということで、「橇」のつく苗字を見てみます。最初に、「橇」一文字の苗字があるのか見てみましたが存在しません。

ゲッ!またもや名前も苗字もない漢字かと危惧しましが、橇に別の漢字をつけた苗字がたったひとつでですが見つかりました。

【名字】橇田
【読み】かんじきだ、そりた、かんじきた
【全国順位】 71,233位
【全国人数】 およそ10人

参考資料 名字由来net

「橇田(かんじきだ、そりた、かんじきた)」さん、少数ですが存在していました。「かんじき」+「たorだ」ですが、「そり」+「た」と濁点付きの「だ」はないんですな。

どうせなら、内訳の数を知りたいですね!

全国に10人ほど、順位が71,233位ですね。岐阜県、埼玉県に、およそ10人と言ってますから、それぞれの県に5~6人いるのではないかと勘案します。

最後に

木へんに毛3つで橇という漢字で記事を書きました。

これ、めったに漢字で書かないですよね。雑学として覚えていくと話題に出せると思いますよ

橇のつく言葉も余りありませんでした。馬橇、箱橇、橇出しなぞという言葉も、日本人でどのくらい知っている人がいるだろうと考えてしまうようなモノですね。

人名漢字ではなく、苗字はたったひとつだけ、読みが三つある苗字が見つかりました。

木へんに○○は、段々マイナーになっている感があります。チョイスが悪いだけという声も聞かれますが…。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺