老舗の読み方は「しにせ」が正解だが「ろうほ」もOKって知ってた?

2023年8月16日

世の中には知らないことがたくさんありますね。漢字の読み方もその一つです。

えーっと云うようなことも、度々起こります。

60爺

あんまり知識もないんで・・・^^;

今回の題材は「老舗」という表記です。皆さん、読み方はご存知ですか?

てっきり、「しにせ」だと思ってました。「ろうほ」というルビを見て間違ってると思ってたら60爺が間違ってました

「老舗」は「ろうほ」でも間違いではないことや何で「しにせ」っていう読み方をされるのかも大特集しますよ。

どうか、ご一緒にお付き合いをお願いします。

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「老舗」の読み方は?

「老舗」の読み方をまずは当たってみます。

共に、辞書(広辞苑)から引いてみますね。

し‐にせ【老舗】
(動詞「仕似せる」から)
先祖代々から続いて繁昌している店。また、それによって得た顧客の信用・愛顧。「創業200年の―」「―ののれんを守る」

ろう‐ほ【老舗・老鋪】ラウ‥
代々つづいた商店。しにせ。

これはちょっと衝撃でしたね。てっきり、「ろうほ」は誤りだと思っていましたから。どちらの読みも存在するんですな!

もっとビックリなのは、どの国語辞典を見ても、「しにせ」も「ろうほ」も出ていたことです!

ですから、今まで「老舗」を「しにせ」オンリーだった方も認識を改めましょうね。

上述の通り、「ろうほ」って読みはあるんですよ!

余り言いすぎると、あとで恥をかくのは自分自身ですからね^^;

読み方で衝撃を受けたのは、「相殺」もそうでした。「そうさい」が正しいと思っていました!

なんと、「そうさつ」もOKでした。慣用読みと言って、本来は誤りなのに皆が読むからOKになっちゃった読みなんですよ!


「しにせ」とは?

漢字的には、「老舗」に当てるのは無理がありますよね~。

そこで、この言葉の語源を調べてみました。

老舗の語源

動詞「仕似(しに)す」の連用形「仕似(しに)せ」が名詞化したものなんですって。

「仕似(しに)す」は、よくわからんのですが、サ変動詞「す」の連用形「し」と下二段動詞「似す」が複合してできた動詞なんだそうです。

この原義は、「似せてする」「真似る」ですので「(親の仕事を真似て)家業を絶やさず続ける」という意を表します。

そして、「老舗(「ろうほ」とも読みます)」ですが、「老」→「古くからの」「経験があるさま」、「舗」→「店」の意味があるので、「仕似(しに)せ」の意味とピッタリということで「しにせ」の読みで使われるようになったと考えられます。

参考:新明解語源辞典

「仕似せ(しにせ)」の原義が「老舗」の漢字にベストマッチしたので、「老舗」を「しにせ」と読ませるようになったんですなあ。

「しにせ」の定義

それでは、「しにせ」の定義ってあるんでしょうか。

辞書には載っていませんね!

wiki 老舗」では、2017年に創業100年以上となる老舗企業は全国で33,069社といっています。

「しにせ」の定義については、各社で基準を設けているようです。

会社名しにせの定義
帝国データバンク創業100年以上を「長寿企業」と呼ぶ。倒産企業の統計では「老舗」として創業30年以上の企業をカウント
東京商工リサーチ創業30年以上を「老舗」と定義
日本老舗サイト100年以上、または3代以上
東都のれん会東京で3代・100年以上
エノキアン協会創業200年以上、創業者の子孫が現在でも経営者もしくは役員であること、家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること、現在でも健全経営を維持していることが入会基準。

各社で基準はバラバラですね。

まあ、読者の皆様も、老舗(しにせ)というと、個々人でそれぞれの基準を持っていらっしゃると思います。

本件は、他者からあれこれ言われるモノでもないので、その感覚を大事にした方がいいと思います。

60爺

長く続けば老舗かというとそうでもないという感覚です。

「庄や」のコメントも「100年と言われます」と断定してはいないですね。

老舗は「しみせ」とは読みません!

ネットを見ていて思ったんですが、この漢字を「しみせ」と読むと思っている方が、いくらかおられるようですね。

上述したように、この漢字の読みは「しにせ」あるいは「ろうほ」です。

「しみせ」ではありませんよ!

動詞「仕似せる」から来ていますので、くれぐれも間違えないようにしましょうね。

ただ、発音として、シナセ〔岡山〕シミセ〔徳島〕があるといってらっしゃる方がおります。これらは、方言として存在するのかもしれません。⇒ググってみたんですが、特定はできませんでした。

最後に

老舗という漢字ですが、「しにせ」と読む(「しにせ」以外は読みはない)と思っていました。

辞書にも載ってるんですな!本当にビックリしました!

twitterなどには、過激に発言される方もいらっしゃいますが、後々、恥をかきますので注意しましょうね。

多分、外にも同様な事柄があると思いますが、まあ、何か見つけたら紹介しようと思います。

※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら