魚へんに念と書いて鯰を総特集【読み方・意味・生態・レシピなど】
最近の日本は、そこかしこで、それなりに大きな地震が発生していますね。
この話題は昔からあったようで、江戸時代の「安政見聞誌」には、地震に先行してナマズが暴れたことが記述されているんです。
地震とナマズの関係は有名ですよね。
ちなみに、このナマズなんですが、漢字表記は「鯰」ですな。おお、魚へんに念と書くんですね。記事にピッタリじゃないですか!
そうなれば、魚へんに念の「鯰」について、読み方から意味・生態・レシピなどを総特集せざるを得ないですよね~。
それでは、ご一緒に、その結果を見ていってくださいませ。
魚へんに念といえば鯰!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、鯰の意味と読み方を明確にしましょう。
鯰の読み方と意味
鯰
画数 :17画
音訓:ネン(日本語だけ)鯰
日本語だけの意味・用法
なまず。魚の名。ナマズ科の淡水魚。ナマズ。漢名、鮎。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
この漢字は国字です。即ち、日本で作られた漢字ですネ。
皆さんは、この漢字ご存知でしたか?知っている方も多かったのではないでしょうか。
それでは、書き順をみてみましょう。
魚と念=「今」+「心」を順番に書いていけば完成ですね。この漢字も、魚にある田の書き方を間違えなければ、あとは問題ないでしょう。
もっと詳しく知ろう!鯰の漢字としての由来や成り立ち
解字を見てみると、次のように書いてあります。
「鯰」=「念(ネン)」+「魚(さかな)」(形声)。鮎(ネン)(ねばっこいなまず)の占を念に入れかえた国字だが、今は中国でも使う。(参考:上級漢和辞典 漢字源)
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
これ、何を言ってるのかというと、中国では「鮎」は「なまず」のことなんですよ!「鮎」=「占(くっつく)」+「魚(うお)」(形声)なんです。
そして、「占」=「くっつく」⇒「ねちねちとくっつく」となり、鮎は皮膚に粘り気のある魚を示しているんですって。ここから、体表がねばねばするナマズの特徴を捉えているんですね!
ちなみに、この漢字、日本ではアユを示します。「鮎」=「占(うらない)」+「魚(うお)」(会意)で、神功皇后がアユで占をした故事からだそうです!
他にも、漢字表記として「魸」「鮀」が当てられます。漢字の意味を知ると納得ですね!
- 「魸」=「片(薄く平らな)」+「魚(うお)」:頭が平たい魚
- 「鮀」=「它(横にのびる)」+「魚(うお)」:浅瀬の砂を分けてすすむ魚
ナマズって、どんな魚
ナマズは、日本・中国・朝鮮半島・台湾など、東アジアの河川や湖沼に生息する淡水魚です。日本在来の淡水魚は雑食が多いんですが、在来魚としては数少ない大型の肉食魚なんです。
扁平な頭部と長い口ヒゲ、貪欲な食性が特徴で、大きな体をくねらせてゆったりと泳ぎます。
「ナマズ」の名前は、「ナマ」が「滑らか」から来たようです。「ズ」については「頭」だという説がありますが、新明解語源辞典では不明となっています。
冒頭でも述べていますが、ナマズで有名なのは「地震を知らせる」と言われていることすね。
実は、この話、日本の中世以降に関連付けされたんだって!
餌としては次のように多様な獲物がいます。
- ドジョウやタナゴなどの小魚
- ウナギ、エビなどの甲殻類
- 昆虫、カエル、亀、蛭などの小動物
基本的に夜行性で、昼間は流れの緩やかな河川、池沼・湖などの水底で、岩陰や水草の物陰に潜んでいます。
マナマズは、日本では天ぷら・たたき・蒲焼き・刺身などにして利用される白身魚です。
但し、生食で怖いのは、顎口虫などが寄生しているため、顎口虫症への感染してしまうことです。
ナマズのレシピ
クックパッドで、ナマズのレシピをみてみました。そのうち、4品を紹介します。
まずは、唐揚げからですよ~。
唐揚げ、バーガー、ソテー、あったか汁とジャンルの違う料理を挙げています!
クックパッドには、別のレシピもあるんで覗いてください。
最後に
魚へんに念の鯰、何と、久々の国字でした。意味は淡水魚のナマズでした。
元々の鯰の漢字が、日本語ではアユの漢字だったとはびっくり!
この魚へんに念の鯰には、「鮎」「魸」「鮀」と複数の漢字表記がありました!それぞれが何で「ナマズ」を指すのか、その理由が納得モノでしたね。
そして、このナマズは、日本では珍しい肉食性の魚でした。また、食用として利用されていますが、生食は寄生虫被害の可能性があるので注意しましょう!
さてさて、次回の魚へんの漢字はどうなるかな?
※気づけば魚へんの漢字の記事も増えてきました
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