糸へんに非で緋!読み方から意味・名前に使えるかどうか総特集

2023年8月1日

皆さん、シャーロック・ホームズはご存知ですか?コナン・ドイルの産み出した名探偵の名前です。その記念すべき最初の作品の名前が「緋色の研究」です。

この先頭にある緋色、赤の濃い色である「緋」ですが、「糸へんに非」で構成されています。

60爺

前回の漢字「縞」に続き、糸へんの漢字が登場です。

またまた、シリーズから外れた漢字となりますが、「糸へんに○○」の漢字が題材です。

それでは、この糸へんに非の「緋」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使い方まで総特集しようと思います。

ご一緒にご覧くださいませ。

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糸へんに非といえば緋!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、緋の意味と読み方を明確にしましょう。

緋の読み方と意味

画数 :14画
音訓:ヒ(日本語だけ)あけ
意味
目のさめるような、あざやかな赤色。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)あけ
(名付)あけ

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「緋」の音読みは「ヒ」で、訓読みはありませんが、日本語の訓読みに「あけ」があります。

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この漢字、日本語では「あけ」と読むんですね。

意味は1つのみ。「緋色」という色の説明が出ています。

写真は「ヒイロタケ」。名前のとおり、全体が鮮やかな緋色~朱紅色のキノコですね。肉は淡朱色で薄く、コルク質~革質で非常に硬く、無味無臭であるため食用キノコとしての価値はないそうです。

実際の緋色は次の色です。英語では、Scarlet(スカーレット)です。

緋色 RGB(229,72,72)16進表記 E54848 参考:wiki スカーレット

羽に卒で「翠」という漢字があり、こちらは「みどり」を表していますね。

木へんに登るで橙なんて漢字もあり、こちらは「だいだい色」を表します。

草冠に倉で蒼は、「あお」を表します。

この漢字の書き順を見てみましょうか。

この漢字の書き順ですが、糸を書いてから非を書きます!この漢字の書き方も難しくはないと思います。


もっと詳しく知ろう!緋の漢字としての由来や成り立ち

緋の解字です。

緋=「非(ヒ 二つに分かれる)」+「糸(いと)」(形声)。非は「二つに分かれる」のイメージから「分かれ目がはっきりとして目立つ」のイメージに転化。緋はくっきりと目立つ染め糸を示す。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

非は「二つに分かれる」のイメージがあるんですね。

これが、「はっきりとして目立つ」のイメージに変わって、それにより「緋」が「くっきり目立つ染め糸」になったわけです。

この「緋」は翡翠の「翠」の字と同源です。

緋のつく言葉

この章では、緋のつく言葉をみていきたいと思います。

緋のつく言葉読み意味
緋色ヒイロ《日本語での特別な意味》濃く明るい朱色。緋の色。
緋縅ヒオドシ《日本語での特別な意味》緋色のなめし革で作った縅(オト゛シ)(よろいのさねを、糸・革でつづりあわせたもの)。

参考 上級漢和辞典 漢字源 学研

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今回の2つ出てきた言葉ですが、両方とも聞いたことがあります。

緋色は冒頭で言った「緋色の研究」、緋縅は時代小説の中で目にした記憶があります。両方とも知っているとはめったにないことですな!

次の章では、「緋」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

糸へんに非と書く緋は、名付けの文字があったことからも人名漢字ということがわかります。

漢字の持つ意味から、次の願いを賭けることが出来ます。

  • 力強く色鮮やかな人生を願って
  • 人との縁に恵まれ、人と人を繋ぐ存在になることを願って

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 緋聡(ひさと)
  2. 緋呂也(ひろや)
  3. 緋人(あけと)

読みは、1,2で「ひ」を、3で「あけ」を採用しました。

女の子の名前60爺ベスト3

  • 緋寧(あかね)
  • 麻緋(あさひ)
  • 緋呂乃(ひろの)

1は「あか」、2,3は「ひ」にしました。

緋を名前に使うと良くないなんて、他の漢字でも言われている噂を見つけました。どんな意見があるかを探して、それに対する見解を述べてみた記事が次のモノです。

最後に

糸へんに非で緋の読み方と意味等について述べてきました。

この漢字、久々に見ました。「緋色の研究」は50年以上前に読んだ小説でしたね。しばらく、シャーロック・ホームズに嵌った時期があったことを思い出します。

緋のつく言葉は、日本語のみの言葉だったので、両方とも知っている言葉でしたな。上述したように、こんなことは初めてでしたよ。

緋は人名漢字でベスト3を出しましたが、人名漢字が続いてくるのも久々でしたね~。

※気づけば糸へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

糸へんの漢字

Posted by 60爺