さんずいに朱と書いて洙!読み方から意味・苗字での使われ方まで総特集
「さんずいに○○」でたくさんの記事を書いてきましたが、そのうち、いくつかは、その意味の中に「川の名」を持っていました。
汝、洛、洸、沁です。
今回の漢字も、その種類の漢字です。
それは、「さんずいに朱」で洙という漢字です。
それでは、さんずいに朱の「洙」について、いつもやっているように、読み方から意味・苗字での使い方まで総特集していこうと思います。
ご一緒に最後までご覧になってくださるよう、お願いします。
さんずいに朱といえば洙!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、洙の意味と読み方を明確にしましょう。
洙の読み方と意味
洙
画数 :9画
音訓:シュ
意味
①川の名。山東省西南部を東流して、泗水(シスイ)に注ぐ。洙水(シュスイ)。②姓のひとつ。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「洙」の音読みは「シュ」です。訓読みはないんですね。
意味は2つです。川の名「洙水(シュスイ)」と、姓の一つですから「洙」さんがいるんですね。
さんずいを草冠に変えると「茱」という漢字になりますが、この漢字について特集した記事があります。
それでは、洙の書き順をみましょう。
さんずいと朱を順に書くだけです!どちらも簡単な漢字です。
もっと詳しく知ろう!洙の漢字としての由来や成り立ち
洙の解字です。
洙=「朱(シュ)」+「水(みず)」(形声)。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
困ったことに何の解説もありません!まあ、川の名前ですから、解説しようがないと言えば、そうだろうなと納得してしまいますが…。
次の章では、「洙」のつく言葉を見てみましょう。
洙のつく言葉
洙のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。
洙のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
洙泗 | シュシ | ①洙水(シュスイ)と泗水(シスイ)。また、その二つの川の流域。 ②孔子の学。儒学。▽孔子が洙水・泗水の流域で、でしたちに学問を教えたことから。 |
たったひとつだけありました!聞いたことがない言葉ですが・・・。
冒頭で言った川の名がついている漢字をまとめてみました。
- 汝水:河南省嵩(スウ)県に源を発し、東流して淮水(ワイスイ)に注ぐ。
- 洛水:陝西省北部に源を発し、東南流して渭水(イスイ)に注ぐ。
- 洸水:山東省中部を流れる。
- 沁水:山西省沁源(シンゲン)県に源を発し、南流して河南省に入り黄河に注ぐ。
これらのさんずいの漢字について記事を書いています。
次は、苗字での使われ方を見ていきます。
苗字での使われ方
「水も滴るいい男」なんて表現がありましたが、無理矢理、こじつければ使えないことはないですかね。
表題にあるように、洙は人名漢字ではないため、ここでは、苗字での使われ方を見ていきましょう。
そこで、「洙」のつく苗字を見てみます。最初にやるのは、「洙」一文字の苗字です。中国では、この姓がありますが日本では存在しませんでした。
それでは、「洙」に他の漢字を追加した苗字はあるのでしょうか。
田を追加した「洙田」さんがおられるようです。
【名字】洙田
【読み】なめだ、なめた、なみた
【全国順位】 29,633位
【全国人数】 およそ110人
参考資料 名字由来net
そこそこの人数がいますね。およそ110人、順位も30,000弱台ですから、まあ上位の方です。
読みは3つあるんですが、まあ、変わっていること!洙を「なめ」「なみ」と読ませていますね。どこから、産まれた読みなんでしょうか?
都道府県別の人数はどうでしょうか。
都道府県 | 人数 |
---|---|
徳島県 | およそ50人 |
北海道 | およそ30人 |
神奈川県 | およそ10人 |
大阪府 | およそ10人 |
愛知県 | およそ10人 |
参考資料 名字由来net
110人中100人(90.9%)がベスト5で出てきました。残り、およそ10人が他の都府県に散らばっている計算になりますな。
60爺は「洙田」さんに会ったことはないですね。
最後に
さんずいに朱といえば洙ですが、この漢字について述べてきました。
この漢字を使うのは、川の名と漢姓のふたつでした。
日本では、まず、出会うことがほとんどない漢字だとわかります。この漢字のつく言葉も、たった一つ見つかりましたが、ほとんどなじみのないモノでした!
名前には使えないし、苗字も「洙田」さん一択のみだと思われます。ただし、読みはすごーーく変わってますね。
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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