赤に赤と書く漢字「赫」!読み方から意味・苗字での使われ方まで総特集
先日、月に月と書く「朋」で記事を書いていますが、その他にも、同じ漢字を二つ並べた漢字がいくつかありますね。
今回の漢字は、色彩の赤に赤と書く漢字「赫」を紹介したいと思います。
木と木で「林」、夕と夕で「多」などもありますが、ちょっと変わった漢字を選びました。
朋の時も言いましたが、この漢字は、60爺の持つシリーズからは外れた漢字ですが、「赤へんに赤」の漢字なんですね。
それでは、この赤に赤と書く「赫」について、読み方から意味・書き順、そして、苗字での使い方まで総特集しようと思います。
どうぞ、最後までご覧になってくださいますよう。
赤に赤と書く漢字「赫」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、赤に赤と書く漢字「赫」の意味と読み方を明確にしましょう。
赤に赤と書く漢字「赫」の読み方と意味
赫
画数 :14画
音訓:カク あか・い あき・らか(日本語だけ)かがよ・う
意味
①あか・い。燃えあがる火のようにまっかなさま。②あき・らか。火で照らされたように、はっきりと現れる。また、あきらかなさま。③かっとしてまっかになるさま。かっと怒る。④勢いが盛んなさま。⑤姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)かがよ・う
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「赫」の音読みは「カク」で、訓読みは「あか・い」「あき・らか」の2つですね。日本語だけの訓読みに「かがよ・う」があります。
意味は5つあります。
この漢字も⑤姓として存在しています。「赫」さんがいるんですな。
①「あか・い」漢字の「赤」で構成されている漢字ですので、そのまんまの意があるんですな。同義語に「赩」があります。この漢字は見たことさえありませんな!
②火に照らされて「あきらか」となる意です。やはり「赤」から来ているのでしょう。
③真っ赤になって怒るさまですね。同義語に威嚇の「嚇」。「赫怒(カクト゛):まっかになって怒る」があります。
④の意味そのものの言葉として、「赫赫(カクカク):勢いが盛んなさま。また、功績が著しいさま。」があります。
この漢字の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順は赤を2つ書くだけです。問題ないですよね。
もっと詳しく知ろう!赫の漢字としての由来や成り立ち
赫は見てわかるように、「赤(赤い)+赤」(会意)ですよね。で、赤は「大+火」の会意文字で、火が燃えあがるときのあかあかとした色を示しているんですね。
そこから、赫は、あかあかとほてるさまを表しているわけです。
会意※とは、二つ以上の漢字を組み合わせて、もとの漢字とは別の意味を表した漢字
赫のつく言葉
この章では、朋のつく言葉をみていきたいと思います。
赫のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
赫奕 | カクエキ | 光り輝くさま。物事が盛んで美しいさまにたとえる。▽「奕」は、さかんなさま。 |
赫赫 | カクカク | ①あかあかと光り輝くさま。②勢いが盛んなさま。また、功績が著しいさま。③日がかっかっと照りつけてあつさがきびしいさま。 |
赫赫之光 | カクカクノヒカリ | 激しく輝く光。▽盛んな威勢や名声にたとえる。 |
赫曦 | カクキ゛ | {赫羲}{赫戯(カクキ゛)}①光り輝くさま。②勢いが盛んなさま。 |
赫烜 | カクケン | {赫咺・赫喧}人格や威儀が堂々としていてりっぱなさま。 |
赫灼 | カクシャク | ①あかあかと光り輝くさま。②かっかともえさかるさま。 |
赫然 | カクセ゛ン | ①かっと怒るさま。②光り輝くさま。▽物事の勢いが盛んなさまをあらわす。 |
赫咤 | カクタ | かっと激しく怒る。「智士(チシ)赫咤」〔呉志・陸凱〕 |
赫怒 | カクト゛ | まっかになって怒る。▽「詩経」大雅・皇矣の「王赫斯怒=王は赫として斯に怒る」から。 |
赫烈 | カクレツ | 激しく輝くさま。また、非常に盛んなさま。 |
参考 上級漢和辞典 漢字源 学研
10の言葉が挙がりました。ウーム、「赫怒」を聞いたことがあるかもしれないですが・・・^^;
古典を題材にされると、知らない言葉ばかりになってしまいます!情けなや!
次の章では、「赫」を使った苗字についてを簡単に述べておきます。
赫を使った苗字について
赤に赤と書く赫は人名漢字ではありません!このため、名前に使うことが出来ないんですよ~。
名前が付けられないときは苗字ということで、「赫」のつく苗字を見てみます。最初に、「赫」一文字の苗字があるのか見てみましょう。
【名字】赫
【読み】てらし、かく
【全国順位】 22,903位
【全国人数】 およそ180人
参考資料 名字由来net
「赫」さんの読みは「てらし、かく」の2通りなんですね。順位が22,903位で人数も、およそ180人と3桁の大台に乗っていますね。
珍しく苗字の由来が載っていました。
寺師と起源をともにする。桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏(桓武平氏)という説もある。近年、比較的日本列島の西側に多数みられる。
引用 名字由来net
都道府県別に見てみましょうか。
都道府県 | 人数 |
---|---|
大阪府 | およそ50人 |
東京都 | およそ40人 |
兵庫県 | およそ20人 |
埼玉県 | およそ10人 |
宮崎県 | およそ10人 |
およそ180人のうち、ベスト5で130人しか出ていませんね。由来では、日本列島の西側に見られると言ってますが、残りの50人もそちらに点在していると考えるべきですね。
他の「赫」に別の文字をつけた苗字です。4つしかなかったので、全国順位と人数を挙げておきます。
- 赫多(かくた)【全国順位】 41,258位【全国人数】 およそ60人
- 赫田(かくた)【全国順位】 60,778位【全国人数】 およそ20人
- 赫本(かくもと)【全国順位】 69,513位【全国人数】 およそ20人
- 赫山(かくやま)【全国順位】 90,458位【全国人数】 およそ10人
最後に
赤に赤で赫の読み方と意味等について述べてきました。
赤で構成された漢字で、そのものズバリの「あか・い」、火で照らされたように「あき・らか」、「かっとしてまっかになるさま」、「勢いが盛んなさま」と赤の持つイメージの意味が多かったですね。
赫のつく言葉も10挙がり、それぞれの持つ意を表していました。
赫は人名漢字でなかったので、苗字に使われているモノを洗い出しました。5つのみょうじがみつかり、「赫」一文字の苗字の人数が最も多かったです。
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