さんずいに告と書いて浩!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
かつての同期の一人に「斎藤浩」という者がいました。同期の中に、「斉藤隆」という同じ斎藤姓がいたので、彼らを呼ぶのに「浩」と「隆」と名前の方を使っていたのを思い出しました。
さて、この「浩」という漢字に気が付きました。
漢字シリーズのうち、「さんずいに○○」に含まれる文字ですね。
これは「さんずいに告」で「浩」という漢字ですね。このところ、シリーズものをお休みしていたので、久しぶりに記事にしたいと考えます。
それでは、さんずいに告の浩について、読み方から意味・名前での使い方まで総特集したいと思います。
どうか、ご一緒に最後までご覧になってくださいませ。
さんずいに告といえば浩!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、浩の意味と読み方を明確にしましょう。
浩の読み方と意味
浩
画数 :10画
音訓:コウ ひろ・い おお・きい おお・い
意味
①水が勢いよく広がるさま。また、水が豊かで、ひろびろとしているさま。②ひろ・い(ひろ・シ)。広大なさま。③おおきい(おほ・イナリ)。堂々としていておおきい。④おお・い(おほ・シ)。数量がおおく盛んなさま。ゆたか。⑤姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(名付け)いさむ・おおい・きよし・はる・ひろ・ひろし・ゆたか・よう
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「浩」の音読みは「コウ」、訓読みは「ひろ・い」「おお・きい」「おお・い」の3つです。
意味は5つあります。⑤は姓の一つですから、中国には「浩」さんがいるんですね。
①には「浩浩(コウコウ)」という言葉があります。①広々としているさま。②水が豊かに流れているさま。③道が長く続いているさま。 ④光の輝くさま。の4つの意があります。
②には、「浩博(コウハク)」:「とても多い。豊富である。」という意を持つ言葉がありますね。
③には「浩然(コウセ゛ン)」という言葉があります。この言葉には、①広くて大きいさま。②ゆったりしたさま。③水がどんどん流れて行くさま。転じて、帰心が盛んにおこり、止めがたいこと。と3つの意があるんですねえ。
また、②の類語に「豪」、③の類語に「厚」があります。
さて、次は、浩の書き順を見てみましょうか。
この漢字は、さんずいを書いてから告を書きますね。まあ、簡単な書き順ですので問題は無いと思います。
もっと詳しく知ろう!浩の漢字としての由来や成り立ち
浩の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
浩=「告(コク・枠をはみ出る)」+「水(みず)」(形声)。告は「(枠をはみ出ないように)きつく縛る」というイメージから「枠をはみ出る」というイメージに転化。氾や濫と似たイメージ転化のパターン。浩は洪水があふれて枠をはみ出る情景。この意匠によって、水があふれんばかりに勢いよく広がることを表す。
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研
形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
上述の意の①を示すわけですな。そこから、②~④の「ひろ・い」や「おおきい」や「おお・い」に展開したんですね!
次の章では、浩のつく言葉を挙げてみます。
浩のつく言葉
浩のつく言葉を並べてみました。
浩のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
浩笑 | コウショウ | 大いに笑うこと。 |
浩穣 | コウシ゛ョウ | ①民が多いこと。②書物や資料などが多いこと。 |
浩然 | コウセ゛ン | ①広くて大きいさま。②ゆったりしたさま。③水がどんどん流れて行くさま。転じて、帰心が盛んにおこり、止めがたいこと。④物事が豊かでゆきわたっているさま。 |
浩然之気 | コウセ゛ンノキ | {浩気(コウキ)}《故事》天地の間に充満している至大至剛(シタ゛イシコ゛ウ)の気(非常に大きく強い気)のこと。自分の行動が正しくて天地に恥じるところがなければ、この気が身中にみちて、何ものにも屈しない大らかな道徳的勇気となる。 |
浩嘆 | コウタン | ⇒浩歎。深いため息をつく。大いに嘆く。 |
浩蕩 | コウトウ | ①広く大きなさま。②おおざっぱなさま。③うれいの大きく広がるさま。④心のきままなさま。 |
浩繁 | コウハン | 多くて、ごったがえすさま。「舟車輻輳、人庶浩繁=舟車輻輳して、人庶浩繁なり」〔旧唐書・斉澣〕 |
浩渺 | コウヒ゛ョウ | ⇒浩緲。広々とはるかなさま。 |
浩 | コウヒ゛ョウ | 水の広々としているさま。▽「淼」は、はるかかなたまで続く水。 |
浩漫 | コウマン | ①大きく、どこまでも広がる。②非常に多いこと。 |
浩洋 | コウヨウ | {浩漾(コウヨウ)・浩瀁(コウヨウ)}水が広々とたゆたうさま。 |
今回の「浩」のつく言葉では、聞いたモノはないですな。だいたい、浩が「水が勢いよく広がるさま」だったり「水が豊かで、ひろびろとしている」意味があるとは初めて知りましたから^^;
ちょっと情けないですかね・・・。
次の章では、「浩」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
名前に使われる際のポイントは
さんずいに告と書く「浩」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「コウ」の他、名付けで「いさむ」「おおい」「きよし」「はる」「ひろ」「ひろし」「ゆたか」「よう」とたくさんの読みがあります。
ただ、どちらかというと、男の子の名づけに合った漢字だと思います!
「浩」は「水が勢いよく広がるさま。また、水が豊かで、ひろびろとしている」意味があるので、これを願いに込めることができるでしょう。
- スケールの大きい広い心を持つ人になりますよう
- のびのびとした豊かな人生を送れる人になりますよう
- 将来性や明るい未来が広がる人になりますよう
「渉」を使った名前
男の子の名前60爺ベスト3
- 浩(いさむ、ひろし、ゆたか)
- 浩輔(こうすけ)
- 隆浩(たかひろ)
トップに「浩」一文字を持ってきました。いろいろな読みがありますが、好みの読みで名付けしてみるのもいいかと考えます。
2は「こう」、3では「ひろ」という読みの名前を挙げました。
女の子の名前60爺ベスト3
- 浩奈(はるな)
- 浩美(ひろみ)
- 浩歌(はるか)
女の子は、1,3で「はる」を、2で「ひろ」のついた名前を挙げています。上述したように、女の子には、ちょっと使いづらい漢字ですネ。
最後に
さんずいに告で浩について述べてきました。
「水が勢いよく広がるさま。また、水が豊かで、ひろびろとしている」意味をもっています。
この文字を使用した言葉はたくさん挙がりましたが、知識のない60爺には知らない言葉ばかりで、その知識のなさにがっかりしてしまいました。
名付けとしては、男の子向けの漢字でしたね~。
※気づけばさんずいの記事も増えてきました
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