草冠に旬と書いて荀!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
三国志という物語をご存知の方は多くいらっしゃると思います。魏、呉、蜀の三国鼎立がなり、最終的には、魏の後継国が全土を統一する話ですが、諸葛孔明が命を落とす所までがメインとなっているようです。
さて、この話には、たくさん、非常にたくさんの人物が登場しますが、その中から曹操陣営にいた荀彧、荀攸を思い出しました。
彼らは、謀略に長け、様々な進言を曹操にしていますね。
この二人の姓である「荀」ですが、草冠シリーズにバッチリ当てはまる「草冠に旬」じゃないですか!
そういうことで、今回の対象は、草冠に旬と書いて「荀」で記事を書きます。読み方から意味、あれば名前での使われ方までを総特集します。
ご一緒に、どんな漢字なのか見ていきましょう。
草冠にに旬といえば荀!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、荀の意味と読み方を明確にしましょう。
荀の読み方と意味
荀
画数 :9画
音訓:シュン ジュン
意味
①草の名。②周代の国名。春秋時代に、晋(シン)に滅ぼされた。今の山西省新絳(シンコウ)県の西にあった。③姓の一つ。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上記のとおり、「荀」の音読みは「シュン」「ジュン」で、訓読みはありません。
意味は3つあります。
ひとつは、「草の名」としかありません。これは珍しいですが、追跡の仕様がありませんね!ふたつめは、周代というから物凄く古い時代に「荀」というの国があったんですね。
最後は、漢姓の一つです。冒頭に言った荀彧や荀攸などの姓ですな。
日本語だけの意味・用法はございませんな。
荀の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き方は簡単ですね。草冠と荀を順に書きます。
もっと詳しく知ろう!荀の漢字としての由来や成り立ち
荀の解字です。
荀=「旬(シュン・丸く取り巻く)」+「艸(くさ)」(形声)。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
ただ、漢字を分解しただけで解説がないですな!
次は、荀のつく言葉を探してみます。
荀のつく言葉
さて、荀のつく言葉は何があるのでしょうか。
普通の熟語は何も出てきません。人の名前が出て来るだけ。
荀のつく名前 | 読み | 概要 |
---|---|---|
荀悦 | ジュンエツ | 後漢末の思想家・学者。字は仲予。河南潁川の人。官は黄門侍郎・秘書監侍中などを歴任。 |
荀子 | ジュンシ | ①中国、戦国時代の思想家。名は況(きょう)。荀卿また孫卿と尊称。趙の人。50歳にして初めて斉に遊学し、襄王に仕え祭酒となる。讒(ざん)に遭って楚に移り春申君により蘭陵の令となったが、春申君の没後、任地に隠棲。(前298?〜前238以後) ②1の編著書。20巻32編。性悪説を唱え、礼を以て秩序を正すべしと説く。 |
広辞苑にあった名前を載せています。冒頭で出た荀彧、荀攸は、辞書に出るほど有名ではないんですな。
次は、荀が名前、苗字に関わるか見ましょう。
荀は名前・苗字に使われているか
思った通り「荀」は人名漢字ではありませんでした。まあ、当たり前ですよね!
もし、人名漢字でも、採用する方は少ないでしょうしね・・・・・・。
名前が付けられないときは苗字ということで、「荀」のつく苗字を見てみましたが「荀」一文字の苗字だけでなく、「荀」に別の漢字を付加した苗字も存在しないようです。
これ、先日アップした「櫬」の時と同じですね。「櫬」の時にやった過去にアップした名前も苗字もない漢字の一覧をこれでも載せておきます。
漢字 | 部首と作り | 簡単な意味 |
---|---|---|
櫬 | 木へんに親 | ひつぎ。いちばん内側の棺。 |
槎 | 木へんに差 | いかだ |
什 | にんべんに十 | 十人一組五人一組の部隊 |
洒 | さんずいに西 | あら・う。さらさらと水を流してあらう。 |
沁 | さんずいに心 | し・む。し・みる。こまかいすみずみの所までしみこむ。 |
沐 | さんずいに木 | ゆあ・みする。あら・う。頭から水や湯をかぶる。 |
以下に記事を並べてあります。良かったらご覧ください。
最後に
三国志曹操の配下であった荀彧、荀攸から、草冠に旬で荀という漢字を追求してみました。
この漢字、日常で使用することは、まずないでしょう。日本では使うシーンはほとんどないのではないかと考えます。
まあ、「草の名」しかないし、中国の春秋時代の滅亡した国の名ですから仕方ないと言えばないですね・・・。
そして、この荀を使う言葉も人名鹿出てきませんでした。
次回の草冠に○○のコーナーは、もう少しポピュラーな漢字が出て来るでしょうか?
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました
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