木へんに方と書いて枋!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集

2023年7月20日

「木へんに○○」でたくさんの記事を書いてきましたが、今回も、このシリーズの漢字を紹介します。

今回の漢字は簡単な漢字なんですが、いざ、読んでみようとすると「あれっ?」となっちゃうモノです。皆さんも、この漢字、見たことがあるようで実際は戸惑っちゃうんではないでしょうか。

60爺

前置きが長いですな!

今回の漢字は、「木へんに方」で「枋」という漢字です!どうですか?見たことがありますか?この漢字を使った言葉などが出てきますかね。

それでは、今回は、木へんに方と書いて「枋」で記事を書いていきます。読み方から意味・名前での使われ方までを総特集します。

ご一緒に、最後までご覧になっていってくださいね。

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木へんに方といえば枋!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、枋の意味と読み方を明確にしましょう。

枋の読み方と意味

画数 :8画
音訓:㊀ホウ ㊁ヘイ
意味
㊀①木の名。材質が堅く、車をつくるのに用いる。▽今名は未詳。②「蘇枋(スオウ)」とは、木の名。マメ科ジャケツイバラ族の落葉高木。南方に産する。赤い染料用。スオウ。別名、蘇木・蘇方木・蘇枋木。③姓の一つ。
㊁道具の柄

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

上記のとおり、「枋」の音読みは「ホウ」と「ヘイ」で、訓読みはありませんね。

意味は、読み方「ホウ」で3つ、読み方「ヘイ」で1つあります。

「ホウ」では、ひとつが「漢姓」です。残る2つは木の名を指しているんです。車を作る固い木は名前が未詳と言っています。他の漢和辞典を見ると、まゆみ(檀)の一種だそうです。もうひとつは、「蘇枋(スオウ)」です。

60爺

もう一つの読みの場合の意味を見てみましょう。

読み方「ヘイ」では、道具の柄を指すんですね。この場合、「枋」の同義語は、まさにこの「柄」なんですよ。

枋の書き順です。

木と方を順に書きます。それぞれ4画ずつで、間違える要素はありません。


もっと詳しく知ろう!枋の漢字としての由来や成り立ち

枋の解字です。

枋=「方(ホウ)」+「木(き)」(形声)。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

何の解説もないんですよ。うむむ。

蘇枋(スオウ)とは

スオウは、インド、マレー諸島原産の植物です。英名sappanは、マレー語sapangに由来するそうです。

心材※は蘇木(ソボク、スボク)と呼ばれます。

心材※
樹木を輪切りにしたときに、中心部分にある色の濃い部分の材木のこと

心材などに紅色色素前駆体のブラジリンが含まれることから、公家の衣服に赤色などを染色するのに用いられてきたようで、その色は「蘇芳色」と呼ばれたそうです。

また、弦楽器の弓の素材としても使われています。

漢方薬としては蘇木(そぼく)という名で、止血、鎮痛、通経などの作用があります。

何と、飛鳥時代から輸入されていたんですよ。

枋は名前・苗字に使われているか

思った通り「枋」は人名漢字ではありませんでした。

60爺

名付けのポイントは中止ですね。

人名漢字ではない時やっている、「枋」のつく苗字を見てみましょう。「枋」一文字の苗字は存在しませんね。「枋」に別の漢字を付加した苗字に、難読姓の「枋人」がありました!

【名字】枋木
【読み】こぼのき、こぶのき、とちぎ、くぼのき、かきのき
【全国順位】 26,546位
【全国人数】 およそ130人

参考資料 名字由来net

漢和辞典の読みは「こぼのき」ですが、その他にも4つの読みがありました。

人数的に、そんなにいないと思っていましたが、3桁までいっています。順位も26,000番台です。都道府県別に見てみましょうか。

都道府県人数
青森県およそ70人
神奈川県およそ10人
広島県およそ10人
北海道およそ10人
東京都およそ10人

参考資料 名字由来net

おお、青森県に半数以上の「枋木」さんが終結しています。あとは、北海道、関東、中国地方に散らばっていますね。

他の「枋」がつく苗字は次の3つが見つかりました。

枋迫(とちさこ)、枋谷(とちたに)、枋山(とちやま)

読みは、皆「とち」ですね。

他の部首に方を書く漢字は?

木へんに方の他、他の部首に方がある漢字はそこそこありますね。

漢字部首簡単な意味
草冠かんばしい。かぐわしい。よいかおりがする。かおりのよい
おんなへんさまたげる。邪魔をする。
にく・にくづきあぶら。動物体内まった脂肪
と・とだれへや。母屋わきにあるさな部屋
糸へんつむぐ。よる。うむ。綿などの繊維をよりわせて、にする。
ごんべんたずねる。おとずれる。とう。をたずねう。訪問する。
こざとへんふせぐ。まもる。ふせぎとめる。

参考 「方」を含む漢字

見知った漢字がたくさん出てきました。

他にも、「ほうへん」の漢字、「族」「旋」「旅」が多数存在しますね。上記の表から「ほうへん」は覗いていますが…。

上記の中で記事にしたのは、今のところ、「芳」だけですなあ。

最後に

木へんに方で枋という漢字を追求してみました。

この漢字、簡単なんですが、日常で使用することも見かけることも、まずないと思います。

まあ、植物の「蘇枋(スオウ)」の意があったので、それについては少し調べてみました。

「方」を他の部首につけると、どんな漢字があるか見ましたが、こちらは思いのほか多数の漢字を見つけることが出来ました!

そんな一覧から次の記事を書くのもいいかもしれませんな。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

木へんの漢字

Posted by 60爺