草冠に路と書いて蕗!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
そういえば、もう7月になってしまいましたが、今年は「蕗」を食べていません。
「蕗」の旬は3月~5月だそうです。ちょっと苦みがあっておいしいんですよね。
そういえば、この漢字は、「草冠に○○」シリーズにピッタリ当てはまりますね。
そういうことで、この草冠に路の「蕗」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使い方まで総特集したいと思います。
ご一緒に最後まで内容をみていってくださいませ。
草冠に路といえば蕗!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、蕗の意味と読み方を明確にしましょう。
蕗の読み方と意味
蕗
画数 :16画
音訓:ロ(日本語のみ)ふき
意味
香草の名。マメ科カンゾウ属の多年草。ウラルカンゾウ。甘草。薬用。別名、苷(カン)。
日本語だけの意味・用法
ふき。草の名。キク科フキ属の多年草。食用。フキ。
(名付)ふき
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「蕗」の音読みは「ロ」で、訓読みはないんですね。日本語のみ、「ふき」です。
意味はひとつだけあって、薬草である「カンゾウ」を指します。
日本語のみ、「ふき」を指します。
蕗の書き順を見てみましょうか。
草冠を書いてから路(足、各)を書きます。それほど難しくはないと思います。上の書き順を見ながら覚えてください。
もっと詳しく知ろう!蕗の漢字としての由来や成り立ち
「ふき」の古名は「フフキ」だそうです。「本草和名」に「布布岐(ふふき)」とあるようです。このフフキが略されてフキとなったようですが、フフキの語源はわかっていないんです。
その他にも、雄株の雄花が冬に黄色の花を咲かせることからの冬黄(ふゆき)の略という説があるんですね。
蕗の解字です。
蕗=「路(ロ・連なる、透き通る)」+「艸(くさ)」(形声)。露と同源で、甘露のように甘い草を示す。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
なるほど、だから、甘草の意味なんですな!
蕗ってどんな植物?
蕗は「甘草」、「ふき」を指しますが、ここでは、日本語のみの意味である「ふき」について見ていこうと思います。
花言葉
蕗の花言葉は二つあります。
- 私を正しく認めてください
- 愛嬌
1番の花言葉は、蕗は薬草なんですが、それが俗信であった時代があり、そこから名づけられたそうです。2番の花言葉は、フキノトウの小さなつぼみが集まるかわいらしい姿につけられたと思われます。
生態等
フキは、日本原産で、日本全土(北海道、本州、四国、九州及び沖縄県)に分布しています。北は樺太、朝鮮半島や中国でも見ることができるんです。
茎は地上には伸びずに、地中で地下茎となり横に長く這って伸びて増殖します。この地下茎は有毒です。
花期は早春の3~5月頃で、葉っぱが地表に出ないうちに、地下茎から生え出る若い花茎を「蕗の薹」(フキノトウ)といいます。これは、食用で、香りとほろ苦さを賞味します。
花が終わると、地下茎から葉柄を伸ばして地表に葉を出します。その形は円の一部が切れたハート形や腎臓形をしています。
先程述べた「ふきのとう」、そして、春から夏にかけて伸びる葉柄を「ふき」と呼び、食材として利用します。現在では、売られているフキのほとんどは栽培ものだそうです。
次は、名前に使われる際のポイントを見ておきましょう。
名前に使われる際のポイントは
「蕗」は人名漢字です!草冠では、久しぶりに人名漢字に出会ったような気がしますね。
苫、菰と人名漢字ではありませんでした。芙以来の人名漢字ですな。
この漢字は、1981年10月から名前に使用できるようになった漢字ですね。
蕗は、土手や川辺で育ち、栄養価も高いため「元気で丈夫な子に」という願いを込めて名づけることができます。また、蕗のように「筋の通った人間に」という願いも込められるかも。
男の子の名前60爺ベスト3
- 伊蕗(いぶき)
- 蕗人(ふきと)
- 蕗亜(ろあ)
1,2の読みは「ふ」、3の読みは「はす」です。
女の子の名前60爺ベスト3
- 一蕗羽(いろは)
- 緋蕗美(ひろみ)
- 蕗南(ふきな)
1,2の読みが「ろ」で、3の読みは「ふき」ですね。
最後に
草冠に路で蕗の読み方と意味について述べてきました。
意味は、2つあり、「甘草」と日本語のみの「フキ」のことでした。一方は薬草で、他方は食材でした。漢字自身は、甘い草を指しているので、日本語でいう「フキ」は特殊なんでしょうね。
植物としての特集は、日本語で読める「フキ」でやらせていただきました。
久々の人名漢字で、ベスト3も久しぶりでしたね~。
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません