こめへんに宗で「粽」!読み方から意味・苗字での使われ方まで総特集
先日、デパ地下を歩いていたら、懐かしい食べ物をみかけました。「粽」です。端午の節句に食べるんですよね。
日本の童謡である「せいくらべ」にも、この言葉は出てきます。
「柱のきずは おととしの・・・」で始まる歌です。
この「粽」、こめへんに宗と書く漢字です。シリーズには入らないものの60爺の続けている漢字記事にピッタリです。
そこで、今回はこめへんの漢字(調べたら糀に続いての二つ目)、こめへんに宗と書く「粽」について、読み方から意味・書き順、そして、苗字での使い方まで総特集しようと思います。
それでは、ご一緒に内容を見に行きましょう~。
こめへんに宗で「粽」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、こめへんに宗で「粽」の意味と読み方を明確にしましょう。
こめへんに宗で「粽」の読み方と意味
粽 異体字糉
画数 :12画
音訓:ソウ ちまき
意味
ちまき。食品の名。もち米をアシの葉や、竹の皮などの葉で三角形に包んで蒸した食物。五月五日の端午の節句につくる。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
「粽」の音読みは「ソウ」で、訓読みは「ちまき」です。この漢字には、日本語だけの意味・用法はありません。
意味はひとつ「ちまき」のみ。この漢字を使用した言葉として「粽子(そうし)」があり、粽を指しています。
この漢字には、「姓の一つ」という意味がないので、「粽」さんはいないんですよ!
粽は、もと、水神や、屈原をまつった楚(ソ)の習慣によるといわれています。これ、屈原の死を哀れんだ人々が、米を詰めた竹筒を投じて霊に捧げた楚の遺風のことです。
この漢字の書き順を見てみましょうか。
この漢字の書き順は、米に宗と書きます。普通に書けば、間違える箇所はないと思います。
もっと詳しく知ろう!粽の漢字としての由来や成り立ち
粽=「宗(ソウ たてに通る)または葼(ソウ 細長くたてに通る)+米(こめ)」(形声)です。
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
粽は、写真のような「細長い」食品ですよね。
粽は中国から伝来したもので、古くは「茅(ちがや)」の葉で包んでいたため、「茅巻き(ちがやまき)」と呼ばれました。
「茅(ちがや)」は「茅(ち)」とも言い、時がたつことで主に「ち」が用いられるようになったため、この食べ物も「ちがやまき」から「ちまき」と呼ばれるように変化したと言われます。
ただ、関東では、粽ではなく柏餅が一般的ですね。
粽のつく言葉
この章では、粽のつく言葉をみていきたいと思います。
粽のつく言葉 | 読み | 意味 |
---|---|---|
粽子 | ソウシ | ちまき。 |
粽馬 | ちまきうま | 茅ちがやまたは菰こもを巻いて馬の形につくった玩具。端午に子供がもてあそんだ。 |
粽笹 | ちまきざさ | ササの一種。山地に自生。稈かんは高さ1.5メートル、まばらに分枝し、葉は広く大きく、短い柄で茎の先に5〜9片を掌状につける。葉は粽を包むのに用いる。クマイザサ。クスザサ。 |
参考 上級漢和辞典 漢字源 学研、広辞苑
漢和辞典には「粽子」しかなかったので、広辞苑から2つの言葉を持ってきました。
これらの言葉を聞いたことはありませんね。
次の章では、「粽」を使った苗字についてを簡単に述べておきます。
粽を使った苗字について
こめへんに宗と書く粽は人名漢字ではありません!このため、名前に使うことが出来ないんですよ~。
名前が付けられないときは苗字ということで、「粽」のつく苗字を見てみます。最初に、「粽」一文字の苗字があるのか見てみました。
【名字】粽
【読み】ちまき
【全国順位】 76,220位
【全国人数】 およそ10人
参考資料 名字由来net
おお、粽(ちまき)さん、およそ10人ですがいらっしゃいましたね。順位は76,220位で、かなり下位の方ですな。
主に兵庫県に在住されているようです。
粽に他の漢字を付けた名字として「粽田(ちまきだ?)」さんがあるとの情報を得て、先程の名字由来netで検索してみたんですが、残念ながら空振りでした。
最後に
こめへんに宗で粽の読み方と意味等について述べてきました。
意味は、食品の「ちまき」でした。由来は、中国の楚の国の遺風から生まれたものでした。
粽は「芽(ちがや)」で包んでいたので「ちがやまき」から始まり、年月を経て「芽」が「ち」と読むようになったことから「ちまき」と変化し、現代に至っているようです。
私は、関東なので、粽より柏餅ですな。
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